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これであなたも名コーチ ー聞く技術(3)ー

前回の「先入観」に続き
今回も
「聞く行為の障害となるもの」について
お話します。

まずは「聞き手(コーチ)」側で
起こりがちなこと。

本来、聞き手と話し手はフラットな関係
なければならないはず。
ところが気が付くと
聞き手側の立ち位置が
話し手より上になってしまっていることが
よくあります。

それは
話し手の話を聞きながら
「僕なら、私なら・・・」というように
自分ならこうだという意見を
頭に思い浮かべて聞いてしまったり・・・
話し手より自分のほうがいろいろ知っている、
または経験豊富だというような一種の優越感を
話を聞きながら思ってしまったり・・・
こうなってしまうと
残念ながら
話し手の話をそのまま受け取れなくなって
しまいます。
聞き手自身のフィルターを通して
話し手の話を聞いてしまうからです。

次に「話し手」の話し方の問題で
起こりがちなこと。。

人はそれぞれ話し方に特徴があり、
自分とまったく同じ話し方をする人は
まずいないと思っていいでしょう。

話し手の話し方が、
つっかえつっかえで流暢ではない
活舌が良くない
声が小さい(もしくは大きい)
話すスピードが遅い(もしくは早い)
といったことが気になりだすと
聞き手側はそれに意識が向いてしまい
肝心の会話の内容に集中できないことが
あります。

私もコーチングを学んだ当初は
これに悩まされていました。
私は意識をしないで話すと
声は少し大きめ
話すスピードは普通よりは少し早め。
今までは一切気にしたことが
ありませんでした。

しかしある時
コーチングの会話を練習する機会があり
私と組んだ女性が
私とまるっきり反対の話し方を
する人でした。
彼女が聞き手、私が話し手で練習してみると
彼女は
「ごめんなさい、話すスピードが速くて
 理解ができなくて。。。」と言われ、
私が聞き手、彼女が話し手で練習してみると
また彼女から
「ごめんなさい、聞いてくれているのでしょうが、
 あなたの話すスピードと声の大きさが
 私には威圧感を感じて、なんだか思考が
 止まってしまいました」
と言われました。

この経験が私には結構ショックでした。
それ以降今日まで
普段はあまり気にせず会話をしていますが、
自分がコーチとしてふるまう時や
初対面の方や外向きの会話をするような場合は
必ず相手がどのような話し方をするのかを
最初のうちにすばやく観察をし
相手に合わせた話すスピード、声の大きさなどを
調節した状態で話すようになりました。

会話を続けながら相手を観察すると
やはり会話の内容にいつまでも
集中できませんからね。

できるだけ早いうちに
たとえば最初の挨拶の時や
たわいもない話をしている時に
相手の話し方に意識を向け
「この人は自分より少しゆっくり目に
 話す人だな」
「この人、声が小さくて聞きづらいな」
というような具合です。

あくまでも自分を標準とした場合に
声が大きいか、小さいか、
スピードが速いか、遅いか、
活舌がいいか、悪いか、
といったような感じ取り方で
OK
だと思います。

「聞く」ことって受け身と思っていましたが、
コーチングを学べば学ぶほど、
自分がコーチとして経験を積めば積むほど、
「聞く」ことは能動的な行為だと
思うようになりました。

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