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どんな風に切ってもらうかより、誰に切ってもらうか。(理容師/美容師)


ビジネス書ではよく出てくる。


何をいうかよりも、誰がいうか。

それに近い。


どんな風に切ってもらうかより
誰に切ってもらうか。


それを感じる出来事があった。

最近
ネットでヘアスタイルを見ながら検索して

お客様として
髪を切りに行こうと思った美容室がある。

(お客様で行く時、同業であることを伝えたり、細かい注文はしない。)


ネット予約がなかったので、
電話をして予約を試みた。


話してみると


ホームページ記載の値段は 
どこへやら、、、

値段の設定があるようでない事を告げられた。

『記載より、2万円位の幅をみてください』
(パーマ料金含む)


そして

値段はさておき

あまりに髪の状態を不安視させるような
注意事項が次々と伝えられた。

自分も
同じ業種なので、
値段の設定が非常に難しいこと。

(髪の長さや状態により値段が一律設定が難しいことはよくある)

そして

ご新規様は髪状態の履歴がわからないので、
トラブルを避けるための予防線を張ること。


その美容師目線も理解できる。

個人店というのは、
お客様を選ばなければならない時が
必ずあるのもわかる。
(これについての考えはそのうち書きます)


熟練した職人さんのお店だ。


興味があったので
行ってみたかった。

今回は電話の問い合わせ段階で、
断念させて頂いた。


髪を切りに行くって、

少なからず、
希望みたいなものを持っていくとこだと思ってる。

その裏に不安が心にある。


そこだけを必要以上に抽出されたとき、

それでも

熟練した技術を受けたいかどうか


その天秤にかける。


一昔前なら、腕一本!どうだ!

それでよかったと思う。

そのスタイルを否定するつもりも全くない。




美容師側の

一般のお客様に
理解されにくい事情を考慮して差し引いても
(自分だったら)
これなら行かないという選択をした。



今回とても勉強させてもらった。


最後は、
どんなすごい技術よりも、
その人に切ってもらいたいかどうかってのが
大切だと
改めて感じた。


僕が偉そうに言える事じゃない。


僕も、どこか無意識に
そんな風になってることがあると思う。



だから、知らない店に髪を切りにいくのが


必要なんだと思った。






***




外に髪を切りに行くと色々な発見がある。

今回のように、自分にも問われてるような出来事。

技術を追求していくと、

お客様が望むことと
少しずつ離れていってる時がある。


多分。
その離れていってることが悪いわけじゃない。


この技術追求の最終矢印が

お客様に向いているのか。

自分に向いているのか。

ここが大切な気がした。

小さな違いかもしれないが、

大きな違いになる事を感じた。


この技術やってほしい!

もいいが、

この人に切ってもらいたい。

になれたらいい。

自分はそれがいい。


技術は常に磨かなきゃだ。


だからといって、
固執したりすがりすぎると
危ういかもしれない。



他に目を向け、

世間を見渡し、

外の空気に触れて

自分の考えてることは

あるべきズレか

捨てるべきズレか




自分が思ってるより、
少し前に進もうとしてるか。


立ち位置は描いてるとこから
逸脱してないか。




それを忘れてはならないと感じた出来事だった。


そんな、自分のお店だって
小さい異色な店ですからからね。

正しいかどうかは店それぞれ。
それぞれにやり方や考えがある。



自分は
こうだったらいいなぁと
これは嫌だなぁを
積み重ねる。


気に入ってもらえるお客様を
大切にしたい気持ちは一緒のはず。


だからこそ、学ばせてもらった。



ありがとうございました✂️





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