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17歳の雨の夜 死にたくなって僕はバイクに乗って走り出した

もう しんどいから 終わりにしよう

思い立って 雨の夜 僕はバイクに乗って走り出した。

立て続けにいろんな事がたくさんやって来て

もうほんとしんどくて 限界だった。

親友の死 仲間の死 友人と彼女の裏切りと別れ

一番の相談相手はどこかに行っていて連絡がつかない。

学校も辞めバイトも辞めた 

親や兄弟も腹が立って 話す気にもならない

もういいや 終わりにしよう。

バイクで走り出すと環状線に入った。

目をつぶって赤信号の交差点にフルスロットルで侵入する

急ーブレーキの音 いくつかのクラクション

なにもなかった

そのまま次の赤信号に目をつぶって行く

クラクション 急ブレーキの音

なにもない 

次も 次も 

次も

とうとう工事のための通行止めにたどり着いた。

バイクを停めて ぼやけた街灯を 見ていた

涙がとどめなく 流れた 

まだ生きていて いいのかい?

死んじまった親友に話しかけた

僕の大切な友人を連れて行ってしまった

神様なんか クソくらえと思っていた

ただ もう自分から死ぬのは やめた

くたばるまで 倒れても また

這いつくばっても

くたばるまで いきてやるよ

ずぶ濡れで 泣きながらわらった