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【50】「なんで勉強しなくちゃいけないの?」に対する正しい答え

どうも、おかゆです。いらっしゃいませ。
いつもありがとうございます。

今日は記念すべき50本目の記事ですが、まあいつも通り進めます。

振り返りっぽいことは2カ月経過したらやります。
(8/24投稿開始のようなので、2週間後くらい)

今回は不変のテーマ、「なんで勉強しなくちゃいけないの?」について考えてみます。

というのも、昨日書いた記事がすごく書きごたえがあって。
↓これね。

やっぱり『子どもに読ませたい本を作る』というミッションを抱えている私としては、一度取り組んでみるべきかな、と。


今日はそんな話です。


前提の確認


まずこのテーマを考えるにあたって、相手の言う『勉強』は何を指すのかから考えていきます。

この手の質問の場合、基本的には学校の勉強、もしくは宿題を指すでしょう。

また、読み書き計算など生活に必須の学習であれば答えに窮することはないですよね。

大人が聞かれて「うっ」てなるのは、2次方程式など日常に紐づけづらい学習に関して聞かれたとき。

「確かに自分もあんまり意味ないよなーと思ってたな」
「でも勉強させないと受験の時困るしな」

これが大人の本音ではないでしょうか。

でもそのまま思った通りに

「勉強しておかないと受験の時に困るよ」
「いい大学に入ると自分の入りたい会社に入りやすくなるよ」

と言っても子どもは納得しませんよね。
なので処方箋を探していきましょう。


学校教育の意味


学校教育は2パターンに分かれます。

①生活直結型
②生活非直結型

②は私の造語です。
上の章でも書いた通り、①は解答が容易です。
直結する生活のイメージを伝えてあげれば理解できるでしょう。

例えば、「文字が読めないと素敵な物語も読めないよ」とか「計算ができないと、悪い大人にお金をだまし取られちゃうよ」とかですね。

問題は生活非直結型です。
それこそ2次関数とかですね。

仕事で応用する分野につくならともかく、大多数の大人は2次関数なんて使わずに生きています。

こういった生活に直接紐づかない分野の学習は、どんな意味があるのでしょうか。

わたしは大きく分けて3種類あると考えています。

①得意分野を知る
②好きなジャンルを知る
③思考の幅を広げる

この3つです。1つずつ解説します。


①得意分野を知る

これはそのままの意味ではありません。
例えば2次関数が得意分野だ!と知るだけではあまり意味を成しません。
それこそ受験で使えるくらいでしょう。

もう少し抽象度を上げなければなりません

2次関数で言うと、公式(y=a(xーp)₂+q)を覚えて、色々なバリエーションの問題に対応するわけです。

つまり、2次関数の試験ではルールを応用して対応していく力が試されています。

では、国語の授業では?

よくありましたよね。
「傍線部における作者の意図を答えなさい」
知らんわ!って思いませんでした?

これは、言葉の文脈から相手の感情を想像する、寄り添う力が試されています。

このように、それぞれの科目で求められる力は異なり、どんな科目が得意なのかによって、力が発揮しやすい分野がわかります。

これが得意分野を知るということです。


②好きなジャンルを知る

似たような話になりますね。
ただここでは教科・科目もそうですが、問題の傾向などにも影響を受けると考えてください。

例えば人類最古の論理パズル。
エピメニデスのパラドクスをご紹介しましょう。

クレタ人のエピメニデスが言いました。
「クレタ人はみんなウソつきだ」

「ウソつき」を「つねにウソをつく人」とすると、上記の発言から導ける結論は?

小野田博一著『論理パズル100 世界の名作から現代の良問まで』


これに食いついちゃって、理解できるまで何回も読み返しちゃうような人は、得意かどうかはともかく論理的にものを考えるのが好き。

逆にこういうの。

こういうのを見てテンションが上がって「ここがおかしいな!うん!」とかなっちゃうような人は、デザイン系のジャンルが好き、とかね。

これが好きなジャンルを知るということです。


③思考の幅を広げる

これはシンプルな話ですが、脳が成長期の間に様々なジャンルの学問に触れることで、思考の幅を広げるということです。

例えば漫画家さん。
絵が上手い人もそれだけで素晴らしいですが、自分で物語も作れるとより作品への満足度は高くなりますね。

例えばサッカー選手。
引退後に解説をしたり、会社経営をする人もいたりします。

物事を突き詰めるのは本当に素晴らしい事。
ですが突き詰めるために、学生時代に幅広い経験をしていると思わぬところに引き出しがあったりするものです。

これが思考の幅を広げるということです。


まとめ


あなたが自分の子どもに「なんで勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれたらどうすればいいのか。

①「生活直結型」の勉強なら、紐づくイメージを提供する
②「生活非直結型」の勉強なら、得意分野・好きなジャンルを知るため、また思考の幅を広げるためと答える

これが私なりの答えです。
もちろん言葉は工夫する必要があります。

「思考の幅を広げる」=「頭をやわらかくする」とか?

これだけしっかりとした答えが伝えられれば、もしかしたらあなたのお子さんは自分から楽しんで学べるかもしれません。

このまま伝える必要はありません。
ぜひあなたの言葉で話してあげてください。



あとがき


今回は、「なんで勉強しなくちゃいけないの?」という不変的なテーマについて考えてみました。

わりと納得感のある答えが得られて、ホッとしています。
なんせ大きなテーマだったので。
広げた風呂敷大きすぎるって。


今回書いていて思ったんですが、こういう事を学校の先生から言われたことってないですね。あります?

先生たちも忙しいし、私立ならノルマとかあるのかな?
こういう大事なことを生徒さんに伝えられるようになるといいのに。
働き方改革、ちゃんと進むといいですね。


あと、「俺には得意分野がない」とか思っちゃう人もいると思うんですよ。
それって5段階評価とかがいけなくて。

そもそも相対評価とか絶対評価とかの前に、その人の中の相対評価がわかることが本来の学校のあるべき姿なんじゃないかと思います。

だって戦場におもむく人を作る時代じゃないですよね。



ではまた!
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