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身体を動かすと心も動く


先週に引き続き、自転車に乗って、家族よりも誰よりも心を許している友人のジェシカと8週間ぶりの再開を果たしてきました。

車の交通量が確実に増えていて、これが本格的に元に戻るまでに裏道を開拓しないと恐ろしくて自転車移動ができなくなるとちょっと焦りましたが、自転車での移動で風を切っていると大きな自由を手に入れたような感じがして、無茶しても買ってよかったなと思いました。

この日は私たちがよく通っていたお気に入りのコーヒー屋さんのひとつ(の店頭)で、8週間ぶりにお店のコーヒーを飲みながら、少しお店の人と立ち話をしてから、近くの公園へ。家ではもっぱらブラックしか飲まないので、久々のボンソイのフラットホワイトは悶絶の美味しさでした。

最初こそそれなりの距離を空けて芝生の上に座っていた私たちですが、おしゃべりが盛り上がるに連れて、ずんずんと距離を縮めてくる彼女。イタリア人の性?笑
そうこうするうちにあっという間に時間が過ぎ、たっぷりと浴びた太陽も斜めに傾き始め、オンラインのバレエレッスンがある私は、猛ダッシュで家路へと急いだのでした。が、ウチまでの帰り道は緩やかな坂を果てしなく登り続けなければならず、後半、頭に血がうまく届かなくなったのか、目のレンズと脳の信号がうまく噛み合っていないような感覚に見舞われ、すごく怖かったです。

しかもフラットのエントランスから4階のウチまで、折りたたんでいるとは言え11.6kgを足が絡れそうになりながら抱えて上がるという最後にして最大の難関。なんとかクリアしてそのままzoomを開いてバレエレッスンに挑んだもののまるでマラソンした後かのように息絶え絶えでした。さらには、大きく前屈や後屈をして身体を戻した時に、激しい立ちくらみに見舞われるというおまけ付きで。

体力の著しい低下はもう何週間もずっと懸念していたのですが、これまでは気力がどうにもついていかずという状態でした。
ところが、先週金曜日に初めて自転車に乗って友達のトニーに会ってからというもの、底沼のピークは抜けた感がとてもあって、共用の庭でヨガの練習をする気にもなったし、身体をちゃんと鍛え直そうという気力も湧いてきました。やはり友達パワーは凄い。自転車の運動量も凄い。そしてヨガパワーもやっぱり凄い。

身体を動かすと、身体に必要なものを運ぶ血液も身体に不要なものを運ぶリンパも循環が良くなるので、心も安定しやすくなります。逆に(例えば身体的痛みから心が不安定になった時など)まず心にアプローチして心がある程度整えば、痛みが和らいで身体を動かせるようになるというのもあるので、どちら側でも取り組みやすい方にアプローチして、もうひとつもそのうち追いついてくるという定則があります。

なくなった気力を取り戻すのにも、仕事だとか習い事だとかのルーチンというか気分を切り替える刺激のようなものがほぼゼロだとなかなか厳しい。でもそういう状況があったからこそ、今回、このマインド・ボディの関係性をとてもクリアに体感させてもらえたのではないかと思います。

それと。ヨガがなぜ良いのかというのは色々ありますが、わかりやすいところでいうと、「背骨を全方向に動かす」というのが大きいと思います。私の師匠ダーマ・ミットラは、時間がなければ前屈と後屈と側屈をちょっとやって、あとは少し、背骨を捻って、逆さま(頭を心臓より低くする)になるだけでいいと言っています。あと、背骨の柔軟さが若さを保つ秘訣だとも。なのでヨガってなんとなくハードル高いという印象があるようでしたら、とりあえず立ってでも座ってでも寝てでも、背骨を自分の可動域の範囲でゆっくり全方向に動かすということをやってみてはいかがでしょうか。

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