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アフリカ・新興国での人材マネジメント

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チーム作りの肝は、現場を身を持って経験する事?

2016年10月22日
最近、経営において大切な従業員管理(チーム作り)は、現場を身をもって経験する事だと、つくづく思っています。

昨年から、ウガンダの物流事業に携わりたい。ここの物流の不便さを改善したら、色々な分野で革新が起こるのでは?との想いから、様々な調査をしていました。

その中で、トラックを数台から10台くらい持ち、小さな物流会社?(トラックオーナー)を営む人達へインタビューしたり、

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ウガンダの人材採用 (1)履歴書って?

ウガンダの人材採用 (1)履歴書って?

2016年8月26日 伊藤 淳
これまで2年ほどやっていた人材育成事業(現地の社会人向けトレーニング)に加えて、7月から宅配事業を始めています。ウガンダでの人材採用について、自身の経験から数回にわけて記事を投稿できたらと思います。

4月くらいから、様々な方法を使って、営業職やオペレーター(サービス開発)などのホワイトカラー、ドライバーなどのブルーカラーの方々を採用するために、様々な方法を試してき

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ウガンダの人材採用 (2)起業家の多いウガンダ

2016年9月11日
前回は人材採用の手段や面接で起こった事などをシェアしました。

今回は、ここ数年の実体験から感じるウガンダ人の人生や仕事に対する価値観について述べたいと思います。

起業家がとても多いウガンダ
人口に占める起業家の割合が世界でも有数に多いウガンダ。色々なレポートがありますが、例えばこの記事では、起業家の占める割合が28%。二位のタイの16%を抑えて断トツの一位です。

起業

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ウガンダの人材採用 (3)スローライフの最先端を行く国民性

2016年9月16日
これまで、東アフリカを中心に、ウガンダ以外では、ケニア、タンザニア、エチオピア、ルワンダ、マラウイなどで仕事をしてきましたが、ウガンダ人の大きな特徴に、スローライフがあるかと思います。

※前回

”ハングリー精神”と”タフネス”
ウガンダに来て、”ハングリー精神”と”タフネス”は大きく違うのだと認識させられました。
ウガンダも貧困国なので、収入が少なく、我々からすると大変

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従業員に言われて嬉しかった事

2016年9月21日
本日、スタッフ(宅配事業で雇っているバイクドライバーの一人)に言われて嬉しかった事をシェアさせてください。

1か月ほど半前に入社してくれたバイクのドライバーJさん。
最近、色々とアレンジが必要な宅配注文が増えてきており、小さなミスが増えてきておりました。その度に、ミスについて指摘し、ミスの根本原因を時間をかけて一緒に発見させ、その改善策を自分から導くようにトレーニングをし

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給与の前借りから見るウガンダの貯蓄

2016年10月1日
本日9月30日は月末。弊社の給料日です。(月末が給料日の会社は多いですねー。)

こちらで人を雇うようになって、給与の前借り申請が頻繁にある事に驚きます。各スタッフから2か月に一度くらいの割合で起きているような感覚です。

一つには、貯蓄する習慣がない事。その日暮らしなんですね。そのため、急な出費が発生すると日々の生活が立ち行かなくなります。

急な出費は、

・家族の病気

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現地スタッフだけでのオペレーション成功!

現地スタッフだけでのオペレーション成功!

2017年10月26日
起業以来、特にバイク便事業を始めて1年3か月。

やっと現地スタッフに、宅配オペレーション、運営、お金の管理、営業問合せ対応を任せられる体制が整いました。

これまで、数日でも数週間でも、オフィスを空ける際は、ボランティアインターン(日本人)にモニタリングをお願いしていました。

今年の5月に、2年半ぶりに2週間に日本に出張した際に、インターンがいたにも関わらず、オフィス

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ウガンダ人採用の実態(1)

2018年5月19日
4月に入り、既存のドライバーが短時間勤務になったり、様々な宅配の注文が増えている事もあり、
久しぶりに本格的なドライバーの採用活動をしています。

失業率の高いウガンダ。今回も、バイクのドライバーという職業ながら、上は大卒(ウガンダ最高学府と言われるマケレレ大学卒も2名)まで応募が来ました。

三紙の新聞に採用広告を出し、電話の合った人材を、書類選考、電話確認、一次面接、二

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ウガンダ人採用の実態(3)

2018年5月19日
前々回、前回と、1)書類選考、2)電話確認、3)一次面接のポイントを紹介しました。

今回は、2次面接のポイントです。ドライバーの場合、現在は二次面接がほぼ最終面接となっています。

ここが採用の大きな肝であり、今でも悩むポイントが多い部分になります。

4)二次面接
以前はもう一つ面接を入れていましたが、期間短縮のため、二次面接を最終面接としています。
今のところは、私一

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中国人営業マンに感動!

中国人営業マンに感動!

2018年8月3日
Stanbic bankの中国人営業マンに感動した!

いや、こんな事くらいで感動している事自体、自分がウガンダナイズされているって事なのかもしれない。

新しく追加で法人口座を開くことになり、5-6銀行へ開設要件・手数料・条件などを問合せしている。
これまで付き合いのある各行の支店長、マネジャーにメールと電話・Whatsappで問合せするのに加え、カスタマーセンターへメール

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盗難・トラブルシューティングから学ぶ人材育成

盗難・トラブルシューティングから学ぶ人材育成

2018年8月4日
今週、とあるトラブルの中で、人事関連で悪い事と良い事がありました。

試用期間中の解雇通告後の盗難

今週(先月末(7/31火曜))に試用期間中のドライバーを一名解雇しました。

持ち逃げをしたり、遅刻が多かったり、態度が極端に悪いなどの絶対的なダメなポイントはなかったのですが、他候補者と比較して彼のパフォーマンスが低く相対的な結果からの判断でした。

その事実は解雇した彼に

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理想のチームに向けて

2018年12月8日
ここ1か月ほど、事業的には色々な困難な課題が降り注いでいるのですが、多くのスタッフが自分事として積極的に動いてくれています。(ちょっと嬉しかったので走り書きします)

元々は人材育成からスタート

5年ほど前にウガンダで起業した際、最初の事業は人材育成事業でした。

プロのサラリーマンを育成したい。

これが私の最初の事業のMissonでした。

※サラリーマンとは、組織や

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デキる人材と給与水準が相関しない件

2019年2月11日
ここ数か月、特に今年に入ってから、エントリーレベルからジュニア、シニア、マネジャー、エグゼクティブクラスまで幅広い人材の採用活動をしています。

その中で、仕事のデキる人材と給与水準はほとんど関係ないなと痛感する事が多く、今回の記事にしてみました。

貧富の格差が大きいウガンダ
まず、前提知識として、日本とは異なり、大半の途上国は貧富の格差が激しいです。

途上国に限らず、

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いかにして社風を創り維持するか?

2019年3月23日
今年に入ってから、様々なポジションで採用を行っています。

オフィスのスタッフに限って言えば、創業以来、私を除き、2-3名のスタッフで回してきました。

同時期にインターンが2-3名来ることはあっても、現地雇用のスタッフは2-3名でした。

それが、12月下旬の営業マネジャーの採用を皮切りに、新事業の調査員、モバイルアプリ開発エンジニア、UI/UXデザイナー、アドミニストレ

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