見出し画像

『本気とホンネで考えるこどものための園探しセミナー』無事終了

セミナー開催のきっかけ

びーのびーのが毎年発行している「幼稚園・認定こども園・保育園ガイド」も24号を迎えました。
ガイドでは毎号、法人理事でガイドのアドバイザーでもある大豆生田啓友先生(玉川大学教育学部教授)にコラムを寄稿頂いており、今号は「こどもをまんなかにした園選び」をテーマに、子どもの主体性を尊重する保育現場は不適切な保育が起きにくい、という園選びにおける大切なポイントを教えてくださっています。

横浜市では園に通う保護者のための「不適切保育相談ダイヤル」が今年4月に設置され、相談の電話が鳴りやまない状況にあるそうです。ガイドを通じて長年、園と保護者の橋渡しを担ってきた私たちもその話を聞いて本当にショックでした。
たびたび報道される全国各地の痛ましい不適切保育のニュースに多くの保護者が不安を抱えていることと思います。でも、園はそんな不安ばかり抱えるところではなく、親と園が対話しながらこどもをまんなかによりよい保育を創っていく場所であるはず。その本質を多くの方に知って欲しいと強く思い、このセミナーを企画しました。

急ピッチで進む準備

こどもをまんなかにした保育とはどういうことか、わかりやすく伝えるには、コラムを書いてくださった大豆生田先生ご本人に講演をしていただき参加者の疑問に直接答えてもらうのが良いのではないか、と思いご登壇を打診しました。本当にお忙しくされているマメ先生です。きっと無理だろうなと思いながらも連絡をとると、なんと二つ返事でOKをいただきました。

「やったー!」と喜んだのもつかの間、今度は会場探しです。港北区内、大人数が入れて、乳幼児期の保育が関係していく場所・・・学校!?との思いつきで、びーのびーのが運営する「子育て支援スペース COCOひよし」と普段から沢山の関わりを持ってくださっている、横浜市立箕輪小学校さんに電話をしてみるとなんとこちらも二つ返事でOK!!
登壇者と会場が一日で決まる。こんな奇跡ってあるんですね。

さぁ、開催日まで2か月切っている!ということでここから怒涛の準備が始まります。チラシ作成、横浜市への後援依頼、広報活動、会場下見、別室保育のための保育者手配、お手伝い募集…などなど。法人総出で準備を進めてきました。

また、会場となる箕輪小学校の先生方をはじめ、つどいの広場 こんぺいとうさん、神奈川法人会綱島東支部、プラウドシティ日吉一帯のエリアマネジメントを推進するACTO日吉の各団体の皆さまに多大なるご協力を頂きながら手探りだったプロジェクトが形になっていきました。

いよいよ当日

天候小雨、気温28度、会場内に冷房なし。暑い、暑すぎる。
準備にかけつけてくれた綱島法人会のみなさんもびーのスタッフも汗だくになりながら体育館に椅子を並べていきます。

開場時間となり、体育館には続々と参加者が来場し、赤ちゃん用にと準備したマットはすぐに満員御礼状態。さながら新生児室のような光景に、会場も癒されます。

15時、大豆生田先生が登壇し、第一部基調講演の始まりです。今の保育が向かおうとしている方向や国の施策、さらには保育の実践をふまえていい保育とはどういうことなのかをわかりやすくお話いただきました。
第二部では絶賛子育て中のパパ・ママ3名にご登壇いただき、それぞれのお立場からマメ先生へ質問を投げかけてくださり、それに先生がお答えするトークセッションを行いました。会場からも多くのご質問をいただき、活発な意見交換の場となりました。
参加者のみなさんが、一生懸命にお話に耳を傾けメモをとる姿がとても印象的でした。

参加者のアンケートにはこんなお声を寄せていただいています。
・園探しのコツのお話かと思いきや、子どもの育ちに大事なもの、園で子どもが過ごしている姿、保育士の思い等、伝えてくださって嬉しかった。
・「子の主体性を大切にする保育」というのがどういうことなのか、先生のお話でよくわかった。
園選びの根っこの話が聞けた。
・登壇者の話や会場からの質問がセミナーをより考えさせてくれるものだったり、理解を深められるものであったりした。

アンケートを読んで、企画意図がしっかり伝わっていたと分かり本当の意味で安堵しました。びーのびーのが伝えたかったこと、それは保護者が子どもの育ちに大切な根っこを学び、理解し、考え、安心して園に預けて欲しいということ。そして保護者、園、地域みんなで子育てが実現できたら嬉しく思います。

地域remix 前野


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?