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笠松版スタンド・バイ・ミー。〜阿部夏丸「オグリの子」を読んだ。

オグリキャップが中央競馬にデビューする前に所属していた、笠松競馬場のあたりを舞台とする、こちらの小説を読み終えました。

1996年出版


少年小説です。

小六の男子3人組(コージ、ナオト、ユウ)の物語。

記事タイトルに書いたのですが、個人的に、米映画「スタンド・バイ・ミー(1986年)」を思い出させる場面がいくつかありました。

鉄橋近くのシーン。
少年たちの間近を、轟音と共に電車が走り迫ってくる。

日常から抜け出して、友達の家に泊まる場面。
テントを張って、カレーを食べて、エロ本で騒ぐ。。

家族との確執と、家出。


小説のタイトル通り、「オグリの子」も出てきますが、競馬が軸で物語が展開していく、というわけでもありませんでした。

ただ、要所では競馬の場面が出てきて、また、笠松の人たちにとってオグリキャップがどれほど大きな存在なのかが、フィクションとはいえ、登場する大人たちの”オグリキャップ語り”から透けて見えるようです。(記事のトップ画像は、笠松時代のオグリキャップです。)

競馬好きの方、映画スタンド・バイ・ミー好きの方に、おすすめできます。



笠松競馬、不祥事もありましたが、数々の名馬を輩出した伝統があります。
小説にもその描写がありましたが、競馬場周辺には、「馬横断注意」の標識のある道路があるそうです。いつか遊びに行ってみたいです。

笠松けいばHPより引用


小説には、アンカツこと、安藤勝己がオグリの子の主戦騎手として登場します。
以前、アンカツを題材とした本の記事を書きました。以下にリンクを貼っておきます、もしよろしければご覧ください。

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