初心者のための投資のこれから<5月>(無料) 2024年5月最新版 6日配信分
FXを中心に、ドル円相場を、株、仮想通貨の今の状況とこれからの分析を、初心者向けにお伝えします。
為替介入 実施!
とうとう当局による為替介入が実施されました!
4月29日 日本はゴールデンウイークがはじまり、みんなが行楽や旅行を楽しむことにした、その日です。
日本は祝日、とうぜん、東京市場はお休みです。
海外旅行や国内旅行などに出かけたトレーダーもたくさんいたことでしょう。
何が起きたのか、振り返ってみましょう。
26日㈮ 昼に、日銀会合が行われ、金利据え置きからドル円は156円の円安ドル高になります。
その夜に発表されたアメリカ 3月個人消費支出(PCEデフレーター)の結果を受けて、さらにドル円は158円をつけて、相場を終了しました。
マスコミをはじめとしてドル円の円安報道がしきりにながれ、160円への上昇、さらに170円もありうる、などといわれながらも、日本はゴールデンウィークを迎えます。その後の相場はゴールデンウイーク明けの変動に注目は移っていました。
27日28日は週末です。取引はありません、29日は日本は祭日です、東京市場もお休みです(もちろん、海外は開いています)
29日10:30頃にドル円を買う、仕掛けてくる動きが起こります。158円から一気に160円を超えていきます。
前日には、日本当局の円安容認姿勢がみられるとの報道もあり、日本はどこまでも為替介入に踏み切らないのではないか、という見込みもありました。なにより、東京市場は休場です。
午後1時、突然、円買いが起こります。一気に155円まで下がります。すぐにドル買いが起きて反転します、157円まで円安にもどったところで、再度、円買いドル売りが起こります。154円まで叩き落します。
為替介入です。
上がってきたところを再度さげさせます。絶対さげる!これは為替介入の証拠です。
夜、午後11時にはドル円は156円までもどってきたところで、深夜1時過ぎに再度介入があり、また、155円に落とされます。
翌日、報道関係者の「為替介入ですか?」の質問に、神田審議官は「ノーコメントです」と答えます。しかし、そのどや顔は(やってやったぜ)という表情がありありでしたね。
5月1日深夜 (日本時間 2日 午前3時)
米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
前回 5.25-5.50% 今回5.25-5.50% 変更なし、据え置きです。
これは予想通りでした。
午前3:30
米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
ここでも、パウエル議長は利下げに言及し、ハト派の発言がみられました。
157円にもどっていたドル円はFOMCをうけて動きます、タカ派な発言を警戒していた、市場は安心し、わずかにドル安にさがりましたが、そのご、また元に戻り、FOMCを大きな変動なく通過します。
しかし、そのあと、2日早朝の、午前5時、また為替介入が入ります
ドル円は一気に153円まで下落します。
こうして、2回目の介入が実施されました。
2日の午前10時に156円まで円安はすすんだものも、そのあと、ドル円はどんどん円高方向にすすみます。153円まで下がっていきます。
この3円も落ちる下がり方はステルス為替介入なのではないか?と思わせる、下げ方でした。ここまで大口が円を買う理由がないからです・
こうして、円高が進んだ中で、
5月3日 金曜日、注目の
アメリカ雇用統計
が発表されます。
21:30 月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回30.3万人 (31.5万人) 今回17.5万人(予想 24.3万人)
米国4月失業率 前回3.8% 今回 3.9%(予想 3.8%)
米国4月平均時給(前月比) 前回0.3% 今回0.2%(予想0.3%)
米国4月平均時給(前年同月比) 前回4.1% 今回3.9%(予想4.0%)
数値は、すべて悪化でした。
ドル円は下降します。
153.189円から151.862円まで下がります。とうとう、151円をつけてしまいました。
多くのショートポジションをもった人は160円への上昇で切られたことでしょう。そしてそのあとの下げで、ロングポジションの人は焼かれたはずです。まさに当局が狙った介入は効果的でした。
まさかのゴールデンウイーク中に、
まさか東京市場が休場なのに、
そして、参加者が少ない深夜早朝をねらって、仕掛けてきました。
私が依然話した介入時期は、、、覚えていますか?
「ただ、言えるのは私達トレーダーが油断したときです。」
初心者の人、今回やられた人は、嵐が収まるのを確認してから体制を立て直して再度トレードです。
ドル円は151円から次第に上昇しています。しかし、介入警戒もあり、大きくは上昇しません。様子を見ながら。152円台、153円台へとすすみます。
株価は大きく上昇しています。
一時は年内のアメリカの利下げはないかもしれない、という危機感は薄れて。また、年二回の利下げ観測に戻ってきました。
ドル円もゴールデンウイーク明けには154円を超えて155円を目指して進むと思います。
ただし、155円をこえると、156円。157円で介入の動きがありましたから、ここでまた警戒から下げると思えます。
日本とアメリカの金利差がこのドル円の上昇(円安ドル高)の原因です。
現時点では、アメリカの利下げは秋以降ですし、日本の金利を上げる動きもまだまだ先です。
そう、為替介入がありましたが、実は、なんにもかわっていないということです。
今後もドル高方向の動きをみていいとおもいます。ただし、くれぐれも、為替介入の嵐にまきこまれないようにしましょう。
「為替介入」があると、円高に進むといわれています。これは過去の経験で、実際、2年前も、介入後は円高の流れになりました。
もちろん、今すぐに円高になるわけではなく、数か月のスパンをみています。今年の暮れころには円高が進んでいるかもしれませんから、初心者の人は頭の片隅にでも入れておくといいです。
負けないトレーダーになる ワンニャンポイント!
トレードを休むことを覚える
初心者のころは、毎日トレードをしているとおもいます。とくに、始めた頃は夢中になり、土日の休場がもったいないくらいに感じたりします。
しかし、みなさんお気づきのように、ポジションを取りすぎることが損失を招く一因になっています。
お正月や、このゴールデンウイークをトレードしないと、決めているトレーダーは多いのです。
今回は「為替介入」がありましたが、そうでなければお休みしています。
トレードをしない日、しない時期、ということが利益を増やすためにも、とても重要だときづけると、あなたの収支が増えます。
一度、よく考えてみましょう。
柔軟に頭の中を入れ替えて最新の情報を仕入れましょう、相場で生き残るためにとても必要です
<この「ひじきのFX]では経済指標のファンダメンタルを中心に、ドル円などの動き、相場の方向性をおしらせしています。相場の方向性を間違わなければ、勝ちやすくなります。なにより、短期に逆張りになり含み損を抱えても取り返すことが出来ます。この方向性を間違えると大きく損切りをして退場の憂き目をみることになります。テクニカルについては、動画をみて(ユーチューブなど)勉強した方が身に付くので、ここでは解説していません>
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