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専門店では満足できない?

先ほど見たネットでの口コミが、ちょっと笑えた😆 

「◯◯専門店」に対して「◯◯しかなかった」と言う怒りの口コミが❗️

店頭には、しっかりと「◯◯専門店」の看板が立っているのに…。
こんな書き込みをされてしまっては、店としては敵わない話だなぁ。

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私が初めて開店した店も「専門店」でした。

田舎の小さな店。
こんな小さい場所(建屋)で作って売るなんて出来るの?
多くの方は、興味本位で来店して下さいました。

面積は小さいけれど2階建でした。
2階部分は要らないけれどセットで付いてくるものだから、役所への提出書類には図面の説明が面倒だったことを覚えている。

そんな意図などサラサラなかったけれど、結果、建屋が人を呼んでくれました。

お客様の中には、美味しかったからまた…と、再来店を頂きました。
なんとなく続けられました。

しかし、やはりどこまで行っても「◯◯しかない店」なんですね。
店の前で「だってさぁ〜、この店◯◯しかないじゃん」との声が聞こえるようになりました。

「田舎で専門店は難しい」と、言われていました。
そのうえ、その建屋の真隣には「安い!安い!」を売りにする大型スーパーだったから。

価格設定も難しかったと記憶しています。
安価な食料品を買った後には、何を見ても高く感じるものです。
母親に連れられて来た小学生くらいの子は「高〜い!高〜い!」の連発。

この立地で、個人店の専門店が継続していられたことのほうが奇跡なのかも知れません。

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専門店は、それを専門にしているからこそ、磨きをかけた商品が並びます。

場所(地域性)を考慮し、常に「進物」にも「おやつ」にもなるよう商品開発をしていました。
が、地域の暮らしと風習、菓子に対する価値観、いろいろな要素を考えた末、店を移転する判断に至りました。

開店してから4年目のことでした。

経営の専門家が言うには「東京のビジネスモデルを田舎の田舎に持って来たところで、人口比率からしても電卓を使えば無理なことなど最初から先々が見えていた」…らしいけど。

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客観的に見て、私の勝手な感想です。
「専門店」では満たされない人が多くなっているのかも知れない。

磨きをかけた商品などと言ってみたところで、所詮、食べ物。
何がどんな磨きなのか?
そんなことなど どうでも良いから、あれこれいろいろ次から次へと並べてくれよ!って感じかしら?

個人店もスーパーマーケットのように、菓子、パン、アイス、カフェ…何でも揃えようと躍起になり…お客様は便利かもしれませんが。

個人店もスーパーマーケット化しなくちゃ、やって行かれない時代になっているのかしら? 
味などは問わない。
とにかく見た目がバズればお客様がSNSで広告してくれる…で集客はOK。
とにかく売って売って売りまくれ!

こう言う感じで波に乗れる人だけが成功するんだな…。
私は、そういう波に乗れないな。
それ以前に、金槌だもん❗️

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最後に、今日のフォトは肉森さんのスーパーの商品棚をお借りしました。
Danke schön!

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