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息は吐かないと吸えない

個人指導をしているヨガのクライアントさんから、呼吸練習時に息を吐いた後に一瞬息を止めないと吸えない、つまり吐く→吸うでなく、吐く→止める→吸うになってしまう、との相談がありました。

吐く→吸うの間に止めるを一瞬入れないと吸えない、ということの意味がすぐにわからなかった私。ただ息を吐き切れない大人が多いというのは聞いたことがあったので、ちょっと待ってと、自分で「息をちゃんと吐き切る前に吸ってみる」というのをやってみたら、「え?吸えない」。厳密には吸えるには吸えるのだけれど、呼吸をしているのにどんどん息苦しくなっていくという不思議。彼女のいうように呼気と吸気の間に一瞬止めると、次の吸気が少しはマシになりましたが、やっぱり吐ききってから吸うのに比べると、息苦しい。

ということで、「息を吐ききったと思うところで、肺から空気を絞り出すつもりでもう一息吐いてみて?」とやってもらったら、当の本人、吹き出していました。「やだ、息止めなくても吸える」。

やってみるとわかるんだけど、しっかりと息を吐こうとすると、体幹部の筋肉を使うことになります。生活様式の変化からか、体幹部にスイッチが入りずらくなっている大人(そして最近では子供も)が多いように感じます。ストレス度が上がるとお腹に力がはいらなくなるし、呼吸も浅くなるわけで。

これまでも、いろんな方法で息を吐くことにより意識がいくような呼吸練習はしていたはずなんだけど、本人が気づかないとなかなか届かないもの。でも逆に今回は本人がなんか違うと気づいたところからなので、今度こそ定着するように思います。

身体はやっぱり面白い。

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