8. 東京マラソン2024(2024/3/3)

 3/3日曜に参加した東京マラソン2024のお話。
 東京マラソンは、2011、2015、2018、2023に続いて5回目の出走。ちなみに、初回は一般抽選(実はもう1回当たっていたが、同期の結婚式のためDNS)、その後の3回はONE TOKYOプレミアムメンバーの抽選、今回はTEAM ONE TOKYO第1期入会特典の抽選に当たっての出走。

直前の状況

 4週間前の別大(PB)、2週間前の青梅マラソン30キロ(4:08/k)とレース続きだったため、青梅の後は、ジョグ(7〜14キロ、キロ5分前後)とレース4日前水曜日の刺激入れ(キロ4で5キロぐらい目標→実際には垂れた)だけで、基本的に回復に充てた。

マラソンEXPO

 昨年は土曜の午前中にEXPOに行ったが、グッズがことごとく売り切れておりガッカリしたため、今年は初日の2/29木曜夜にビッグサイトへ。
 会場に入ると、まずはゼッケン引換証(メールで事前に案内あり)と身分証を持ってゼッケン受け取り、続けて計測タグ(前側ゼッケンの裏)の動作確認。ゼッケンは事前にブースが指定されており、スムーズに受け取れた。
 ちなみに、東京マラソンの参加賞Tシャツは事前購入者のみで、今回自分は購入せず。

ランナー受付入口
ゼッケン受け取り

 引き続きEXPO会場へ。
 今回のお目当ては、最新シューズのチェックと公式グッズの購入。ちなみに、参加賞Tシャツとは別のTシャツをアシックスのサイトで事前に購入していたが、例の"FUNISH"デザインとは別のもの。ある意味残念。
 今回、主要ランニングブランドで出展していたのは、アシックス、On、PUMA、Saucony、BROOKS、HOKA、アンダーアーマー。
 特に気になっていたアシックスのブースで、メタスピードパリの試し履きの列に並んだものの、一向に動く気配がなかったので断念。その他のブースはチラ見だけ。

アシックスブース
ポカリブース

 公式グッズのコーナーでは、バスタオルを買おうか悩んだが、家にマラソンの参加賞タオルが大量にあるため(ランナーあるある?)、これも断念。代わりに仕事でもプライベートでもよく使うハンドタオルを購入。(他で売っているハンドタオルより一回り大きめ)

EXPOで買ったハンドタオル

 既にジェルなども準備済みで、他に買いたいものはなかったため、残りはさーっと回って早々に退散。

会場に飾ってあったSix Star Finisherのメダル
(いつかほしい。。)

前日までの過ごし方

 水曜の最後の刺激入れの後は、木金土と3日ランオフ。
 カーボローディングは、いつも極端にはしておらず、今回も、金曜夜しょうが焼き定食@自宅、土曜夜ナポリタンとポークソテー@近くの洋食屋+モルテン320(一応タイムを狙う予定のときだけ前日夜も飲む)で、炭水化物と豚肉を若干多めに食べた程度。(2023/11のぐんま以降食べ過ぎに気を付けている)

当日スタートまで

 当日朝は、9:10スタートに合わせ5時過ぎに起床。
 朝メシはいつもとそこまで変わらず、コンビニで買ったおにぎり×2、味噌汁、どら焼きとモルテン320(カフェインなし)。
 ご飯を食べた後はトイレとシャワーを済ませ、6:45ごろ出発して新宿へ。
 新宿着は7:20ごろ。地下鉄で向かったのだが、改札を出た後、目的のGATE1まで地下を10分ほどぐるぐる歩かされ、ようやくゲートに到着。

駅からゲートに向かう途中
ゲート1入口

 国内の他の大会ではないような荷物チェック(カバンの中身検査+空港にあるセキュリティゲート)を終え、都庁前の都民広場に移動。
 なお、東京マラソンでは、荷物チェックで飲み物のペットボトルを没収されるので要注意。スタート前はスタートに並ぶ前に水とポカリを飲めるし(アミノバリューの粉末も配っていた)、ゴール後も水やポカリ、ボディメンテのゼリーをもらえるので、持ってこなくても全く問題はない。

 まずは、いつもどおりトイレに並び(待ち時間15分くらい、珍しく仮設トイレが洋式だった)、広場の中で着替え。更衣室はテントが一つしかなく狭そうだったので使わず。
 隣にいた台湾の方に急に英語で話しかけられ、この東京が初の海外レース参加で、予想していたよりも寒いので、トレランのようにウインドシェルを着て、途中で脱げるようにザックもつけて走るとのことだった。久しぶりの英語で少しテンパったがなんとかなった。笑

 8:20ごろ荷物を預け、念のため再度トイレへ。(去年は、スタート直前にトイレに行きたくなったが行列が長かったので諦め、スタートした後最初のトイレに駆け込んだ)
 幸い8:30にはトイレを済ますことができ、いつもどおりパーフェクトエネルギー赤のジェルとアミノサウルスの粉末を摂取(どっちもアミノ酸なので、両方飲む必要はないのかもしれない)、スタートの待機場所へ。

都庁舎
スタート地点
(スマホを持って走らなかったので、
スタート時の写真は撮れず)

いよいよスタート

 今回はグループBからのスタート。8:30過ぎに入ったが、おそらくBの真ん中あたり?に並べたと思う。スターターの小池都知事を目視できる位置。
 去年の大会では、スタートの待ち時間にトイレを我慢できず立ち○ょんをする人や防寒用の服・ビニールなどをコース路面上に捨てる人が問題視され、ニュースになっていたが、今年はスタート待機場所横にトイレが設置されたことなどが奏功したのか、少なくとも自分の周りではそういった行動は見られなかった。

 この日の服装は、5〜10℃を想定し、いつものLAマラソンの黒帽子、オークリーの調光サングラス、エルドレッソのノースリーブ、アシックスのハーフタイツ、タビオの五本指レーシングランプロに加えて、R&Lのメリノウール アームウォーマーを追加。
 スタート前は、アシックスの透明ポンチョを着ようと思っていたが、日が照ってきたので結局着ずに走った。
 靴は、先日の青梅30kmで試したヴェイパーフライ3をフル初投入。
 補給は、8キロごと目安で、モルテン黒(カフェインなし)、アミノサウルス4番(同なし)、アミノサウルス3番(同あり)、モルテン白(同あり)の計4本と、10〜15キロあたりの給水で塩ジェルを、いつものFlipBeltに。今回は久しぶりに途中で1つも落とすことなく笑、予定どおり全部飲めた。

今回の戦闘服

 9:05に車イスがスタートした後、キプチョゲなど招待選手が紹介され、9:10にいよいよマラソンがスタート。
 紙吹雪が舞う中、スタートラインまでのロスは28秒。東京マラソンのスタートは何回参加しても、いつもワクワクする。
 去年はCからのスタートで1分半以上+スタート後もしばらく混雑していたので、それに比べるとかなりスムーズにスタートできた。

 今回の目標は、あわよくば2戦連続の自己ベスト、また次の目標であるサブエガへの布石として、とりあえず行けるところまでキロ4分ペース前後で行き、最低でも去年のネット2時間58分を切って東京ベストを出す、という感じ。

 スタート後最初の1キロは4:30。新宿の大ガードをくぐったあたりから徐々にバラけ出し、予定のキロ4分前後に。
 沿道にはたくさんの応援。どこの大会でも応援はありがたく、特色もあったりするが、東京はやはり人の数がすごいのと、国際色豊か。
 最初の5キロは下り基調で、ネットタイムは20:18。最初の1キロを除くと順調。別大同様、この日も基本的には人の後ろに付かず、自分のペースで走った。

 神保町、神田、秋葉原を経て、上野の折り返し前に10キロ。ラップは20:06。早くも少し足がしんどい気がして、今日は厳しいかもと思い始めたが、とりあえず行けるとこまで行こうと決めていたので、ペースは変えず。

 上野広小路で折り返し、日本橋、茅場町、水天宮と来て、浜町手前で15キロ。ラップは20:04でこの日の最速。しんどさは引き続き感じつつも、ペースは維持できていたので、そのままのリズムで次は浅草雷門へ。

 浅草あたりは東京マラソンのコースの中でもハイライトになる場所だが、これまで何度も走ったことがあるため、もはやそこまでの感動はなく、特にタイムを狙っているときは景色を楽しむ余裕もない。
 あっという間に雷門やスカイツリーの景色が通り過ぎ、蔵前橋のアップダウンで20キロ。ラップは20:10。
 この辺りで、男性のトップとすれ違い。キプチョゲが遅れていたので驚いたのを覚えている。

 両国でハーフ通過、タイムはネットで1:25:01、ギリギリのサブエガペース(後で振り返ると、2月の別大より7秒速かった)。既に足が重くなってきており、もう行けるところまで行くという感じ。
 しかも、ここからの10キロは小さな橋のアップダウンがいくつか続くうえ、名所もあまりないので(失礼)、我慢のしどころ。

 富岡八幡宮で折り返し、門前仲町を過ぎて25キロ。ラップは20:14。明らかに疲れを感じてきていたが、フォームを意識してなんとか耐える。この時点で別大の自分より6秒速い。
 この辺りの給水で取ったアミノサウルスが、吸い方が悪かったのか、鼻の奥に入った感じがしてしばらく痛かった。

 両国に戻り、蔵前、浜町で30キロ。ラップは20:36。細かいアップダウンをなんとか乗り切ったが、ここで別大の自分に抜かれる(24秒差)。
 別大の30キロより余力はない気がしたが、せっかくここまで我慢してきたので、別大との細かいタイム差はわからないながらも、心は折れないよう強い気持ちを持って走ることに集中した(メンタル的はこのあたりが一番しんどく、この辺りの景色はあまり覚えていない)。

 そして、次の見どころである日本橋〜銀座を抜け、日比谷を過ぎたところで35キロ。ラップは20:41。この時点で別大より27秒負け。ただ、このタイム差は相変わらず把握しておらず、自分の中ではベストを出せると思って我慢の走りを続けた。

 日比谷から田町の折り返しまでの往復7キロほどは、途中東京タワーが見えるもののコース的には単調で、道幅が広く向かい風をモロに受けるところもあり、沿道の応援も他のエリアに比べると少なめで、気持ちが折れやすい。
 このあたりからは1キロずつ削っていくイメージ。

 37.5キロで田町の折り返し。あとはゴールに近づいていくだけ。「あと○キロ」の看板を楽しみにしながら、自分の足の力を残りで使い切る気持ちで走る。

 2度目の東京タワーを過ぎ、日比谷に向かう手前で40キロ。ラップは20:49。キロ4:10近くまで落ち込むが、別大からは15秒負け。少し差を詰める。最後の給水は走りのリズムが崩れそうだったのでパス。

 日比谷の交差点を右折、41キロ。そして丸の内仲通りへ。
 ここはこれまでのコースに比べて道が狭くなるため、両サイドの大勢の観客との距離が近くなり、またゴールももう目の前なので、一番達成感に浸れる場所だと思うが(正直レンガの路面は走りにくいけど)、自分がここを走るときはいつも必死。
 初めてサブ3.5をした2018年は、40キロ地点でギリギリなのがわかっていたので、あとは時計も見ずに、動かない足を必死に動かした。(結局残り9秒でゴール)
 去年も、スタート直後にトイレに行きながらも、ここに来た時点でネットのサブ3がギリギリ見えていたため、最後まで必死。
 今年も御多分に洩れず、自己ベストとの闘いで必死。とにかく一人でも前の人を抜こうともがく。いつかは雰囲気を楽しみながらここを走りたいと思いながら、結局今年もこうなりましたかと、必死に走りながらも、少し冷静になっている自分もいた。

 いつも通り長く感じた仲通りを抜け左折、最後の直線。
 左折するときに右側に設置されていた時計で、2:51の文字を確認。最低でもネットタイムでの自己ベストを確信、そのままゴールになだれこんだ。

 結果、ネットでは初の2時間51分台で14秒の自己ベスト更新、グロスは別大と同じ2時間52分台だったが、こちらもなんとか4秒更新。35キロ以降の粘りで別大のときの自分を逆転した。

 ゴール後は、東京マラソン恒例の荷物置き場までのお散歩。ゼッケンの色ごとに数カ所に分けられているが、今回自分は大手町プレイス(比較的遠め)。
 最初にビニール袋、続けて水、ポカリ、ボディメンテのゼリー、防寒シート、タオルポンチョを受け取り、ふらふらになりながら、1キロほどをひたすら歩く。
 途中、横断歩道待ちで、今回62歳でサブエガを達成したカナダの方に遭遇、周りの人みんなで驚きとお祝いの拍手。荷物受け取りもほぼ同じ場所だったので歩きながらお話を伺ったところ、昔アイスホッケーのセミプロだったとのこと、51歳からフルマラソンを始め「Getting older, running faster」と笑いながら語っておられたのが印象的だった。年齢を重ねると回復が遅くなってきたので連戦はできず、次のレースはまだ決めていないが、2時間46,7分を狙うつもりとおっしゃっていた。
 自分もまだまだ諦める歳ではない、と力をいただいた。

完走メダル

 大手町プレイスで荷物を受け取り、更衣室で毎回恒例の足を攣りながらの着替え。その後帰途に就いた。

振り返り

  • 行けるところまでキロ4分前後でという設定が結果的に絶妙だった。直近の水曜の刺激入れではキロ4分で5キロすらしんどく、途中で垂れたが、本番でこれだけ走れたのは自分でも不思議。いつも一人で走っているので、メンタル的なところが大きいのかもしれない。

  • 今回初めて、レース2週間前に30キロのレースに出たため、リカバリーが間に合うか心配していたが、3日間ランオフしたのが奏功した模様。青梅のアップダウンがあるコースである程度走れたのは自信になったので、出てよかった。

  • 2レース連続でジェルを落としていたが、今回はジェルを予定どおり全部取れ、最後までエネルギー切れ、塩切れは起きなかった。給水も40キロの最後にあえてパスした以外は全て問題なく取れた。(ペースメーカーは大変だったみたいですね)

  • 今回フルに初投入したヴェイパーフライ3は、前半疲れを感じたときは「失敗した。。」と思ったが、青梅では悪いイメージはなく、今回も途中で着地の位置がなんとなくわかるようになり、結局最後35キロ以降は別大よりも速いタイムで走れたので、別大で履いたメタスピードエッジプラスと遜色なかったと思う。一発狙うときはヴェイパーフライ、アップダウンがあるときはメタスピードを選ぶ気がする。(エッジパリ欲しい。。)

  • 次にサブエガを目指すのであれば、やはり絶対的なスピードとスピード持久力の強化は必要そう。ハーフはあまり出る機会がないとはいえ、ベストが1時間24分なのでここは要改善(今回ハーフ通過のネットタイムが1:25:01なので、実際にはもう少し速く走れそうではある)。5,000mもベストが2023/1の18:12、直近では今年1月下旬の18:34なので、こちらも改善の余地あり。一人でやるスピード練習ほどキツイものはないが、、やるしかない。

 次のレースは、3/31のふくい桜マラソン。第1回大会でどんな雰囲気になるのか、大会プロデューサーがあの大迫傑選手なので楽しみ。コースは比較的フラットのようなので、タイムを狙うかどうか。エイドを楽しむのもありな気がしている。

 あと、全くの余談になるが、福井県を訪れるのは今回初めてで(京都から金沢へ行くサンダーバードで通ったことはある)、実はこの福井訪問で全47都道府県を制覇することになる。子供の頃はあまり遠出をしない家族で、社会人になっていろいろ回るようになり、40歳を超えようやく全都道府県を回ることになった。全部回ったからどうというのもないが、せっかく行くので観光や地元のグルメを楽しみたいと思う。
 川内優輝選手は全都道府県のマラソン大会を走っている?らしいが、自分が目指すにはまだ先が長そうなので(次の福井と4月の長野でおそらく15都道府県)それはまたおいおい。

おわり

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