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【読書記録】トラウマ回復への助言に関するメモ


役に立つエクササイズや助言

大切なルール:「今は無理だと思うことは、決してやるな」
苦痛に思うなら、本や情報が入ってくるページを閉じること。

※注意事項として
自分のトラウマ体験を考えると、結果自分はどうなるのかと不安になる場合がある。どんな旅でも同じだが、行動する前の準備は大切。以下は準備事項にあたる。

「安全な場所をイメージする」(①p233)
思い浮かぶ安全な場所にイメージを集中させ、身体や心がとても落ち着いているという静かな感覚を意識する。その情景に短い単語を結びつける。「浜辺」とか「木」とか。その言葉を呪文のように、口にだすとイメージが浮かぶよう練習する。
この思考法だけで全て解決することはないが、自分を落ち着かせることができ、身体を整え、思考をコントロールする訓練が助けになる。

「グラウンディング(grounding)」(①p188,②p233-244)
自分を現在へと引き戻すボディーワーク。ソマティック(somatic)心理学でよく使われる用語。”大地としっかりつながっている、根付いている”ことを意味する。自分が不安になっていること、打ちのめされたと感じているとき、周囲から切り離された感じがするときに意識する。外的世界と内的世界との結びつきを意識して、現実感と安定感を取り戻す。

・体重を前方にかけ、足の裏で地面をしっかり踏みしめる姿勢をとる。その感覚を意識する。
・周囲に注意を向け、周りに見えるものや聞こえる音を言葉にする。声を出してもいい。
例「目の前には窓があります、太陽が差し込んでいます。窓の外には木が見えます。」「あれは過去のことです、今は部屋にいて●時●分です。過去の出来事についての思い出です。今は鳥の鳴き声が聞こえています。」

用語:ソマティック(somatic)とは生きている「身体」を意味する。身体心理療法、身体指向セラピー、ボディサイコセラピーとも呼ばれる。ソマティック心理療法(心理療法)と、ソマティック療法(身体技法)は名称は似ており、互いに関連するが同じものではない。

参考書籍

①『トラウマ後成長と回復 心の傷を超えるための6つのステップ』筑摩書房,スティーヴン・ジョセフ著,北川知子訳
②『これだけは知っておきたいPTSDとトラウマの基礎知識』創元社,バベット・ロスチャイルド著,久保隆司訳

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