詩とnoteと振り返り
note の来し方を振り返る
今年の前半に決めたこと。それは、初心に帰ること。
去っていくnoter様、新しく出会ったnoter様。作品を見せていただいて交流するにつれ、小さな影響が積み上がり、私の行き先もゆるく移り変わっていく。
それは愉しいことではあるのだけれど、初めにここに来た目的から離れすぎていたように思って、軌道修正しました。
今年の記事を振り返って、より私らしくなれた1年のように思います。
pixabay そして眼のこと
pixabay に寄稿を始めたのも今年でした。Adobestock、shutterstock、PIXTAについては、かけ持ちするのがなんとなく面倒で、寄稿もあまりしなくなりました。たまに気が向いたときだけになっています。
pixabay は、featured(おすすめ)に辛うじて選ばれる程度ですが、ひとつだけ、outstanding(注目)にランクインしたことがありました。検索の上位に表示されるため、ダウンロード回数が500超え。桁が違います。その写真がなぜ outstanding なのかよくわからないのですが、結局、作品の質というより目につきやすさが数字となって現れ、あたかも(ちょっとだけ)すごい写真のように見えたりもします。でも、個人的にはもっといい写真、もっと好きな写真がたくさんあるので、評価って当てにならないなあ…と思ったり。
ただ、自分で確信を持って「私の自信作はこれです」と言えれば自分で完結できるのですが、私の場合は目が悪いので、ちゃんとピントが合っているのかさえわからないこともあるのです。その意味では、エディター様や寄稿者コミュニティによって、ふるいにかけてもらえるのがありがたかったりもします。
1年に一度通っている神戸の病院。今月初めに行ってきました。もともと、劣性遺伝or突然変異で保因する病気みたいなので、私から遺伝する可能性があるのかについて調べようと、西日本で一番先進的らしい研究機関かつ眼科専門であるその病院に行ったのでした。
それ以来、6年ほど通っています。やっと判定できる年月が過ぎたようで、今年はじめて、「平均的な悪化スピードと比べてゆっくりです」とのありがたいお言葉をいただきました。
「それで、その平均的なスピードだと、失明するのはいつでしょう」は、訊く勇気がなかったので、やめておきました。発症後1年で見えなくなる場合もあれば、ある程度の視力・視野を最後まで保っている人もいる。個人差が大きいから、中央値は知らない方がいいかもしれない。ただ、2、3年のスパンで物事に区切りをつけるようにしたほうがいいのかもしれないとは思う。
どうやら私は、天使か悪魔が現れても、自分の寿命を尋ねない人間のようです。
そのあと、いつものようにランチを食べて、新幹線で帰宅しました。いつも付き添ってくれてありがとう。
私が病気のことを打ち明けたとき、涙ぐんでくれたこと、それでもいいと言ってくれたこと。私は死ぬまでそれを忘れないし、感謝をいつも愛に代えて返すことができたらいいなと思っています。「こんな私でごめんなさい」胸の奥深く刺さったままの"後ろめたさ"の棘とともに。
もっと晴れ晴れと愛することができる人生ならよかったと、そのひとのために思う夜もあります。
フランス詩のこと
下半期に始めたフランス詩の翻訳。灯台であり心のオアシスです。かつて確かに生きていたひとの、複雑で愛おしい心の織り模様を、お手紙をいただいた思いで、一語一語、ほどいていく。
書いてくれた詩人さま方、そしてそれを愛好して伝え続けてくれている人たちに感謝。
ボードレール、よく考えると、一昨年が生誕200年のアニバーサリーイヤーだったのですね。1821-67。(兄さん虚しい...ってゴロ合わせで憶えた😊💦)
たぶん、初めてボードレールという存在を知ったのは、高校の世界史の資料集、文化のページ。フェリシアン・ロップスが描いた『漂着物』 / Les Épaves 表紙画と、「黒い太陽」というシンボリックな単語。
ですが、「蝶よ花よ」のお年頃…16、7歳の娘が出会ってときめくはずもなく...。
そののち、時々すれ違ってもピンとくることもなくて。すごく多彩なので、好みに合う確率が低いのだと思う。
そしてまた、あまりにも「男性的」なのだと思うのです。恋愛経験を経て、"男性のわからなさ"の海に(図らずも)身投げ?することになり、それでも愛することに決めて、その上で読んだからこそ、腑に落ちるようになったのだと思います。
だから、私とボードレールの間には(いや、向こうには、かな?)、マイダーリンがいるわけです(◔‿◔)♡
それにしても、詩集《悪の華》をほぼほぼ読み終えてしまって、途方に暮れています(T-T) まだいくつか詩集もあるし、美術評論とか随筆とかもあるけれど、いったいどうしたものでしょう。完全に悪の華ロスです・・・。
雨夜の星の絵画帖
これも今年始めた新しい取り組み。はじめは、自分の記事の挿絵にするためのストックのつもりでした。でもむしろ、美術館離れがささやかれている昨今、ボトムアップになるかも?との意図に変わりつつあります。
美術館や博物館は維持費が高額で、国からの補助が期待できない国は特に、経営が苦しかったりするようです(日本も怪しい)。
モナリザとか叫びとか真珠の耳飾りの少女とか、みんなが好きな絵だけでなく、もっと個人的な──つまりあなたの好み ど真ん中の / 独り占めしたくなる / この絵が存在していることに涙するほどの──絵が、世の中にはたくさんあるはず。それに出会う一助に...なるかしら?
とはいえ、正統的、網羅的な紹介ではなく、好みの絵を並べているだけです(^^ゞ
アンティークカップと金継ぎ
なんとなくですが、プチ転機?のようでもあった2023年の記念として購入したカップ。
欠けているところを金継ぎで修復してあり、それがこんなに魅力的なアクセントになるのだということに心を動かされました。
欠けているところが、私みたい、と思って。
欠けても壊れても、ちゃんと修復すれば、それがまた新たな魅力になるのですね。ただ、修復するのがなかなか難しいのが人生ですが。
金継ぎのところ、指でなでています。
クリスマスイヴ
クリスマスにはこれ、の定番曲 " O Holy Night "。今年はこちらをご紹介したいと思います。ゆったりとしたチェロ、みずみずしいピアノのキラキラ✨️
国境なき医師団へ「緊急チーム募金」しました。資金不足のせいで身を守りきれないスタッフがいてもおかしくないので、無事を祈りつつ。
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星もなく蠟涙ひかる聖夜かな
では、そろそろ、イヴのキャンドルライトサーヴィス(礼拝)に行ってきます(^^)/
みなさまも、佳いクリスマスをお過ごしくださいね。
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