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進化してく機材を通して繋がれる


#思い込みが変わったこと


進化してく機材を通して繋がれる



今回はnoteのコンテストのお題で、

#思い込みが変わったこと

で、書いていこうと思う。



ライブとは、目と目を合わせてコールアンドレスポンス。
それが生であり、そうやって初めて繋がれるもの。

そう思ってた。


私はバンドマン。
Elizabeth.eight(エリザベス・エイト)略してベスハチと呼ばれるロックバンドのvoだ。
脳炎だ乳がんだと我ながら波瀾万丈なバンドマン人生だが、
現状作品を作ってライブが出来ているので、胸をはって幸せと言える。

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さて、このコロナ化で様々なことが変わった。
エンタメ業界、とくにライブハウスは大きく変わったと思う。


覚えているだろうか。

コロナが広まり始めた頃、
クラスターがライブハウスで起きてしまったことを。


当時はそりゃあもう大騒ぎで、バンドマンは吊し上げられた。


小さなライブハウスに出てるバンドやアイドル、
それを見にいく人、
全員まとめて悪魔でも信仰してるかのような目で見られた。


私たちは限界が近づくギリギリまでライブのスケジュールが入っていたため、
決められたルールを守り、
サラリーマンが出勤するのと同じように楽器を持ってライブハウスへ行くのだが、
周りの目が痛い。痛すぎる。


そんな渦中、下北沢でのライブでは、
たまたまライブハウスのスタッフさんがまだ来ておらず、道で待つことになった。

通る人の声が聞こえる。


普通ライブやる?この状況で…ひそひそ。
バンドマンってコロナっぽいよね…ひそひそ。


仲間のバンドの多くはライブをキャンセルした。
正しい判断だったと思う。

最大限コロナ対策をしてやってた私たちのライブはといえば…当然誰も来ない。
いや、1人来てくれたかな?そういう感じだ。


コロナのリスク、周りの目、誰もいないホール、
当然ながら誰もいなけりゃ売れないCD、出てく交通費、重なる赤字。


各企業が、この先どうなるんだろうと悩んでいたように、
バンドマンも薄暗い地下で悩んでいたのだ。


その時、
「無観客配信ライブ」でやりましょう、と話が来た。
たまたまその時期出てたコンテストの運営さんがこの方法でやろう、と言い出したのだ。

無観客?配信?テレビの生中継みたいなこと?

そんな認識だったと思う。


コンテストなのでリアルタイムで投票がされるのだが、
今となっては誰でも知ってる「投げ銭」のような手法を取り入れるそうだ。


ただ無観客だということ。
どれだけ盛り上がってくれても、お客さんは見えない。そういうこと。


コールアンドレスポンスが存在しないライブ。


配信が発達して、
ライブ中至る所にカメラのある今からしたら考えられないのだが、
ホールにはカメラマンさんが1人。
そして、音響、照明、運営、各1人。
普段なら見に来たりする共演者もいない。


徹底したコロナ対策、最低限の布陣。
これが無観客配信ライブか。


ライブはカメラマンさんがすごい人だったのもあって、
私たち自身は楽しめた。

でも、でも、ファンのみんなは!?
ど、どう、みんな、どうだったの!?


終演するや否や、
ラブホテルの脇の駐車場でアーカイブを見る。
そして、みんなのコメントに目を見張ったのだ。


👏👏👏👏👏👏👏

💃💃💃👏👏👏💃💃💃

😭❤️😭❤️


曲に合わせて投稿される手拍子、拍手、踊る絵文字…

私はラブホテルで営んでるカップルの声にも負けない声で叫んだ。


「こんな盛り上がり方あるのかよ!!!!!」


リアルタイムに打ち込まれた絵文字たちは、
ファンのみんなのレスポンスだった。

私のカメラに向けたコールは、届いていたという証。


ああ、時代ってこうやって変わっていくんだ。


きっとコロナはしばらくは落ち着かないだろう、
今この発展の波に乗れなきゃ、後で苦労する!と、
メンバーと速攻でちょっと良いカメラと照明器具を買う。
勿論、自分達でも配信できるようにだ。

そこから、思った通り、どんどん変わっていった。
ライブハウスの配信の進化の仕方は目を見張るものがあった。
カメラ、音響、どんどん増えていく。


どういうライブハウスに出るか、選ぶその基準すら変わっていく。
カメラなどの機材の種類や豊富さ、スイッチング技術の優秀さ、
今までだったらなかった目線だ。


そして、
ゆるゆると人数を規制しつつもお客さんを入れ、
かつ配信も行うという基本ができてきて、

気づく。


コロナ前にやっていた会場でのライブ。

その動員数の数の2倍、時に3倍、配信で見てくれてるファンがいる。


遠方で見にいけないから、
子育てで手が離せないから、
介護で家を長く出れないから、
病気で外には行けないから、
コロナがあるからライブハウスいけないから、
仕事で出番に間に合わないから、


「会場のライブには行けないけど、配信ライブがあってよかった!」


ライブは目と目を合わせてコールアンドレスポンス。
それが生であり、そうやって繋がれるもの。

その思い込みは変わった。


パソコンやスマホの画面を通してても流れてる時間は同じで、
アーカイブでも共有してる時間は同じで、

私たちは進化してく機材を通して、どこにいても繋がれる。


それがこそがLIVEだ。

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