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「しょぼい起業で生きていく」読了

変わったタイトルの本を読みました。変わった観点が書かれていて面白かったです。多様性の時代ですし、こういう生き方は全然ありだと思います。

緩い生き方だってある

著者は朝が起きれない、いわゆるだらしない人みたいです。学生時代にそれを実感し、会社員としてやっていくのは難しいと考えたそうです。

そこで著者は緩くローコストな起業を選択しました。

多様化の時代にあっては、このようにハードルを下げた生き方でやりたいことを実現するのもいいと思います。

上場や大企業化なんて目指さなくても、楽しく生きたいならありだと思います。それに起業して会社を大きくして成功してやる!なんて滅多なことでは成功しません。

生活費を抑えることで一石二鳥

店舗兼自宅なら実質的に店舗の家賃は0になります。自給自足して余った分を売れば、生活費を下げつつ稼げます。

ローコストなら売上は少なくてもいいです。商圏は地域で十分ですし、リサイクルショップなら家具や家電を安く入手できます。

しょぼい起業はコストを下げるという珍しい起業法なのです。

起業するなら人とのつながりが効果大

起業したら顧客を得ることが重要になります。労力をつぎ込んででも顧客との関係性を築き、継続的にお金を落としてもらう必要性があります。

著者は人と仲良くなるのが上手いようです。ただで手伝うことで人間関係を築き、お礼として手伝ってもらったりしています。

著者は仲間同士の助け合いのようなコミュニティを築いています。こうすることで仲間がやりたいことをやるという形でお店の運営を手伝ってもらっています。正しいやりがい搾取という言葉が使われています。

人柄が売りの人はコミュニティ機能を実現するビジネスもいいなと思いました。

働き方はもっと広くてよい

頑張ってスキルアップして年収アップするとか、出世競争に勝つという生き方が世間では王道です。理不尽に耐えることがよしとされていることもあります。

起業にしても、上場とか大企業への売却、大企業にすることなどが王道とされています。

しかし会社員としての生活に疲れた人や、やりたいことをやって生きていきたい人だっています。そういう人たちがしょぼい起業で楽しくマイペースに働くのもいいと思います。

仕事は長く続けないといけません。そういう意味では無理して合わない仕事を続けるよりは、自分のペースで自分がやりたいようにやるという選択肢もあっていいと思うのです。

終わりに

生活と仕事を一体化することによるコストダウンや、地域内でのコミュニティ構築という観点はこの本を読むまで全く気付きませんでした。

そこで生活費を抑えつつ楽しむために家庭菜園を始めてみました。まぁ売るほどにはならないと思いますが、生活費を節約できればいいかなと。

独立にも興味があるので、独立するときが来たらしょぼい起業のコミュニティ機能などは参考にしたいものです。

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