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アイントラハト・フランクフルト(ドイツ)の試合観戦

今回は長谷部・鎌田の2人の日本人選手が所属し日本でも馴染みの深いEintracht Frankfurtのホームスタジアム、Commerzbank Arenaでの観戦の一連の流れについての記事を書きます。

チケット購入

5万人を超える収容能力を持つCommerzbank Arenaだがほとんどの試合でスタジアムが満員になるほど人気のあるクラブの一つだ。ただ、早めに観戦の計画を立てれば問題なくチケットを購入することもできる。

日本語サイトもあるが操作しているうちにドイツ語ページに飛んだりする可能性もあるので、まずはGoogle検索(翻訳機能がついているため)からhttps://tickets.eintracht.de/で検索。すると自動翻訳(英語)のかかったページでは下のような画面が出てくるので、HOME GAMESを選択。

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すると、今度はこのような画面になるので、行きたい試合を選択する。今回販売中の3試合はすべてチケット購入可能と書いてあるが、残数が少ない場合は黄色、残席がない場合、すなわちチケットを購入できない場合は赤色の表示がされている。Frankfurtのチケットに関してはかなり早い時期から販売されて、売れるスピードも早いため、観戦を決めたらまずはチケットが販売されているか確認したい。

今回は真ん中のAugsburg戦を選択。

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すると下記のようなスタジアムの全体図が出てくる。ここから値段等を考慮して席を選択していく。画面の黒くなっている部分は既に売り切れているゾーンで、今回は一般発売日当日に閲覧した状態の画像を載せているが、発売初日でこの売れ具合だ。色のついている場所が購入可能のブロックだ。

ちなみに、左のゴール裏がホームのFrankfurtのサポーターが陣取る位置でメインスタンドは画像の上側、アウェイブロックは右下のコーナーフラッグ付近になっている。よりホームを味わいたいのであれば左半分をおススメしたい。(もちろん左側からなくなっていくのだが...)

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席を選択したら下記のように説明が出てくる。上からブロック番号、一般料金、割引料金、2席連番で取れる席数、すべての席数となっている。ドイツの多くのスタジアムでは一般料金(Full Price)と割引料金(Reduced Price)が存在する。一般的に学生や一定の年齢以下の人には割引料金が適用される。Frankfurtに関しては年齢による割引はないが、学生には割引料金が適用される。筆者は割引料金で二度観戦に行ったが特に身分証明書の提示等をすることはなかったが、念のために国際学生証などを携帯してことも必要だろう。

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色で分けられているブロックを選択すると次は席の選択に移る。番号が小さいほうがピッチに近い列となり、白色の席から好きな場所を選択する。個人的な意見としてはできるだけ通路に近い位置を選択して、ギリギリに席に着席すると人が前を通ることも少ないので良いと思う。この場面で料金形態の選択も行う。選択し終えたらTO THE BASKET OF GOODSのボタンあるいは右にあるかごのボタンをクリック。

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すると、ここからは決済に進む。まず、自分がかごに入れた商品、すなわち席と値段の確認画面が出てくる。間違いがなければ右下のTO CHECKOUTへ。

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次に個人情報の入力画面に移る。筆者は情報を登録済みなので既存の客を示す左側からログインできるが、新規の購入者は情報の入力が必要となる。

上から順にTitle(SirまたはWoman)、Vorname(名前)、Nachname(性)、Deine E-Mail Adresse(e-mailアドレス)、Wiederhole deine E-mail Adresse(e-mailアドレス再入力)、Dein Passwort(8文字以上のパスワード)、Telefon(電話番号、携帯でも可)、Mobiletelefon(携帯番号、任意)、Nickname(ニックネーム)、Date of Birth(生年月日)

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住所の入力もここで行う。△△番地□□○○町★★区、のように逆の順番で記入していく。PLZには郵便番号、Ortには都市名、一番下からは国名を選択する。ここまで終わるとFURTHERを押す。うる覚えではあるが、メールが届くので認証をして、アカウントの完成となる。

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登録したメールアドレスとパスワードを入力すると決済の画面に。支払い方法はMASTERCARD、VISA、PayPal、口座引き落としがあるが、口座引き落としはドイツの銀行に限るので3種類から選択することになる。カード番号等必要な情報を入力する。

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チケットの入手方法は2種類。郵送または自宅でのコピーから選択することになる。郵送の場合追加で4€かかるが、いわゆるチケットが送られてくる。自宅での印刷の場合費用はかからないがただの紙ぺらなので少し寂しい感じもする。もちろん購入者が好きな方を選択すればよいだろう。

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万が一、チケットの購入がギリギリとなり、郵送が間に合わない場合は現地で受け取ることになる。その際は身分の証明できるパスポート等の提示が必要になるので忘れずに持参するようにしたい。

スタジアムへの行き方

Commerzbank Arenaはフランクフルトの中心部から限りなく近い位置にあるのでアクセスはかなりよい。また、日本からの直行便もあるフランクフルト空港からも電車で1駅なので、うまく時間を合わせることができれば到着したその日に試合観戦をすることも十分に可能だ。

スタジアムへのアクセスは主に2種類の方法がある。

フランクフルトの中心にあるFrankfurt Hauptbahnhof(フランクフルト中央駅)、そして空港に隣接するFrankfurt Flughafen Regionalbahnhof(フランクフルト空港駅)の両方から利用ことができるのがS-Bahnという近距離列車だ。

15分に1本というペースである列車に乗り、Stadion駅で下車。基本的に試合日はあまりにも早い時間でなければ、誰かはいるのでついていけば問題はないだろう。筆者は試合開催日にS-Bahnを利用してスタジアムへ行ったことはないが、スタジアムへの入場はどのゲートからも問題なくできるので困ることはないがStadion駅から向かうとスタジアムのバックスタンド側(チケット購入画面でいうと下側)に着くことになる。

もう一つのアクセス方法がトラム(路面電車)を利用する方法だ。トラムは中央駅から随時出ているのでこれも行先を確認すると試合日にはスタジアム行きのトラムが出ているのでそれに乗車すると入場口の近くまで輸送してくれる。所要時間は道路状況にもよるが20分程度で、こちらも基本的にはユニフォームを着たりグッズをまとっている人についていけば問題はない。

トラムを利用した場合はスタジアムのメインスタンド側に着くことになる。スタジアムの写真を撮影したい場合メインスタンド側の方がCommerzbank Arenaの文字も入り(タイトルの写真のように)綺麗に撮ることができる。また、スタジアム併設のファンショップもメインスタンド側に所在している。ファンショップは試合後でも空いているが試合前に何かしらのグッズを購入すればより試合を楽しむことができるだろう。

入場に関するルールで特別厳しいと感じたことはないが、ドイツでは基本的にA4サイズを超えるカバンの持ち込みは禁止されているので、リュックやスーツケースがある人はホテルや空港、あるいは中央駅にあるロッカーに預けるなどして、できるだけ軽装でスタジアムに向かうことをおススメする。

筆者は1度モバイルバッテリーを持ち込もうとした際に預けるよう指示されたのでモバイルバッテリーの持ち込みには注意したい。できるだけ携帯の充電はマックスにして入るといいだろう。せっかくカメラに収めたくても電源が切れてしまっていたら話にならない。

もし、Commerzbank Arenaの入場に関するページも読んでいただいたうえで疑問点があれば気軽に聞いてください。

試合前

荷物検査を終え敷地内に入ることができたらスタジアムの散策へ。

前述したファンショップは人が多く購入に時間がかかるので、買いたいものがある人は早めに向かうことをおススメする。一部のスカーフや番号なしのユニフォームであればテントのようなところで販売しているのでそこで買うこともできる。

敷地内で売られているものはすべてクラブの公式のグッズなので気にすることはないが、敷地外には非公式のもの若干安い値段で売っているが、せっかくなら公式のものを買う方がよいだろう。

Commerzbank Arenaのスタジアムグルメは個人的には種類が豊富だと感じる。スタジアム併設の売店に加え、屋台や移動販売の車での販売もあるので色々なものが楽しめる。

だが、やはりドイツといえばソーセージ(Wurst)とビール(Bier)だろう。日本ではソーセージ=フランクフルトといっても過言ではないが、正確にはFrankfurter Wurstはソーセージの一種だ。いわばご当地ソーセージだ。そしてそのソーセージにピッタリなのがビール。かつてはFrankfurtの胸スポンサーも務めていたKrombacherのビールを飲むことができる。

またフランクフルトで有名な飲み物でリンゴのワイン(Apfelwein)がある。スタジアムでワイン、と思うかもしれないがあっさりしていてとてもおいしいのでビールの代わりにリンゴのワインに挑戦してみるのもいいだろう。

試合の約10分前にクラブのアンセム''Im Herzen von Europa''が流れる。長すぎて歌詞を覚えることは難しいが、スタジアム一体となって歌う姿には感動を覚える。

アンセムが終わるとすぐに選手紹介に移る。GKに始まり残りのフィールドプレーヤーが背番号順に、名前がコールされるので苗字を叫ぶ。そして控えのメンバーが一気に紹介され最後に監督の名を叫ぶ。

その直後に選手入場を迎える。その際には’’Schwarz Weiß wie Schnee’’が流れ、これも皆で口ずさむ。

試合中

Frankfurtはとにかく応援がすごい。5万人の収容にふさわしい声量が主にホーム側のゴール裏から響き渡る。あまりの人の多さにコールリーダーの声はゴール裏のスピーカー(拡声器ではない)から発せられる。

そして、Frankfurtが得点すると流れるのがこのファンファーレ。30秒にわたる美しい音色の後にドイツではおなじみの選手コールに移る。

Commerzbank Arenaではまず初めにスコアを叫ぶ。Eintracht Frankfurtの後に得点数を叫び、相手チーム名のあとに必ず、Null・ヌル(ドイツ語で0を意味する)と叫ぶ。そして得点のアシスト者がいれば先にその選手を、そのあとに得点者の名前を叫ぶ。これがまぁ気持ちいい笑

試合後

筆者は2試合観戦して2試合ともFrankfurtの勝利試合を観戦することができたが、勝利した場合は選手とサポーターで勝利を分かち合う時間もあった。

試合が終わり帰路に着く際に気を付けたいのがアウェイサポーターの動向だ。試合が終わりすぐにスタジアムを後にする場合は大きな問題はないが、一定時間が経過すると。そのアウェイサポーターが一気に帰路に着くために一部道路が閉鎖される。試合後に別都市へ移動するなど時間が限られている人は早めにスタジアムを後にすることをおススメする。

最後に

ここまでFrankfurtでの試合観戦についてのチケット購入から試合後に関しての主な流れを書いてきたので、一通り目を通していただければ観戦に大きな問題はないと思いますが、もし読んだり調べたりしたうえで聞きたいことわからないことがあれば対応するので一言連絡を頂ければ幸いです。

拙い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

シロクロッソ

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