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高倍率ズームレンズは便利だが常用するレンズではない

 デジタルカメラを使うようになって高倍率のズームレンズを使うようになった。
使い始めたのは2004年でシグマの18-125mmF3.5-5.6。手ぶれ補正はなかった。やがて手振れ補正が付きカメラも感度を上げても問題がないことが多くなり使う事も増えていく。
主に使うのは学校アルバムの撮影。理由は埃が多い所での撮影が多くレンズ交換をしたくないからだ。
運動会や球技大会はグラウンドの埃が凄い。授業風景の撮影でも黒板を消した時の埃が出るなどレンズ交換はより慎重になる。
最初の頃のレンズは周辺部が絞っても甘い描写だったが今は改善された。
広角から望遠まで1本のレンズで撮れるというのは便利だ、特に動きのあるものを連続して画角を変えて撮ったりする時にはいろいろと撮れる可能性が高い。
手ぶれ補正が付いている(ミラーレス機の大半はボディ側に付いているのでレンズ側にないこともある)ので多少カメラのホールドが甘くてもブレない事も良い点だ。
欠点は絞り値が暗いこと。感度を上げれば良いという人もいるが室内や天気が悪いといろいろと不利な面が出てくる。
望遠側の関係か広角側の最短距離が長いのも時には不便だ。

同じ場所から撮影。18mm(上)200mm(下)
1本のレンズで交換しないでこれだけ撮れる  

 今使っているのはシグマの18-200mmF3.5-6.3。シグマはプロダクトラインになってからレンズの質が上がったがこのレンズもプロダクト前のレンズに比べると良くなった点が多い。シャープさが上がったことでピントの合った部分の線がしっかりしているしコントラストが高くなったことで光量が弱い時でもメリハリのある絵になった。望遠側は絞っても周辺部が甘かったのが一絞り絞れば周辺まで使える。
手ぶれ補正によるカメラの電池消費も大きかったが改善された。
欠点があるとすれば前のレンズより小さくなったためか周辺光量落ちがわずかにあることか。

ニコンD7200とシグマ18-200mmF3.5-6.3

 1本のレンズで広角から望遠まで撮れるが依頼撮影では学校関係以外ではあまり使わない。他の撮影では埃が酷い事が少ない事や絞りを開けて撮ることが多いので倍率の小さいズームレンズか単レンズというケースが多くなる。
プライベートで出かける時も写真を撮るか分からない時にカメラを持っていく場合でも行先や行動予定によって変わる。
漠然とした時は高倍率ズーム、街歩きをしそうな時はもう少し倍率の小さいズームというケースが多い。
街中を歩く時は広角を多く使うことが多いので18mmより広いシグマの17-70mmか17-50mmを使う事が多い。1mmの差でも広角の場合は大きく狭い場所で威力を出す。2本とも絞りの開放値が広角側はf2.8と明るいし開放から問題なく使える。最短距離も0.2m台と寄って撮る時にも便利だ。

左がシグマの18-200mm。右がシグマの17-70mm。
17-70mmはフィルター径が72mmと18-200mmより
ひと回り大きい。レンズの倍率の差を考えれば設計の
苦労が見える。18-200mmはロックレバーがあるので
      ロックすればレンズの前部分が下がることはない。               

 高倍率ズームは1本で広範囲の画角を使えるので便利だが絞り値をどのくらいで撮るか寄って撮るかを考えて使うかどうかを選択すべきだろう。

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