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【無料記事】ストリーミング配信での合計再生回数が200万回を超えたので、やったことを書いてみる

先日、TuneCoreからこんなメールが届きました。 

僕らSailing Before The Windは、TuneCoreを使って音源のストリーミング配信を行っています。その各所(Apple Music/Spotify/Amazon Musicなど)での再生回数のトータルが、100万回を超えたと。

この通知は新機能の「アーティストマイルストーン」によるもので、再生回数が一定の値を超えた時に通知が来るみたい。

ただ不思議に思ったのは、SBTWはSpotifyだけで累計100万回再生を超えています。Apple Musicも通算で同じくらい再生されていたので、トータルの再生回数はもっと多いはず🤔。

マイルストーンの詳細をよく見てみたら、100万回の次に通知が来るのは500万回らしい。なるほど、つまりうちのストリーミングでの累計再生回数は、100万回以上500万回未満か。

で、TuneCoreの管理画面から確認すると、SBTWのストリーミング再生回数のトータルは、200万回台でした(2022年10月現在)。


バンド自体は2011年結成だし、配信を始めたのは2017年末です。だから正直、この数字が多いのか少ないのかは、よく分かりません。

ただ今回通知が来たのは何かの合図だと思うので、今までやってきたことを書いてみます。

ちなみに我々は結成以来ずっと自主です。レーベルも事務所も無所属。



①公式プレイリストへのサブミット

TuneCore上でのサブミットや、Spotify for Artistsページからのサブミットは、数年前のリリースから毎回やっています。そのおかげか、2022年のシングルが1曲選出してもらえました。


ただし、過去取り上げてもらえたのは上記などの3回だけなので、毎回選出されてはいません。

けど、SpotifyでRelease Radarに送るだけでも意味はあるかなと。サブミット自体は無料なので、やって失うものは何もないですし。

ちなみにぶっちゃけ公式プレイリストからの再生は、諸々合わせても1万回に満たないです。もちろん多くの新規リスナーに聴いてもらえるきっかけになりましたし、選出してもらえたこと自体は感謝しています。が、累計200万回再生中の、1万回未満なのは事実です。

つまりもし公式プレイリストにピックアップされなくても、少なくとも我々の場合は、トータル200万回再生を超えました。公式に選出されてのサクセスストーリーが目立つ気がしますが、たとえ選出されずとも、めげずにやっていきたい。やっていきましょう。


※2022年12月追記▼
その後リリースした
"Rain or Shine"が公式プレイリストに選出されました! やはりサブミットは大事!



②サブミッションメディアの利用

サブミッションメディアとは、各種ストリーミングプラットフォーム上で、プレイリストを公開しているメディア(or個人)のことです。公式のプレイリストではありませんが、ある程度フォロワー数を抱えるプレイリストに選出されたら、当然再生回数は増えます。

ただしここではあえて、活用ではなくて"利用"と書きました。なぜなら、音楽ジャンルによってはそもそも専門のプレイリスターが少ないです。例えば僕らのようなメタルコアバンドだと、サブミットできるプレイリスター/メディア自体が限られてきます。

というわけで"活用"と言えるほど選択肢は多くないですが、下記サブミッションメディア/ツールは、メタルコア系でも受け皿は多少ありました。MySpheraは実質無料で使えましたね(選べるジャンルプレイリスターが少なすぎて)。今は、受け皿数が改善されているかもしれません。

SubmitHub
Groover (初回10%オフになる招待リンク)
MusoSoup
DropTrack
MySphera
Daily Playlists


ひと通り試した上で率直な感想を書くと、正直どこも何とも言えない結果。

効果がないわけではないですが、プレイリストの性質上「一定期間を過ぎるとプレイリストから外れる」ものがほとんど。短期的な再生回数は多少あっても、それがバンドのファン増加に結びついているかは不明

もしくは別パターンの、"プレイリストにずっと残る"プレイリストの場合、プレイリスト全体の曲数が増えていくので、自分達の曲が再生される可能性がドンドン下がっていきます(上位配置されれば別ですが)。


ジャンルの規模やプレイリスト次第なのは言わずもがなですが、個人的には「これのおかげで再生回数が爆伸びしました!」みたいな印象はないです。

しかしファン化が検証できないとはいえ、再生回数が増えるのは事実。効果が不明ということは、意味があった可能性もあるわけで。高望みをせず"試してみる"くらいが、ちょうど良いのかなと。伸びたら伸びたでオッケーですし。



③告知とリンクの徹底

公式プレイリストや巨大プレイリストに選出されたならともかく、有名アーティストならともかく、ただ配信手続きして放置していても、リスナーは増えません。

うちは、マイルストーンで通知が来る前から、数字の節目節目でSNSにシェアしてきました。

・フォロワー数
・個別の曲の再生回数
・トータルの再生回数
・リリース〇周年
など。区切りの良い数字を見つけて、その都度シェアする。

そのとき必ずリンクをつけるのを忘れない。ポスト内に入れるか、セルフリプライでつける。いずれにせよなるべくユーザーに負荷をかけないように。

「Spotifyで"Sailing Before The Wind"と検索してください!」で検索してくれるほど、みなさん暇じゃないと思います。もちろん熱心な方はそれで移動してくれますが。

その文字打つのとリンクはるのとで、時間的差はないはず。だったらリンク搭載を徹底。配信リンク(こういうやつ→https://linkco.re/Aav7Xs04)は、辞書登録してすぐ打てるようにする。


YouTubeの動画概要欄に記載するのは当たり前として、コミュニティエリアやコメント欄にも、徹底してストリーミングのリンクをシェアしてきました。

https://youtu.be/n84QMw5oe-8

※リーチしたいリスナー層が国内メインならば、日本語表記で良いと思います。


告知はストリーミングプラットフォーム上でも徹底します。Spotifyの"アーティストからのおすすめ"欄のように、ステータスを設定できるエリアは必ず使う。

https://open.spotify.com/artist/2vqxAyqkpAngDDrjjNawov

この効果のほどは検証できませんが、パっと見で「現在アクティブなバンドなんだ」というイメージを持ってもらえるだけでも、やる価値はあるかと。

ちなみにアーティスト・プレイリスト欄は、「全曲入れたプレイリスト」と「ライブ告知ゾーン」として使っています(プレイリストの画像を、次のライブフライヤーに設定)。ライブのセットリストをまとめたプレイリストを置いても良いですね。





というわけで、トータル200万回再生を超えるまでにやったことを、大まかに振り返ってみました。

あとは今回のように、ストリーミング関連の記事を書いたりアーティスト向けに情報発信してきたのも、もしかしたら多少は再生回数に影響しているかもしれません。


最後に、あまりにも大前提すぎる話ですが、ある程度の"曲数"は必須だと思います。例えば「1曲だけで100万回再生」の大バズを目指すよりも、「10曲×10万回再生」や「100曲×1万回再生」の方が現実的。


それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!


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