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栄養不足

概要


栄養不足とは簡単に言うと 代謝量>栄養 の状態です。

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栄養失調または栄養不良とも言われ、ヒトだけでなく生物が不健康になっている状態を指す一般的な用語となり、栄養補給の不足や偏食により引き起こされるとされています。
つまり多すぎる、少な過ぎる食事や1つ以上の重要な栄養素の不足した食事により引き起こされる近年、非常に多い状態の一つであります。

代表的な栄養不足の症状は外傷が増加するが治りにくい、便秘など胃腸障害、意識障害、冷えやむくみであり、これは活動に対し、必要摂取量が不充分な状態を指しています。

慢性的な栄養不足は血液検査で、ある程度は評価ができ、医師による指導を受ける事が可能ですが、厄介なのが急激な消費等の突発的な栄養不足です。

実際、筆者がスポーツチームのトレーナーとして帯同していた際には、このような急激な運動による消費の対応に一日中追われていました。

そのチームは以前、ミネラルや糖質不足から起因するような肉離れや関節の痛みを訴えていたので、ありとあらゆるサプリメントや食料を持参して対応し、怪我の発生率は就任1年で90%程減らすことができました。

そのくらい栄養摂取は大事なのです。

レベルの高いアスリートでも意外に栄養に関しては無知である場合も多い

選手から話を聞くと1回生の時点で全員ちゃんと管理栄養士さんに指導はされていまして、一般的な社会人よりは「正しいとされる食事」を摂取していましたが、全然不十分だったという事になります。

ちなみに管理栄養士が皆、アスリートの栄養管理や指導が可能か?というとそれは不可能です。(悪い意味ではなく)

管理栄養士さんの中にも、さらに長い年月研修を積んだスポーツ栄養士という資格を保有している方々がいて、このような方々のお仕事によりオリンピックはじめ、日本のアスリートは支えられていますが、そのような10年以上もの勉強を積んだ専門家でも、1つのスポーツを理解するのには就任してから数年、毎日勉強が必要な程、競技の理解や個人の指導とは難しいのです。

筆者もスポーツ経験が長く、プロとしてもコーチ側としてもスポーツ栄養士さんとお話しさせて頂いたり、オーソモレキュラー療法(細か~い血液検査)を頻繁に受けたりで勉強させて頂いていますが、検査では毎回何かしらの不足を言い渡されます、、。

これでは、管理栄養士に一回聞いただけのアスリート(それでも少数派)では、不足するものを判断するのは難しいとは思いますので、なんとなく「これが正しいやろ?」くらいの量で指導を受けます。


人類は従属栄養生物(何らかの形で生体外からエネルギー産生に必要な物質を摂取せねば生きられない動物)であり、生活スタイルが複雑な現代人やハードな活動を行うアスリートなどでは重篤な栄養不足が知らないうちに進行しており、何かしらかの症状や診察などで気づくパターンも増えてきています。
栄養不足が限度を超えた場合は餓死に至る訳ですから、真剣に取組まなければいけません。

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栄養不足が原因と考えられている具体的疾患

多数あり(様々な要因がありますが)、
●眠気や意識障害 ●骨粗しょう症 ●抑うつ症状 ●吐き気 ●脱力    ●筋痙攣 ●食欲不振 ●貧血 ●便秘 ●筋力、筋肉量低下        ●関節障害 ●肥満 ●体重減少
これらは一部ですが、それでもこのように身体全体に広く影響を及ぼし、慢性的な疾患率や生活習慣病のリスクを高める事もわかっています。

近年は、たくさん食べていて糖質や脂質などだけ栄養過多状態ではありますが、特定の栄養素だけが不足している「新型栄養失調」と呼ばれる状態の方も非常に多く、こういった方は、より疾患率や死亡率が高くなると言われています。

つまりは、まずは何が不足で、何が過多になっているか
なぜ不足になってしまっているかを判断し、行動しなければいけない、という事になります。

しかし、栄養とは難しいことに、複数の栄養素のバランスによって維持されていることもあります。
例えばカルシウムの摂取量は、ビタミンDの摂取量にも関係があり、骨の健康はこれらのバランスに気を付けなければいけません。
また、コーヒーなどに含まれるカフェインは鉄分の吸収を阻害し、不足する場合もあります。
このように特定の栄養摂取が、別の栄養摂取量の吸収や阻害に繋がる事もあります。

当社記事では、何の栄養素が不足になったり過多になったりしたら、どのような症状がおこるのか。
一日の摂取目安は分かりやすく言うとどのくらいなのか?という部分を掘り下げていきます。
皆様の疑問やお悩みが解決すればうれしく思います。

栄養不足のタイプとは

〇〇は摂らないほうが健康にいい、偉い先生が言っていた、メディアで見たことがある、なんて感じで制限を含む食事法は諸説様々ありますね?そういった情報をよく目にする方はそれだけ、食事や身体に関心があるという事ですから、とてもいいことだと思います。

諸説ありますが、基本的には「ひとつの栄養素や食品群を完全に断ってしまうのは、特に医学的な理由がない限りおススメできない」です。

特に炭水化物なんかはカットしてしまう人は多く、とある専門家や施術者、トレーナーは
「健康のために炭水化物は抜くべきだ」
「何も食べないことが腎機能の回復につながる」
「僕なんて糖質をずっと食べてませんよ」
なんて話をよくします。
勿論、脂肪分やタンパク質でなどでも同じことが言われます。
これらは全て、正解半分、不正解半分で鵜呑みにしてしまうのは非常に危険です。

なぜ、学位や資格があったりと知識のある方達の意見の正解率がその程度になるのか?というと、それらの専門家は「あなたの事をよく知らないから」です、他の記事でも同じ事書いてますが。

よくある例

例えば、
腎臓の病気を持つ方で医師にタンパク質の摂取量を制限されている方が、
トレーナーに「健康のために炭水化物を制限しましょう」と言われた場合、
何を食べたらいいのでしょう?脂肪分だけ?となります。
●医師は・・・医学的に考えて腎臓に負担をかからないように処方します。
これは勿論正しいです。
しかし、
●腎臓を病んでいる本人の考える健康像が・・・
「無駄な脂肪がなく、筋肉質で、アクティブに活動ができる身体」だった場合、
その健康像を求めにジムや運動を行おうとします。
これも間違ってはいません。
●相談を受けたトレーナーは・・・クライアントが求めた身体になるように水分摂取を増やすよう促し、食事制限を指導します。
これもやっている事自体はいたってベーシックです。
しかし、合わせるとかなり身体に悪いことをしています。

この場合はリスクを見抜けないトレーナーが悪いのでしょうが、(普及率は低いですが国家試験やライセンスを持っている場合はそうはない事ですが、)クライアントさんによっては、持病や身体の状態を上手く伝えられなかったり、認識が甘かったり、隠したりすることも多いので、難しい場合も多いです。

また別のパターンとして、
運動が苦手な40代の女性が「テレビで見た同年代の女優さん」に憧れ、
ダイエットをしようとエステなどに行ったとします。
そこで施術者に「脂質と糖質を減らすように」と言われたとします。
よくある流れです。
それにより体重が減り、身体が軽くなった感じがして、自信満々に健康診断に行ったら、医師に
「血液検査の結果、肝臓とすい臓の機能が低下しており、耐糖能異常がみられます」
などと診察された、という話もよく聞きます。

この場合も、施術者、本人、医師共にちゃんと行動や仕事をしていますが、
全体でみると身体に悪いです。

つまり、ジムやエステなどの広告や、メディアで見るような
「健康で綺麗」な身体と、
「医学的」に良しとする身体、
「自分の現在の身体」というものは当然バラバラなのです。

まとめ

つまり、医師は医学的にはあなたの事を分かっていても、トレーナーや施術者はそれぞれの業種的な見解としてみたあなたの事は分かっていても、考え方や目標などまで含めるとまったく「あなたの事をよく知らない」というわけです。

テレビなどでコレステロールは、乳糖は、塩分は身体に悪い、とされても、
〇運動部の10代男性
〇美容に関心のある30代の女性
〇身体か資本の職人で40代の男性
〇基礎疾患のある60代女性
これらの方が全員当てはまる事はあり得ないのです。

成長期ではコレステロールや塩分も沢山必要だったりしますし、
美容ではタンパク質が特に必要だったり、不必要な脂質を減らす必要がありますが、
便秘持ちならば多めに脂質を摂取する必要があったり、と。

また、内臓機能や消化能力でも全く必要量が変わるのがくせ者です。

消化全体

消化液

内臓機能によっては・・・消化能力によっては・・・ホルモンバランスによっては・・・選択しているスポーツ種目によっては・・・気候によっては・・・何ならその日の体調によっては栄養が不足してしまうこともあり得るのです。
つまりは「あなたの深い所までを完全に理解できるのは結局あなただけ」であり、専門家や施術者は「あなたの事をよく知らない」と言う訳です。

無駄なく上手に情報を仕入れて、不足している分だけを補填し、過剰な分だけを減らせれるように、できるだけわかりやすく書いていきますので、ぜひご覧になってください。

それでは本編スタートです。




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