第6回・小説草稿。仮題:「スマトラでウルトラゾフィー:亜空神界流転抜転編」(仮
ミズウエ・シティーNo.7、夕飯前。
「昨日、あらアタシったらダメよね、正しくは昨晩ね。
伝えておいたように、オルターナにプラグイン、各主要都市のリーダー、そしてメインランドの代表数名による、3時間会合に参加いたしました。
第5惑星コロニアル組合は参加拒否で、他のコロニー組合メンバー・ステート・スタッフも、たぶん彼に気を遣ったのね、皆お休みとゆう事で、ホント可笑しいのねもうって、笑っちゃったんだけれど。
ねえ、デイビット、キッヅにもう夕飯だってシグナルしといて。
それで結局世間話だけで終了しました。
詳しい事はメールで、それとジェイミーが映像を頑張って25分に編集している最中なの。悪いけれど2・3日時間をくださらない?
じゃあもう、皆さんもディナーの準備があるだろうからこれで。またお願い。それでは明日も、皆が皆の幸せのために。良いディナーを。」
リビングルームの壁に戻る。
大統領邸、リビングのソファーでセックスに勤しむ大統領と大統領夫。
地下(水中)上層編集スペースで、AIジェネレーテド映像に細かいグリッチがないかのチェックを怠らない、5名のスタッフ。
1カット、AIジェネレーテド映像の大統領の左眼球にワイセツ映像が紛れているのを、スタッフが目視確認で発見する。写真映像は、背面騎乗位で胸を揉みしだかれる大統領の裸体。爬虫類型人間コスチューム・ホログラフィーとディルド着用の、謎の人物、その何者かのミモトはAI検索結果ではゼロヒット:UNKNOWN。
「ドクター、これはオルタナ内の映像ですか?」
「 いやアイコに侵入したにしては解像度が高すぎる気がするかな。」
「 少し経緯に思考を廻す許可をいただけませんか。」
「 うん、他コロニーや市民に気づかれていないかのリサーチと並行で、任せます。」
「ラジャーです。」