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アメリカの大学スポーツ-アリーナ編

前回取り上げたカレッジスポーツのスタジアム編に続き今回はアリーナ編をお届けします。アリーナは収容人数に大きな差がないので代表的なアリーナや特徴的なアリーナを紹介できればと思います。

まず始めに

「アメリカの大学アリーナの特徴」
①高いエンターテイメント性
②多機能複合型
③スマートアリーナ

この3つが特徴的で、プロチームと引けを取らない施設環境があります。
wi-fiは当たり前、大型モニターやVIP席、男女バスケの試合以外にもアイスホッケー、バレーボール公式戦やコンサート、大学のイベントなどに使われるなどその稼働率は高く、またキャンパス内に設置されていることも多く一般の生徒にとっても身近な施設になっています。 
皆様は自分が卒業した大学の体育館がどんな施設だったか思い出すことはできますか??

※筆者撮影-どの席でも見やすいような大型360度スクリーン。
 (USC vs Stanfordの女子バレーの試合。因みに会場にはNBAのレジェンド
コービーブライアントが来てました。。恐るべしスポーツ文化)
このようにプロで活躍する一流アスリートが大学の試合を観戦することがアメリカでは日常的に行われています。

先日のDuke大学対Virginia大学を観戦したレブロンジェームズ(赤い服)とチームメイトのロンド(左)。ジェームズは高卒、ロンドはケンタッキー大学出身で対戦している2チームとは全く関係ありませんがロサンゼルスからなんと3000キロ以上離れたバージニア州まで観戦に訪れてました。

アリーナに行けばあなたも有名人に会えるかも?ということでアリーナ紹介に移りたいと思います。


1.Carrier Dome- Syracuse University
 収容人数 34,000人

全米大学1位の収容人数を誇る、シラキュース大学のキャリアドーム。
キャリアとは世界最大の空調設備メーカーのことでネーミングライツを取得しています。
実はこの会場を紹介するかどうか迷いました。一見バスケのアリーナに見えるんですがフットボールシーズンになるとこうなります。

アメフトの会場に様変わり。因みにアメフト試合時は50,000人収容できます。とても同じ会場には見えないのですが以下に掲載した1分弱の動画を見ていただくと分かりやすいかと思います。

そのほかにはラクロスの会場として使われることもあります。

多機能的なアリーナ(ドーム)を象徴する会場ですのでぜひ今回のnoteを通じ覚えてもらえればと思います。

2.Dean SmithCenter- The University of North Carolina 
収容人数 21,750

マイケル・ジョーダンなど多くのNBAプレイヤーが巣立ったアリーナです。
Dean Smithとはノースカロライナ大学男子バスケ部の元監督で全米選手権2度の優勝を果たすなどその功績が称えられアリーナに名称がつきました。
普段はバスケの試合がメインですが、過去にはジャネットジャクソンやボンジョビなどのコンサートも開催されたことがあります。また2008年の大統領選挙のキャンペーン中にはバスケ大好きのオバマ元大統領が
18,000人の前で演説を行ったことでも有名。

3.Matthew Knight Arena- University of Oregon
収容人数12,364 

通称"ナイキ大学"と揶揄されるオレゴン大学のマシューナイトアリーナです。マシューナイトとはオレゴン大学卒業生でナイキ共同設立者のフィル・ナイト氏の息子さんの名前で、34歳の時にエルサルバドルでダイビング中に不慮の事故で亡くなられ、その名をこのアリーナに刻みました。
特徴的なのはコートの表面。このデザインはナイキのシューズデザインなどを手がけるデザイナーのTinker Hatfield氏が考案。テレビなどで試合が放送される際に中央のオレゴン大学のスポーツエンブレム「O」が強調されるようにデザインされたそうです。アイデアとしては面白いのですが、デザインの経緯などを知らない人が初めて見たら、年季のあるコートだなと思ってしまってもおかしくありません。テレビ映りもお世辞にも良いとは言えません。

4.Simon Skjodt Assembly Hall- Indiana University
収容人数17,222

コンサートホールのような構造をしているのは、インディアナ大学の
Simon Skjodt Assembly hall。「Assembly Hall」日本語に訳すと会館とか集会場となるように一見アリーナっぽくない見えない構造が特徴的です。傾斜が高く、高所恐怖症の人には観戦が厳しそうですよね。。

5.State farm Center- University of Illinois
収容人数15,550

構造が面白いといえばイリノイ大学のState Farm Center。
昔の闘技場のような形をしていてるのが特徴ですがその外観も美しいんです
こんな感じ↓

インディアナ大学と同じく、このアリーナも2013年まではAssembly Hallと呼ばれていましたがState Farm(保険会社)が30年$50million(約60億円)の契約でネーミングライツを取得。こんな美しいデザインのアリーナを大学が所有しハンドリングしているのが驚き。

6.Williams Arena- University oh Minnesota 
収容人数14,625

最後は氷点下56℃を記録したことで先日話題になったミネソタ州にキャンパスを置くミネソタ大学。今シーズンから女子バレーボール部に全日本代表にも選ばれた経験のある宮部藍梨選手がミネソタ大学に編入しこのアリーナでプレーします。女子バレー部は全米でもトップ5に入る強豪校ですのでぜひ期待したいですね!

アリーナの特徴は次の写真を見ていただくとわかります。

コートが少し高いのにお気づきでしょうか。ちょうど膝がつくくらいの段差があります。そのため一番前の席に座るお客さんは試合を少し見上げるような形になります。
過去試合中にこの段差から転倒する選手が出る事態も、

この動画の3分20秒からご覧下さい。ウィスコンシン大学男子バスケ部の選手たちが面白おかしくトレーニングしている姿が見れます。


まとめ

6つのアリーナを紹介しましたが、このほかにもバスケの強豪、テネシーやデューク大学、ケンタッキー大学なども伝統かつエンターテイメント性の高いアリーナを保有しています。この記事を読んで少しでも多くの人にアメリカの大学すごいなと思ってもらうきっかけになればと思います。
自分の通う大学にこんな豪華なスポーツ施設があればぜひ一度は足を運んでみたくなりますよね。今後アメリカに旅行等で訪れる機会がありましたら、ぜひプロスポーツも面白いですが大学スポーツの会場にも足を運んでみてください。あなたのスポーツの世界が大きく広がる事をお約束します。


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