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いいことから始めよう(スヌーピー)

 私が赤ちゃんの頃に「姉さん」に買ってもらったスヌーピーのぬいぐるみ、その時までずっと持ってた。ずっと一緒に寝てて、よだれで汚れっぱなしだったw

スヌーピーの音楽はジャズ。

 ところで全然関係ないけど「スヌーピー」。といえば、可愛いビーグル犬の愛嬌があって皮肉屋のキャラばかりが思い浮かぶかもだけど、漫画の正式タイトルは「Peanuts(ピーナッツ)」、主人公はスヌーピーじゃなくて飼い主の少年、チャーリー・ブラウンですよね。何もかも不得意で、ほぼ野比のび太。それは知ってると思うけど、アニメのBGMが全部ジャズだってご存知でしょうか。

 ヴィンス・ガラルディによるピアノトリオの作曲・演奏によるのです。その中でも、このハロウィンの曲(あ!過ぎてるよねw)、"The Great Pumpkin Waltz(ザ・グレート・パンプキン・ワルツ)”が私大好きで集めてるのです(って、Spotifyとか配信のおかげで「音楽を集める文化」終わったね…寂)。ガラルディ以外にもジャズ・スタンダードとして沢山の人が演奏してるから聴き比べてみてよ!

 とりあえず3選。特に3つ目のChick Corea Akoustic Bandによる演奏の出だしの美しさと言ったら……、最の高。(これのCD今手に入らないに違いない…私は持っている、フフフw)

いいことから始めよう**

 ところで(ところでばっかだなw)、スヌーピーには私若い時に(今も若いよ?)多大な助けを頂いていて。いろいろ悩んでいた時に(私にもあったのよ?)、今はもういない叔母さん・弁護士しつつ祇園で三味線ひいてた独身のスピリチュアルな姉さんから何も言われずポンと渡された本がこれ。私は自己啓発、意識高い系のことを真面目に語る趣味はないけど(嫌味っぽく皮肉る趣味はあるけど。え?うるさい?ごめw)、これは一節だけ紹介したい。

自己憐憫(じこれんびん)をたちきる

 だれでも、子どものころにつらい思いを経験したことはある。けれども、ぶつけた額や、すりむいた膝を、献身的な親が愛情こめてやさしく手当てしてくれたはずである。つらいことはあったけれど、誰かがちゃんとめんどうをみてくれていた。
 私たちの頭の中におさまっている”パーソナルコンピュータ”の記憶回路には、こうしたことが何年も、あるいは何十年も残っている。この装置の中では、私たちの自己憐憫と、だれかにめんどうをみてもらったという心地よさとは、連動して動くもののようである。だからこそ、自己憐憫にふけることが、かえって心地良さを呼ぶのかもしれない。
 (トプ画の)漫画のスヌーピーに限らず、人によっては、自己憐憫のネタがほしいばかりに、わざわざ苦痛を背負いこむ場合もある。
 自己憐憫にふけることは、子どもっぽい振る舞いだ。幼い子どもならばともかく、成熟した大人なら、自分が経験したみじめさなどにひたっていないで、そのみじめな状況を改善するよう努力すべきである。
 もちろん、こういうこまった状態から抜け出るには、そうした行動を起こす自信があるかないかが問題となる。もし自信がなければ、自分をあわれと思い込んでいる状態をつづけることになる。友だちや身内の人があなたをみじめな状態から引き出してくれるなら、幸運というものである。しかし、それを当てにしてはいけない。あなた自信が自分の力で、自己憐憫におちいっている困難な状態から抜け出そうとすることが大切なのだ。  
 「いいことから始めよう ―スヌーピーと仲間たちからの生きるヒント」
  "When Do The Good Things Start?"
  by エイブラハム・J・ツワルスキー / 小関康之・訳 新潮社

 ……私はこの一節で自分が、人生が180度変わった。






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