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カップラーメンを待つくらいの間でわかる音楽講座 ベースとドラム(その2) b labo vol.27

ベースとドラム(その2)

前回のコラムを読んで「自分は譲歩しない、自己主張するぞ!」
と思ったドラマーやベーシストもいることでしょう。

そういう方はより高いスキルアップを目指してください。スキルといっても「速弾き」とかのテクニックを磨くことではありません。
「楽器をきちんときれいに鳴らす」ということです。

楽器というものは不思議で、たとえ同じドラムセットであっても奏者が変われば音色まで変わります。うまい人の音はきれいで雑味のない感じ、シャープでひとつひとつの音がたっています。

こうなれば音量は大きくてもうるさく感じることはありません。
MISIAバンドでバンマスを務めていた故・青山純さんも、生涯ドラムの音をきちんと鳴らすことにこだわっていた素晴らしい方でした。

そしてもうひとつ「とことんグルーヴにこだわる」というスキルアップも必要です。リズムの悪い音楽とはまずいスープのラーメン、足場の揺れる家くらいにいただけません。元来ベースとドラムはリズム楽器ですから使命を全うするくらいの気持ちでやらなければいけません。

きちんときれいに楽器を鳴らす、しっかりと安定したグルーヴを作り出す、このふたつができていれば低音至上主義のなかでも譲歩せずに自己主張はできると思います。ついでですがこのことは他の楽器の方にも重要なことですから、意識するよう心がけましょう。

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