晴れ、ときどきデモ@ベルリン

ベルリン在住のフリーランスです。日本の大学院での専門テーマはドイツの移民統合政策。ドイ…

晴れ、ときどきデモ@ベルリン

ベルリン在住のフリーランスです。日本の大学院での専門テーマはドイツの移民統合政策。ドイツの社会・生活・育児事情を、時に親目線で、時に研究者の目線で-でも堅苦しくなく-書いていきます。 Twitterはこちら。https://twitter.com/berberberlinlin

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自己紹介

はじめまして。埼玉出身ベルリン在住のフリーランスです。 2010年に日本の大学院で博士号取得(ドイツの移民統合政策)。 大学や複数の高校でドイツ語非常勤講師として勤務しました。その後2013年に渡独し、2016年までドイツの日本人学校にドイツ語担当の教員として勤めました。 2016年に結婚・出産を機にベルリンに移住。2020年からフリーランスになりました。 最近の関心事はもっぱら、日独ハーフの子どものバイリンガル教育。ネットにある無料ダウンロード教材はもちろん、自作した教

    • ④隔離生活(2022年2月)~その他

      ここでは、隔離生活のその他もろもろについて。 ・健康管理と現在地報告 隔離中は2つの健康報告と、現在地報告をアプリでしなければならない。 朝8時に体温を測り、2つの健康報告に記入報告する。 現在地報告は、携帯に「現在地報告をしてください」というメッセージがはいるので、該当のボタンを押すだけ。これが1日に2回ほどある。 また、顔と背景をいれたビデオをとることを要求される。 これも不定期に電話がかかってくる形式なので、時差ぼけで昼寝をしている最中でも否応なしだ。 私は普段、携帯

      • ③隔離生活(2022年2月)~ホテル

        さて、6日間の隔離生活のはじまりである。 まずは宿泊施設に関しては、すでに書いたように、「隔離ガチャ」でいえば「当たり」だといえる。 キングサイズのベッドに十分なスペース。2つの大きなトランクをひらきっぱなしでおいておいても邪魔にならず、さらに子どもの大量のレゴを床にひろげっぱなしにしてもOKだ。 ソファー&小さな丸テーブルに、書斎机のようなものまである。丸テーブルは食事の際に、書斎机はこうして私がPCを使って作業をするのに使うことにした。ここでパパとスカイプもする。 た

        • ②隔離生活(2022年2月)~空港から

          ここでは簡単に空港からホテルに到着するまでの流れを。 到着後は、仕切りがされ、やじるしで方向が記されている道をひたすら前へ前へ。 うちの子が手荷物の小さなトランクをひきたい、というので、お任せすることに。それだけでも歩くスピードは落ちるのだが、加えて、うちの子は床のカーペットの模様だの、動く歩道などにいちいち反応するから、さらに進みは牛歩のごとく・・・。けれど、ここまで来て急ぐこともない、どうせいろいろな手続きで時間がかかるのだ。 書類の記入はすべて済ませていたし、必要な

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          ①隔離生活(2022年2月)~日本へ

          プライベートな理由で急遽、日本に一時帰国した。 日本への帰国は、コロナが出始めた初期のころに、チケットまでとっていたのにあきらめた経緯がある。そこからすでに2年以上がたっている。 そういう意味では、もちろんいつでも可能ならば日本に一時帰国したいと思っていた。 が、デルタ株~オミクロン株という流れの中で、特に日本はヨーロッパからの帰国者に対する隔離が厳しかったし(隔離6日+自主隔離1日)、外国人が入国できない状態(=夫が一緒には来られない)だったから、まだもう少し先だな、と思っ

          ①隔離生活(2022年2月)~日本へ

          ママたちの反逆-保育士による不当な扱いに立ち上がったママたち(後半)

          夫と私のAさんへの不信感が強まってきたころ、3人の子どもが保育園を変えた。いずれも引っ越しが原因ではなかったから、さすがに何かあったのだろうと思った。 ★最初に耳にした事例はKちゃん。 夫が子どもを保育園に送った帰りに、Kちゃんのママと立ち話をしてきたのだ。夫によれば、Kちゃんのママはとても憤慨しながら、Aさんについて語ったという。 そのママによれば、AさんはKちゃんについて、長らくネガティブな評価をしてきたという。それは、私たちも想像ができた。うちの子もなんだかんだとネガ

          ママたちの反逆-保育士による不当な扱いに立ち上がったママたち(後半)

          ママたちの反逆-保育士による不当な扱いに立ち上がったママたち(中間)

          保育士Aさんの様子が変わってきたのは、2-3ヶ月前くらいからだろうか。 まず、これまでは子どもを迎えにいくと、毎回ではないが、にこにこと今日あったことを話してくれたことがあったのだが、それがまったくなくなった。 小学校にあがる子たちが抜けて、下のクラスから3歳児があがってきていた時期だったから、その子たちにかまけていて余裕がないのだろう、と思ったが、うちの子とAさんが一緒に遊んでいるところを見なくなったのがちょっと気がかりだった。 次に、そんな中でも時折、私に話しかけてくる

          ママたちの反逆-保育士による不当な扱いに立ち上がったママたち(中間)

          ママたちの反逆-保育士による不当な扱いに立ち上がったママたち(前半)

          ことのはじまりは、夏やすみ前だろうか。 急に4人の子どもが保育園を去った。 うち2人は引っ越しによるものだった。いずれもベルリンからかなり遠いところに引っ越すらしかった。 コロナで、子どもたちにいろんな締め付けがあるなか、または、親族になかなか会えない日々が続いたために、郊外にいる親族の近くや、親族がいなくてももっと自然があってのびのびできるところがよいと、ベルリンから引っ越していく人は珍しくなかった。だから、彼らもそうなのだろうと思ったし、それならば新天地で別の保育園を探

          ママたちの反逆-保育士による不当な扱いに立ち上がったママたち(前半)

          ドイツの失業保険③

          ★抗議 給付を止める理由はその手紙に書いてはいなかったが、前回の面談でのやりとりから、担当者がそのように手配したことは明らかだった。 そのため、私は常に仕事が始められる状態にあったし、いまもあること、私が行ってきたことはすべて就活の一部であり、労働契約や給与が発生したことは一度もないこと、担当者がどうやら勘違いをしていること、などを書いた抗議文を作成。すぐにハローワークに持って行った。 受付の行列に並び、訪問理由を説明した。すると、受付の女性はパタパタとPCをいじりはじめ

          ドイツの失業保険②

          さて、コーチング後も1か月に一度は連邦雇用エージェンシーから呼び出しだ。 ★3回目呼び出し 通知を見てびっくり。 また担当者の名前が違う。それに今度は建物も組織名も変わっている。 行き先自体は家から近くなり、自転車で通えるようになったから便利といえばそうなのだが、、、なぜこの別の機関に行かなければならないのかわからないし、それになぜこうも頻繁に担当者が変わるのだろうか、、、腑に落ちない。 でも、とにかく言われたコーチングをちゃんと受けたのだから文句を言われる筋合いはない!、

          ドイツの失業保険①

          私は2019年から2020年にかけて1年間、ドイツで失業保険を受給した。 3年勤め、3年育児休暇(うち1年は有給)を取ったのちに退職→失業保険受給という流れだ。 ちなみに、普通に会社を自己都合で退職した場合、通常、3か月の失業保険給付制限があって、すぐには失業保険を受け取れない。 しかし、これには例外がある。 例えば、私は育児休暇中に、夫と子どもと一緒に暮らすために、職場のある街を離れてベルリンに引っ越した(私は夫と遠距離恋愛をしていた)。 そしてベルリンで育児休暇の3年

          ドイツの出産-退院&ヘバメ-

          出産にかかった時間はトータルで7-8時間。 そんなに時間がかかったとは思わなかったが、子どもは疲れてしまっていて、出産時、産声を上げることができなかった。 助産婦さんたちもそれに気づくと、さっと赤ん坊を奥の処置室に連れて行った。ちょっとドキッとしたが、すぐに遠くから泣き声が聞こえたから、ほっと安心。 赤ん坊はきれいにされるとすぐに私のおっぱいをくわえさせられた。おっぱいから何かが出ているようには思えなかったが、助産婦さん曰く、出産後すぐに出てくる数敵の汁(?)が非常に栄養が

          ドイツの出産-退院&ヘバメ-

          ドイツでの出産-出産当日-

          ドイツの人々は妊婦にやさしい。 日本のように、電車でおなかをさすっていて、「自慢か?」と陰口をたたかれることもない(笑)。 電車やバスではみんな当たり前のように席を譲ってくれるし、スーパーではレジに並んでいると、列の前のほうにいる人が手招きをして前に入れてくれたりする。もちろん、それに対して文句を言う人は誰もいない。 私は高齢であることもあって妊娠中は心配がつきなかったが、そんな心がやさしくなれる出来事が頻繁におこる環境のおかげで、楽しい妊婦生活を送ることができたと思う。

          ドイツでの出産-出産当日-

          ドイツでの出産-出生前診断-

          ドイツで妊娠・出産した。40代前半のことだった。 20-30代、特に大学院の進学を決めてから、自分が結婚をしたり、子どもを持つ、というイメージはあまり持ってこなかった。 実際、自分のことで精いっぱいで大した恋愛もできなかったし、大学院関連の友人や、講師・教師の同僚・知り合いも独身か、結婚をしていても子どもを持たない人が比較的多かったから、結婚や出産を身近に感じる環境でもなかった。 もちろん、かつての同級生たちで、結婚し、ママになっていった人も多くいた。けれど、自分の人生と

          ドイツでの出産-出生前診断-

          ドイツでの入籍式

          ★入籍式の会場 日本では入籍は役所に婚姻届けを出しにいくだけ。 が、ドイツではその役所で式をする。 この式だが、私も友人のと、自分のと、2回しか経験していないから、どんなパターンがありうるのかははっきりとはわからない。 ただ、要するに大事なのは、 ①書類と結婚当事者の意思の再確認と、 その証拠としての ②指輪の交換と誓いのキス が行われるということだ(具体的な流れについては以下に)。 つまり、日本でいう、いわゆる結婚式だ。 では、日本の結婚式とどう違うか。 例えば、結婚式

          ドイツでの結婚の手続きについて

          ドイツでドイツ人と結婚した。 手続きは、当時、結婚相手のドイツ人とドイツ国内で遠距離だったということと、当時二人が住んでいた都市のいずれでもない都市で入籍式をすることにしたことによって、余計な時間と労力が必要だったほかは、比較的スムーズだったと思う。 日本人の私がそろえなければならなかった書類は以下のとおり。 1.戸籍謄本(抄本)とそのドイツ語訳 ※翻訳を依頼する前に、日本の外務省でアポスティーユをとる必要がある。 ※ドイツ語訳は書類を提出する市役所に問い合わせたほうが

          ドイツでの結婚の手続きについて