Jun Ito

アフリカ数か国で、バイオ炭製造(持続可能な農業×気候変動・生物多様性)の事業を行う←南…

Jun Ito

アフリカ数か国で、バイオ炭製造(持続可能な農業×気候変動・生物多様性)の事業を行う←南インドで廃棄物事業←ウガンダCourieMate創業者。7年後に日系企業に事業譲渡。←電気水道のないマサイの村で9ヶ月ボランティア←外資系コンサル会社10年弱。

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最近の記事

気候変動のメカニズムを知る~フランス発のカードゲーム Climate Fresk

今月(2024年4月)に参加した、Climate Freskのワークショップ! 前から気になっていたのだけど、やっと参加出来ました! いやー期待通りの面白さでしたー!! フランス発のカードゲームClimate Freskとは?気候変動って何? 気候変動って分かっているようで分かっていない。 昔は「地球温暖化」(Global warming)って呼ばれていたけど、「気候変動」(Climate Change)と何が違うの? たくさんある環境問題の中で、なんで、「気候変動

    • 水辺から見る江戸~東京の変遷 オバケ東京クルーズ

      2023年11月に参加した、SHIBAURA HOUSE主催のイベント。水上版のブラタモリで、好奇心をそそられるイベントでした。 ツアーは、早稲田大学で建築・都市史研究をされている先生と、「語り」を用いた芸術アートをされているお二人のコラボ! 江戸が始まる1600年代から幕末、明治に東京になり、戦前、戦後を経て現代の東京になるまでの歴史を建築とアートの視点から見ていくもの。 前半は、日の出桟橋から船で出発し、東京港湾、隅田川、日本橋川まで行き、ぐるっとお台場の外を回って戻

      • 東京の中心で森林浴!?~近場の自然から生物多様性に触れる

        2023年11月に参加した、大手町の樹木をみる会! 樹木について知りたいけど、「時間かけて地方や郊外に行かないと見れないんでしょ?」って思っているあなた! 全然そんなことない! 東京のど真ん中、大丸有エリア(大手町、丸の内、有楽町)エリアにも多様な樹木生態が作られていて、めちゃくちゃ学びになったので、共有致します。 エコッツェリア協会のイベントこのイベントは大手町の3×3Labを運営するエコッツェリア協会が企画のイベント。 講師は樹木医の石井誠治さん。初めてお話聞いた

        • 原生林の毎木調査~日本長期生態学研究ネットワークの会合

          2023年9月に参加した原生林の毎木調査の記録を残したいと思います。 2023年9月に日本長期生態学研究ネットワーク(通常JaLTER)という、生態系を長期で観測・研究するアカデミックなネットワークの会合に参加してきました。 1日目は研究発表、2日目は調査サイトとなる原生林の毎木調査に参加しました。 いやー、大学卒業以来、おそらく初となるアカデミックな集まりに参加! JaLTERとして、一般の方を受け入れるのは初の試みとのこと!30名くらいの参加者の中で、一般参加者は3名

        気候変動のメカニズムを知る~フランス発のカードゲーム Climate Fresk

        • 水辺から見る江戸~東京の変遷 オバケ東京クルーズ

        • 東京の中心で森林浴!?~近場の自然から生物多様性に触れる

        • 原生林の毎木調査~日本長期生態学研究ネットワークの会合

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          システム思考の本流!~フォレスターの多角的視野と超長期視点

          2023年9月の郡上の森への視察の記録を残したいと思います。 今回、フォレスター(森林総合監理士)の 小森 胤樹さんのご厚意で、郡上の森を案内頂きました。小森さんはフォレスターズ合同会社を設立されています。 『森林管理に正解はない』 って言葉が印象的でしたー システム思考フォレスターの仕事はまさに複雑な課題を解くシステム思考のど真ん中の世界でした。 非常に多岐にわたる要素が関連しあい、かつ人の一生を超える超長期の視点でグランドデザインを描く。 林業というビジネスに、環

          システム思考の本流!~フォレスターの多角的視野と超長期視点

          土壌の奥深き世界の探求~③土壌の三大特性:化学性、物理性、生物性を知ろう!

          前回は、農業における土壌の役割について概観し、土壌診断の重要性を説明した。土壌が持つ化学性、物理性、生物性のバランスを適切に保つことが、作物の健全な生育につながることを述べた。 今回は、これらの土壌の三大要素について、より詳しく解説していきたい。まず取り上げるのは、化学性だ。 化学性:植物の栄養バランスを整える土壌の化学性は、植物の生育に欠かせない栄養素のバランスを左右する重要な要素だ。 pHや窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)などの肥料成分の状態が、土壌の化学性を決

          土壌の奥深き世界の探求~③土壌の三大特性:化学性、物理性、生物性を知ろう!

          土壌の奥深き世界の探求~②農業における土壌の役割

          前回の記事では、土壌の生成過程や分類、特徴について概観した。土壌は、長い年月をかけて風化作用や生物活動によって形成され、その性質によって様々なタイプに分類される。 ひと口に「土」といっても、種類によって異なる特徴を持ち、植物の生育に大きな影響を与えている。 今回は農業の側面から土壌を考える。 農耕の歴史を振り返った後に、土壌の3要素である、物理性、化学性、生物性について解説する。 土壌と共に歩んだ農耕の歴史今から約1万年前、人類は狩猟採集から農耕へと生活様式を大きく転換さ

          土壌の奥深き世界の探求~②農業における土壌の役割

          土壌の奥深き世界の探求~①土の定義と種類

          私たちが普段何気なく踏みしめている地面に広がる「土」。一見単純に見える土の下には、解明されていない秘密が多く隠されている。 バイオ炭の事業を進めていくと、必ず土の問題にぶつかる。バイオ炭を始めるまで、農業も土壌も未経験の領域だったが、土の世界はとても複雑で興味深い。 以前の記事で紹介したように、農業においてバイオ炭は「土壌改良材」として使われる。 そこで疑問が生じる。土壌を改良するとはどういうことなのか?良い土壌とは何か? そこで今回は「土」について紹介していきたい。全

          土壌の奥深き世界の探求~①土の定義と種類

          Never LeatherローンチParty & 植物由来のレザー素材 大集合!!

          3月24日に、友人の中川まりなさんが立ち上げた、ココナッツウォーターを原料にしたレザーのブランド、Never Leatherのローンチパーティーに呼んで頂いた。 いやー、コンセプトを明確にしたブランディングが洗練されてて、学びが多かったのでシェアしたい。 Never Leatherって?インドのMalaiで製造された素材を日本で販売しています。 よくあるビーガンレザーの中には、植物由来の素材が一部で人工素材が混ざっていることが多いですが、Malaiの素材は100%植物由来

          Never LeatherローンチParty & 植物由来のレザー素材 大集合!!

          死刑囚と被害者家族のアートを通じた交流~刑務所アート展に行ってみた(備忘録)

          先日に、近所のBUoYで行われていた刑務所アート展に行ってきた。 想像以上の気づきがあったのでシェアしたい。 BUoYとは?2階は元ボウリング場、地下は元銭湯の廃墟を改装した、劇場・稽古場・ギャラリー・カフェを擁するアートセンター。2階はカフェとして営業している。 刑務所アート展刑務所アート展は、「全国各地の刑務所に服役する受刑者からアート作品を募集した展覧会」で、作品へのコメントを受刑者に還すことで、壁で隔てられた刑務所の内外の交流を作り出すプログラム。 詳細は以下をW

          死刑囚と被害者家族のアートを通じた交流~刑務所アート展に行ってみた(備忘録)

          南アフリカの特異性②~南アフリカの個人市場(消費者市場)をどう捉えるか?

          初めましての国を訪れると、他の国との類似点や相違点が気になる。感度高くいると数日でも色々気づくことができる。 多面的に捉えるこれまで、一年以上居住した国はウガンダ(7年)、ケニア(合計1.5年)、インド(1年強)など。そして、生まれてから30年近く暮らした母国の日本。 日本を離れた当初は比較軸が日本しかないので、日本からみた異国の違和感でしか考えられなかったことが、複数の国で過ごすことで、世界をより多面的に捉えられるようになった。 初めて海外に駐在する人が、その国の商慣

          南アフリカの特異性②~南アフリカの個人市場(消費者市場)をどう捉えるか?

          南アフリカの特異性!?①~10の視点

          ※南アフリカにきて4日目の記録。 実質、ボツワナ国境の田舎町とヨハネスブルクにほぼ1日ずつしか滞在していないが、現時点で感じた他アフリカ諸国との違いについて感じたことを備忘録で残したい。 (自分なりに違和感を、現地の方へ問うて教えてもらったことなども含んでいます。) これまで10年近く、ウガンダやケニアを中心に過ごし、インドにも1年数か月いたわけだけだが、それらの国から複眼的に見る南アフリカが興味深く、まだ数日の段階で備忘録として残すことにした。 歴史的事実はまだ調べて

          南アフリカの特異性!?①~10の視点

          「顔の見えるカカオ」2/18(日)の午後に北千住でカカオニブのイベントします!

          ウガンダの地で友人が作る Farm of Africaのウガンダの貴重な生カカオニブを用いて、皆でキャラメリーゼを作ってみよう!というワークショップです! イベントの紹介の後に、今回のイベントを企画するに至った想いなど書きたいと思いますー! イベント開催:2/18(日)生カカオニブのキャラメリーゼを作ろう! せっかくなので、植物としてカカオがどう栽培されていて、加工されてカカオニブになり、そこからチョコレートになるか?も紹介したいと思います。 Bean to Bar(

          「顔の見えるカカオ」2/18(日)の午後に北千住でカカオニブのイベントします!

          初の壱岐島&Colere Earth Day参加

          ご縁を頂き、2023年10月7日-9日に長崎県壱岐島で行われたColereのEarth Dayに参加してきました~! ※Colere Earth Dayのプログラム詳細はこちら~ 色々気づきの多い時間だったので、紹介したいと思いますー! さてさて、まずはColereという会社から! 「信頼で結ばれた組織を創る」ColereColere(コレル)は、現在4年目の戦略人事コンサルのスタートアップ。 今年1月にB-corp認証を取得しました。 創業の地の一つが壱岐島で、基本的に

          初の壱岐島&Colere Earth Day参加

          FARM to BARチョコレート(カカオ農園から作るチョコ)ーウガンダ Farm of Africa農園見学①

          今回は、カカオ&チョコレートの話! 先月訪問したウガンダのカカオ&バニラ農園のFarm of Africaの見学について紹介したい。 まずはこの動画を紹介したい! Farm of Africaは、ウガンダで10年来の親友夫婦が営む農園。カカオとバニラの栽培から加工までを行う会社だ。 初の農園訪問!?足の長い農業ビジネス 僕らは、ほぼ同時期にウガンダで創業しており、ウガンダでの良いところも大変なところも共有してきた同志みたいな存在。 経営上の大変なことがあれば真っ先に相談

          FARM to BARチョコレート(カカオ農園から作るチョコ)ーウガンダ Farm of Africa農園見学①

          ②バイオ炭の未来を握るカーボンクレジット-(3)VCM主要プレイヤーを知ろう

          カーボンクレジットの第三弾! まずは前回の続きから。なぜ、同じ排出量にも関らず、方法によりカーボンクレジットの値段にこんなに差が開くのか?から見ていきたい。 カーボンクレジットの価格差以下は再掲。Abatableが2022年9月に出した記事のプロジェクト別の1CO2トンあたりの価格。 この表を見ると、1トンCO2あたりのカーボンクレジット取引単価が、 REDD+(森林保全)だと、5-20ドル(中央値が8ドル) ブルーカーボン系だと15-40ドル(中央値が30ドル)

          ②バイオ炭の未来を握るカーボンクレジット-(3)VCM主要プレイヤーを知ろう