競争軸を変えるということ。 その2

前回の記事、どうやって競争軸を変えるか、ソフトバンクが参考になる、という話を書きました。

ソフトバンクの事例は、まさに、競争軸を変えることでブランドとビジネスを躍進させたと思っています。

そもそも、ソフトバンクって今でこそケータイ業界で大きな顔をしてますが、当初はドコモ、KDDI(AU)に全くかなわなかったと思います。

なぜか?

そりゃそうです、ドコモの作った”どこでもつながる”という業界のルールで戦う限り、強大な資金や、インフラを持っているドコモに敵うわけがないじゃないですか。

彼らが大きく変わったのは、i-phoneがあったからという方も多いかもしれませんが、それだけじゃないと思います。

ホワイトプランです。 

単に安いだけじゃないんです。

ホワイトプランの投入で、ケータイ→おっさんのモノ(だから、仕事で使うのでどこでもつながる必要あり)、という視点から、ケータイ→若者のコミュニケーションツール(家や、街中でつながればよい)になったのですよ。

これで若者が一気になだれ込み、さらに、i-phoneというツールも手に入れたのです。

結果的に”どこでもつながる”という事は業界の優劣を決める決定要素ではなくなったのです。

ドコモは、そこに気が付かず、いつまでも自分たちのルールで戦っていました。 その結果、足元をかなり孫さんに持って行かれたのではないでしょうかね。

という事で、結果的に、自分たちでルールを作り、そこに象徴的な武器さえあれば、業界の地図を書き換えることができる、そんなことを実践したのがソフトバンクだったと思います。

これから、どうなるんでしょうかね。

僕には、次の孫さんの戦略は何となく見えてますけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?