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0524 血と指紋でできている

開高健の本を読み始めた。
まだまだ最初のところだが、アラスカにキングを釣りにいった描写で、南は血と指紋でできている(うろ覚えの上に、本が別室にあるので違っていたらごめんなさい)とあり、この人は戦争を覗き込んだ人だと再確認したのだった。

朝活の読書ノートでは、「ロシアについて」を書き終えた。
ずいぶん昔に書かれた本だが、歴史を振り返りながら、分析をしているので、その国の国民性の根っこが描かれているために、まったく古びていない。
司馬遼太郎の本はほかにも読みたいものがあるので、そわそわしている。積読本、どうしようか。
沢木耕太郎の本は、後半飽きが来てしまった。合わない、のだろう。残念無念である。
やはり私には、吉村昭・三浦哲朗・開高健・阿部昭が合う。
川崎長太郎も面白い。

毎日更新を楽しみにしているブログ主様の記事に、吉村昭の羆嵐があった。そんな古い本だとは、読んだ当時まったく気が付かなかった。
吉村昭を読むとき、サスペンスものを読んでいる気になる(サスペンス系、読んだことないんだけど)誰がいつ、どうやって死ぬかというのが読めなくて、気が付いたら、ひゅっと誰かが急に死ぬので、心臓に悪い。
え?みたいにあっという間に命が亡くなるのだ。電車で読んでいると、声が出てしまうし、ドキドキが過ぎて、心臓に悪いので、あんまり我慢しきれないとちょっと先を眺めてから、また元に戻ったりする。

開高健は、私にはどうしても行間から血の匂いがするように思われるんだなぁ。真黒い血が滲むような。全然関係ない、釣りだったりパリの話だったりするのだけれど。

何だか急に、三浦哲朗の白夜を旅する人々を読みたくなってきたな。
(積読…)
こうなったら、もう読みそうにない本は捨ててしまおうかなと、ブクログを眺める。絶対読みそうにない本、あるんだよな…若い頃買ってそのまま放置していて、吉村昭や開高健の戦争関係を読んでしまったら、もう読めそうにない戦争物の本とか。

しかし、そういう本を本棚から出すのも一苦労だったりするんだな。
さらにほしい本なんかもあったりして、読書する時間を確保するためには、資格勉強なんてやっていられないなーとか、まだ2024年用のテキストが出ていないうちから言い訳っぽく考えている。

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