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「産前産後のおうち」はじめました!

みなさん、ご自身のお子さんの出産前、出産後はどう過ごしていましたか?初めての出産、里帰りした方、パパと一緒に子育てのスタートがきれた方、ご両親が手伝ってくれた方、そうでない方・・・様々だと思います。みなさん同じように「希望と喜び」と同時に、新しい生活が始まる「不安とモヤモヤ」を抱えていた時期ではないでしょうか?

そのような方たちが、集い、一緒におしゃべりし、手作りのお弁当を食べ、あたたかいスープを飲み、お茶をしながら、喜びも不安も愚痴ものろけも、なんでも一緒に話して共有できるような場を作りたい!そのような思いから3年越しにできたのが「産前産後のおうち」です。


以前の記事にあるように、びーのびーのは休眠預金活用事業に3年間取り組んできました。

休眠預金助成金事業とは?
「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度。

一般財団法人 日本民間公益活動連携機構HP

その中で、前身となる「産前産後のおへや」のトライアルを3か月行い、これは、多くの人に求められている、こんな場が必要だ、と確かな手ごたえを感じました。今年度からは「赤い羽根福祉基金」の助成金をいただき、おうちの安定的な開催を実現することができました。

「赤い羽根福祉基金」は、既存の制度やサービスでは対応できないニーズへの対応、新たな社会資源の創出、テーマ・分野を超えて全国的・広域的な広がりが期待される事業、複数の団体・関係機関との連携・協働事業などの先駆的・モデル的な取り組みに対する助成を行っています。 この助成事業は、中央共同募金会にて助成の応募を受付ています。

赤い羽根福祉基金HP

「産前産後のおうち」は

・区内2か所の一軒家であわせて週4日開催
・妊娠中もしくは0歳児とその家族(パパやきょうだいも歓迎)
・10:00集合、15:00まで滞在可
・スタッフやボランティア在中(産前産後ヘルパーや子育てサポートシステム提供会員、地域のボランティア、びーのびーののスタッフなど)
・利用料1,500円(お弁当・スープ・フリードリンク付き)!

みなさんが手軽に気軽に立ち寄れる場所になるようにと思いを込めました。


ある一日のご紹介です。 

準備万端でお出迎えします!

10:00 続々と利用者到着。

朝の会で自己紹介をしてスタート。

注意事項はありますが、過ごし方はいたって自由です。寝てもよし、おしゃべりしてもよし、スタッフに何か聞いても聞かなくてもよし、保健師・助産師がいる日はアドバイスを聞くこともできます。

12:00 食事。
「普段は時間通りにご飯が食べられることなんてない~!」とママたち。

あたたかいスープ付きです。

その後もおしゃべりに花が咲いたり、別室で「寝てきます~!」とお子さんを預けて寝る方も。別室は、和室に布団を3枚、ごろ寝スタイルですが、みなさん眠気が勝って、続々とお布団へ向かわれます。

赤ちゃんやきょうだいは、ママがすっきり起きてくるまでスタッフと一緒に遊んでいようね。

14:45 ママ達は眠い目をこすりながら、少しずつリビングに戻ってきます。最初に緊張して自己紹介した時とはすっかり違う顔。お互いにリラックスし、笑顔もたくさん見られます。振り返りの一言をいただきます。

15:00 解散。
「また、ここで会おうね」「近くの〇〇ひろばもよく行くので会えたらいいですね」と名残惜しそうに帰られます。

こんな一日、是非、皆さんに体験していただきたいなと思います。

「一日家にいて、子どもと向き合って、不安をネットで検索して、つらい」とママパパから聞きます。おうちに来たら「みんなも同じ悩みを持っているとわかった」「話した方がとてもすっきりして他の方の対処方法も知れてよかった」「ヘルパーさんや子サポの方、助産師・保健師さんたちと知り合えて、こんな方たちがいらっしゃるなら、市の制度も利用してみようと思った」など、嬉しい感想をいただいています。

「おうち」は自宅の日常から切り離された非日常でありながら、おうちでも普通の一日になるよう心がけています。特別なイベントもないけど、ゆっくりして、自分だけでない誰かがいてくれて、手作りのお弁当が用意されていて、他の方と思う存分話して帰る、それだけで、皆さんリフレッシュして帰られます。

スタッフは今後も産前産後のおうちが広がるよう、お一人お一人が癒されて帰ることができるよう尽力していきます。

また、この親子の居場所が安定的に運営できるよう、応援の寄付金なども随時募集しています。どうぞご協力ください。

地域remix 伊香


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