近いうちにミラーレス機を購入するつもりなのでFマウントのレンズを買うつもりはなかったがフィルム撮影で使っているニコンF6のために買うことにした。
大半の撮影で使っているシグマの50ｍｍF1.4DGのシャープな絵に対してニコンの85ｍｍはF1.8D。
フィルム時代のレンズでいろいろな面で絵が違い過ぎる。
同じような絵を求めるならシグマの85ｍｍを買えば良いが
EレンズということでF6には使えない。
あとどのくらいフィルムで撮るかということとコスト、大きさ、デジタルでも使えるということでニコンの85ｍｍF1.8Gを
購入した。

F1.8Dに比べてフィルター径が62mmから67ｍｍと一回り大きくなったが全体がプラスチックになったことで重さは同じ
ように見える。
ピントリングもF1.8Dは軽すぎてMFでのピント合わせがやりにくかったがそれなりに重さがあってMFでのピント合わせも困難ではない。

写りの方で一番感心したのは開放で撮ってもシャープなことだ。
シグマの50ｍｍに比べればシャープさは弱いがデジタル時代のレンズと言っていいレベル。
フィルムで開放近くで撮っても細かい線がきちんと描写されるのはうれしいことだ。

デジタルでは逆光時に開放近くで撮るとパープルフリンジがハイライト部にはっきりと出るがこのレンズは多少出る
程度。F1.8DレンズのようにF4近くまで絞っても盛大に出るということがない。

最近のレンズは花形フードが多いがこのレンズは昔からの丸形フード。
花形は見た目は良いが逆光など光線の悪い時に縦位置にするとフレアが出やすい。85ｍｍは人物撮影などで逆光で使うことが多いだけに丸形フードが装備されているのはありがたいことだ。

ニコンは昔から50ｍｍと85ｍｍのレンズは定評がある。
Zレンズの2本の85ｍｍレンズも評判が良いようだしミラーレスもニコンにしたいところだが自分が求めている性能のカメラが今のところないのが悩むところだ。