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【エッセイ】人生で初めて抗議活動に参加した。私達には世界を変える力がある

テーマ:ニュースとわたし

本企画は国際女性デー(3月8日)に向けた「かがみよかがみ」と、朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」とのコラボ企画です。

かがみよかがみサイトより

年齢制限なしのテーマで久しぶりの投稿。ブチ切れながら書きました。


この事件は被害者女性の小さな声から始まり、最終的には国を動かし、声を上げた彼女が「勇気ある女性」として世界に称賛されるまでに発展した。
と同時に、このくだらなくておぞましい事件により、日本のジェンダーに対する意識の低さが世界中に知れ渡ることとなったわけだが。

今回の事件で加害者は懲役2年、執行猶予4年の判決を下された。個人的には執行猶予なんていらんやろと思うところではあるが、それでも懲役刑となったことは前例となり、性暴力が重大な犯罪だということを再認識させることができた。そして、特に自衛隊のような閉鎖的な環境でも、今後同じような被害が起きないような環境を作りやすくなったのではと思う。事件以降、性暴力被害を訴える女性が増えたように感じるのは、多くの人々が彼女の行動に勇気をもらったからに他ならない。

性暴力の場合、殺人や暴力と比べると、加害者の罪の意識が薄いように感じる。
ふざけていただけ。軽い気持ちで。それくらいで騒ぐなんて。
その「それくらい」の行為で、被害者が精神的に殺され、深い傷を一生涯背負い続け生きていくことになるということを、想像できない人間のなんと多いことか。思考回路が猿以下だ。いや、こんなことを言ったら猿に失礼だ。猿の方がよっぽど賢い。
だからこそこの問題は、比較的安全を確保されたこの国でも、生活の中に蔓延り続ける。

2020年代、「被害者が声を上げる」という選択肢を、我々はようやく手にしたように感じる。

人間は宇宙船もAIも開発できるというのに。なんとも遅すぎる進歩だ。
化学技術の成長は全面に押し出すくせに、古めかしい概念はほったらかし。時代は令和だというのに。

人間同士の意地の張り合い、奪い合い、自分の利益のことしか頭にない、臭いものには蓋をする権力者を見る度に、私は世界に絶望する。
でも私だってズルをするし、完璧な善人ではない。所詮自分もクズどもと同じ人間なのだ。今すぐ人間なんてやめてしまいたいが、どうもそう簡単にはやめさせてもらえないらしい。
嘆いているだけでは何も変わらないなら、行動するしかないのだ。

私が今回起こした行動は、署名運動に参加することだった。
ベッドに寝転がりながら2分でできるこの小さな小さな反抗が、結果的に被害者の力に、そして世界を変える大きな力の一部になったことを、私は実感している。

私には、私達には、世界を変える力がある。
これは大袈裟なんかではない。紛れもない事実だということを、忘れてはならない。

悪口ばかり書いてしまったので、最後に最近のお気に入りを。

“Let's go on fearless
We came to take a win”


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