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やっぱり冬は伊豆沼

まだ2月なのに春のような気温でした。
あちらこちらから囀りがするかと思えば、まだ帰らない冬鳥たちと縄張りを争っていました。


ご無沙汰しております。
前回の更新が11月。年を越して、更には冬も終わりかけています。みなさんお元気でしたか?

私はXで宣言していたとおり、冬季は伊豆沼・蕪栗沼通いをしていました。
今年は珍鳥フィーバーだったので情報を出すタイミングを迷っていましたが、新聞掲載もされたので、そろそろ公開しても差し支えないか…と判断したものです。
もちろん具体的な場所は書かないので、問合せにはお答えしかねますので悪しからず。

12月

ハクガンに会えた

飛来数が多いとの情報を聞いたものの、最盛期の10万羽超の中から探し出すのは困難。

ハクガン探しに通って3回目。
早朝のねぐら立ちを見ていると、地元勢のおじさんに話しかけられ、聞いてもいない自慢話を聞かされます。
内心は静かに見たいので軽い返事しかしないのですが、なぜだかそういう方は撮った写真まで見せてきます。
写真にはハクガン、オジロワシ…飛んではいない。
(※飛翔ショットを撮れる方は本当に腕が良い。)

とりあえず画像が鮮明だったので、
「いいカメラ使ってますねー」と褒めたつもりが「カメラの性能といわれるのが嫌いだ!」と言われる始末。
いつもならここで離れますが(笑)ハクガンの情報を持ってそうだったので、ダメもとで撮影場所を聞きました。
「言わないでよ〜」と釘を刺されながら、詳細すぎる場所と出没時間帯を教えていただきました。
「良かったら案内するよ」と言われましたが、初対面でこれは怖すぎたので遠慮しました。
“見知らぬ大人にはついて行かないこと”はとても大事です。

早速情報を基に向かいましたが、いくら待てど現れる気配なし。
「近くに行ってみればカメラマンが居るから」とのアドバイスもよく分からず、諦めて帰路につきます。
帰りながら田んぼの群れを気にし、言われた所から5キロくらい離れた時でしょうか。
マガンに混ざった白鳥が???・・・白鳥??小さい???

ガチョウかと思った

見たことがない鳥見ると、脳が混乱しますね。
これがハクガンとの初対面となりました。
マガンとの混群でしたが、近寄っても逃げられず。一度脇を通過した車に驚いて飛んだにも関わらず、また同じ場所に着陸してくれて、まじまじと観察することができました。
羽を広げると黒い初列風切がカッコいい。
初心者が探すコツは「マガンの群れにガチョウ」をイメージすると分かりやすいと思います。
ちなみにガチョウは雁が家禽化したものなので、そこまで遠くは無い、はず。

私はハクガン見れて満足だったのですが、他の鳥屋さんはアオハクガンを追っかけていた方が多かったようです。
伊豆沼に来るなら11月、12月をおすすめします。


2月

※1月は諸事情により割愛

栗駒山とタゲリ

「マガンじゃない奴飛んでる…」とシャッターを切れば、こういうことがあります。
伊豆沼・内沼・蕪栗沼周辺の田んぼには雁以外の冬鳥も飛来します。
タゲリも好きなので探していますが、かなり警戒心が強いので見つけた瞬間に飛ばれることが定番です。
今期初となった遭遇が、カメラを通して見た上の写真になります(笑)

さて。蕪栗沼へはオオカラモズが居るとSNSで知るも、いまいちピンと来ずにシジュウカラガンを見に出かけていました。
シジュウカラガンの群れは、飛来してから蕪栗沼→化女沼→蕪栗沼が越冬お決まりコースのようなので、時期さえ押さえれば出会うことができます。

写真を撮って気づくシジュウカラガン

シジュウカラガンを見ると魔女の宅急便を思い出します。魔女のキキと一緒に飛んでるシーンでは「カリの群れ」と言われており、見た目はカナダガンかと思うのですが、どうなんでしょう。
カラスも含めて、答えを知ってる方がいたらコメント欄で教えてください。
いずれにしても、小さい頃アニメで見た鳥に会えることは嬉しいものです。
小さい頃は存在していないと思っていたので。

先程流したオオカラモズの話題に戻しましょう。
おそらく私は見ています(笑)
というのも、蕪栗沼を散策しているときに1羽で行動するオナガのような灰色の鳥を何度も目撃していたからです。
無知とは恐ろしいものですね。どうせオナガだろうとカメラすら構えなかったのですから。

ただのモズじゃない、大型の百舌鳥で旅鳥。
よく調べたら東北に飛来することが貴重なことと理解しました。
他県ナンバーの車が多かった理由はそれか…と、今になって納得してますけど、てっきりヘラサギとクロツラサギを見に来ていると思いましたよ。
珍しい鳥が飛来することも凄いですが、それだけ貴重な環境だということも実感が持てます。

長々と書いてきましたが、いよいよ皆さんが期待する情報を出しますか。
(ここまで読んでくださった方に感謝を込めて)


シマエナガです

北海道に行くよりコスパが良いとのことで、今年は全国から鳥屋さんたちが駆けつけています。
ある関西圏の方は泊まりがけとはご苦労様です。
まぁ、連日通っている私も人のこと言ってられないですが、北のアイドルはそれだけ愛嬌ある見た目です。
とにかくカメラを構える人が多いので、伊豆沼に行けば場所はすぐに分かります。
エナガは早く繁殖に入る種なので、この暖かさでは2月末には群れを解散して山の方に移動するのではないかと考えています。
だいぶ羽も生え変わってきてました。

来年の伊豆沼・内沼写真コンテストがシマエナガだらけにならないことだけを祈っておりますが(笑)この機会に伊豆沼・内沼・蕪栗沼の多様な生態系を知って、また足を運んで欲しいなと思います。


ヒタキ科のメスより

※お願い※
ゴミは自宅にお持ち帰りください。
観察は静かに見守りましょう。
まもなく営巣シーズンとなりますが、人が多いことで天敵に狙われるリスクが高まります。カラスや猛禽類に見られてる意識を持ちましょう。

来年も同じ環境で会えるように、マナーを守ってSDGsな鳥見をしていきましょう。

私も渡り鳥のような生活なので、更新はのんびりやります。

ではまた!

いただいたご支援は活動に活かします。良い双眼鏡を買えるように頑張って記事を書きます。