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2019年3月1週目のアフリカ最新ニュース:エチオピアのビジネス促進策から伸びるアフリカスタートアップ、好調なルワンダ投資、セネガル大統領再選、若手アフリカ科学者、ルワンダーウガンダ国境問題、東京マラソン優勝、ケニア山火事まで

2019年2/27-3/5に取り上げたアフリカ最新ニュースです。

Twitter(@BlueBaobabBar)でアフリカ記事をほぼ毎日ひとつ紹介していまして、そのまとめです。

#アフリカ 071
「エチオピアはビジネスのしやすさを促進」

エチオピアの話題が多いですね。
このafricanewsサイトはコンゴ拠点で東アフリカに強いのか、エチオピアが伸びてるからなのか分かりませんが
エチオピア要チェックですね。

具体的にどういう問題があるのか分からないので
10指標を見ても、??というのがあるけど。。
まずは問題点が分かれば対策は考えられるかな。
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アビー アーメッド首相の経済改革の一環として、エチオピアはビジネスをしやすくする方向に向かっている。
ビジネスを立ち上げやすく、資金調達の機会を得られる環境を作りだす動きだ。
その結果として失業の構造的問題にも対応できるだろうとしている。エチオピアはアフリカで2番目に人口の多い国だが、高い失業率にも苦しんでいる。

首相は火曜にエチオピア投資委員会と会談し、政府が進めるビジネス推進の状況を確認した。

首相は、多くのスタートアップが直面する資金調達の課題に対応するため、動産を担保にできるよう、貸付慣習の見直しを強調した。

2018年4月にアビー政権になってから改革をしてきた。
経済改革としては、政府管理下の経済を開放するということを繰り返し述べている。

安全監視活動家たちは政治面及び人権に関する改革同様、経済改革が必要であると主張する。

安全面の改革も大事だ。
昨年以来、国内独占企業を民間投資家に開放する計画を発表してきた。
中央銀行は貸付と一般金融システムの制限見直しをした。

エチオピアのビジネスをしやすくする10の指標は以下だ:
1.起業
2.建設許可
3.土地登記
4.電力受電
5.信用取得
6.税金支払い
7.越境貿易
8.倒産対策
9.少数派権利の保護
10.契約執行

これらのプロセスにおける官僚主義的なボトルネックをなくすことで
電力、採掘、住宅、製造、中小企業への投資が効果的になるだろうと首相は述べている。

Ethiopia moves to boost ease of doing business
http://www.africanews.com/2019/02/27/ethiopia-moves-to-boost-ease-of-doing-business/

#アフリカ 072
「世界でもイケてるアフリカスタートアップ」

アフリカのスタートアップがイケてるという話。
太陽光発電のThe Sun Exchangeって名前がイイ。
アフリカの問題に取り組む教育、決済、健康、太陽発電、農業改革分野が多いよう。
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アフリカのイノベーターが世界で注目され始めている。
ファストカンパニー誌による世界トップ50の革新企業リストにもそれは表れている。
アフリカリーダーシップ大学は、産業と文化の両面で大きい影響があるとしてランクインしている。
アフリカリーダーシップ大学(ALU)は2015年創立以来急成長している。
モーリシャスのこの組織は3年間で8千万ドルに支えられ、アフリカ大陸の教育を再定義するとしている。

メインのリストに挙がったのはこの組織だけだが、同誌は分野・地域ごとの10の革新企業も挙げている。
アフリカ部門では、ナイジェリアの決済会社で、今ではアフリカ7か国に進出しているフラッターウェブFlutterwaveが挙げられている。
フラッターウェブはすでに2千万ドルの資金を集めている。
他にはケニアのオンデマンド救急車システムのフラレ Flare、南アのアグリテック企業アエロボティクスAerobotics などだ。

リストに挙がっている企業は、教育、決済、健康、太陽発電、農業改革などアフリカの抱える問題に取り組む企業だ。

以下は企業名、分野、国のリスト:
●アフリカリーダーシップ大学(African Leadership University) 教育、モーリシャス
●フラッターウェブFlutterwave オンライン決済、ナイジェリア
●フラレFlare 健康、ケニア
●健康な子供サンクSanku Project Healthy Children 栄養、タンザニア
●農業から市場Farm to Market Alliance アグリテック ケニア
●タラマスヘルスTalamus Health 健康、米国
●イェゴイノベーションYego Innovision 交通、ルワンダ
●太陽交換The Sun Exchange 太陽発電、南アフリカ
●オヴァムバOvamba Solutions 金融、カメルーン
●アエロボティクスAerobotics アグリテック、南アフリカ

スタートアップのハブはアフリカ中で、首都以外でも芽吹いており、イノベーション文化も深まっている。
ドル投資額も伸びていて、アフリカのスタートアップを支え続けるだろう。

ファストカンパニー誌のランキングは著名な西欧メディアに取り上げられた最も最近のものだが
昨年10月にはタイム誌が50の優秀企業ランクに次の6つのアフリカ起業を取り上げた。
Bitland, BRCK, Babymigo, AgriProtein, Ona and Wonderbag

The vital work of African innovators is gaining more global recognition
https://qz.com/africa/1560038/

#アフリカ 073
「ルワンダへの投資額20億ドルへ」

今日は記事ふたつ。
経済成長率7%のルワンダへ投資が20億ドルになった話と、
同6%のセネガルの大統領選は現職サルが再選した話。
ちなみに日本の経済成長率は1.7%。

ナイジェリアも現職ブハリ氏が再選したようですし、安定的な成長路線なのかな?
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ルワンダは投資家の注目を集めており、今年初めからの投資額は20億ドルを超えた。
アフリカで最も魅力的な経済国の一つであり、過去18年に渡り年7%以上の経済成長をしている。
この数字はこの先数か月も上昇する見込みだ。

Investment in Rwanda hits $2 billion
http://www.africanews.com/2019/02/28/investment-in-rwanda-hits-2-billion-dollars-business-africa/

「セネガル大統領マッキー サルは58%で再選」

セネガル大統領マッキー サルは58%の支持を得て再選を果たしたと
木曜に国際選挙管理委員が暫定結果を発表した。

過半数を得たので、決選投票なしでサル氏は2期目に入る。対立候補のIdrissa Seckは21%で2位、Ousmane Sonkoは16%で3位となった。

活動家グループはサル氏は対立候補を押しつぶしたと批判しているが
経済成長6%以上とアフリカでも高い数値に押し上げた1期目後の勝利となる。

先週日曜の投票後、対立候補はサル氏勝利を否定し、2ラウンド目の投票を主張している。
SeckとSonkoはまだコメントしていないが、候補者は72時間の異議申し立て猶予が与えられる。

セネガルは1960年の独立以来、平和的な政権移行で西アフリカで最も安定した民主国家だと見なされてきた。

670万人の登録済み有権者の66%以上が投票した。

Senegal president Macky Sall wins re-election with 58%: official
http://www.africanews.com/2019/02/28/senegal-president-macky-sall-wins-re-election-with-58-official/

#アフリカ 074
「6月のリンダウ・ノーベル賞受賞者会議に若手アフリカンも参加」

ノーベル受賞者と若手研究者の交流会があるそうですが
そこにアフリカの若手科学者42人も参加するという話。
モザンビークは今回初参加。

主要な研究参加国として日本も挙がってました。あとは米国、英国、ドイツ、イスラエル。
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14のアフリカの国から42人の若い科学者がドイツのリンダウで開かれるリンダウ・ノーベル賞受賞者会議に参加する。
エジプト、モロッコ、チュニジア、ルワンダ、スーダン、モザンビーク、ケニア、ガーナ、ナイジェリア、
セネガル、モーリシャス、カメルーン、ジンバブエ、南アの14国だ。

会議事務局によると世界88か国の580人の若い科学者に参加許可証を送ったとのことだ。
42人のノーベル賞受賞者と一堂に会する。

今年の69回目の会議は物理がテーマで、主要テーマは宇宙額、レーザー物理と重力波だ。

参加する若い科学者は35歳以下の物理学の優秀な大学生、博士課程学生たちだ。
彼らは数段階もの国際選抜システムをパスした。約140の科学機関や大学、研究関連会社もノミネートに協力した。

優秀な応募者の中から選抜するのは大変でしたと会議事務局担当で、今年のふたつの科学会議の議長を務めるブラットは語る。

通常参加者の属性は多岐に渡り、米国、英国、ドイツ、日本、イスラエルのような主要な研究国に加え、
今回はモザンビークとドミニカは初参加だ。
参加者の女性率は34%で、物理の世界では男性が大多数であることを考えるとこの数字は世界基準よりも高い。

昨年から始まったノーベル受賞者を囲んでのアゴラトークは今年も行われる。
1人の受賞者と10人の参加者が歩きながら語らうサイエンスウォークも行われる。

42人の参加ノーベル受賞者には2018年の物理学受賞者も含まれる。今年のホスト国である南アフリカは研究国家として参加する。

この会議は1951年から科学者に互いに刺激を与えあい、ネットワークづくりの機会を提供するために開催されている。

Africa at 69th Lindau Nobel Laureate Meetings in June
http://www.africanews.com/2019/02/28/africa-at-69th-lindau-nobel-laureate-meetings-in-june/

#アフリカ 074
「ルワンダは国境は閉ざされていないが、ウガンダへは行かないよう勧告」

どこでも隣り合う国はいざこざが起きますね。

SNSでのバトルが最近の流れなのかな。
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ルワンダとウガンダの国境問題についてルワンダの大臣が説明した。
彼の公式なツイートによると、ルワンダ国境は閉鎖されてはいないが、
ウガンダへの旅行は控えるよう強く忠告しているとのことだ。

「多くの報道で言われているように、ルワンダのすべての国境はオープンになっている。
領事館を通さない逮捕や虐待、投獄等があるので、ルワンダ人はウガンダへ行かないように。
安全のためだ。
ルワンダにいるウガンダ人や、ルワンダへの旅行は安全だ」

2か国の外交問題は、対立の原因を巡り両国の高官がSNSで非難をしあっている。

Rwanda says borders are open, advises citizens against travelling to Uganda
http://www.africanews.com/2019/03/01/uganda-questions-rwanda-s-explanation-for-border-closure/

#アフリカ 075
「東京マラソンでエチオピア人のビルハヌ レゲセ優勝」

昨日の東京マラソンでは男女ともエチオピアが勝利。
「東京の皆さんに感謝したい。天候は悪かったが、皆さんが親切で良い結果が出せた」いい人や。
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日曜の東京マラソンでエチオピア人のビルハヌ レゲセBirhanu Legeseが2時間4分48秒で優勝した。
ひどい状況の中、彼の初の大きなタイトルだ。

24歳の彼は30キロ地点での小さな先頭手段にいて、2番手のケニア人ベダン カロキを引き離して優勝した。
同じくケニアのディクソン チュンバは東京で2度優勝しているが今回は3位。

極寒の朝の過酷な雨の中、速い記録にはならなかった。
日本は2010年来の日本人優勝を目指したが、10月に日本記録を出した大迫すぐるは先頭集団に居たが30キロ地点で怪我のため離脱した。
27歳の大迫は2020年の東京オリンピックでマラソンの金を期待されているが、足をひきずり棄権した。

女子ではエチオピア人のルティ アガRuti Aga が2時間20分40秒で、同国のヘレン トラに21秒差で勝った。

エチオピアは過去8回の東京マラソン女子で6回優勝している。

「とてもうれしい。東京の皆さんに感謝したい。天候は悪かったが、皆さんの親切のおかげでいい結果が出せた。
コースは良かった。天気さえよければ2時間3分の切れたかもしれない」男子優勝のビルハヌ レゲセは語った。

Ethiopia's Birhanu Legese wins Tokyo marathon
http://www.africanews.com/2019/03/03/ethiopia-s-birhanu-legese-wins-tokyo-marathon/

#アフリカ 076
「山火事がアフリカで2番目に高い山の周りのエコシステムを脅かしている」

ケニアの山火事で水源が脅かされてるとのこと。
リンク先の写真、綺麗なんですよね。雨降りますように。

別記事によるとクラファンが始まってるようです⇒

https://www.crowdfunder.co.uk/mount-kenya-fires
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ケニア山国立公園の山火事はケニアの貯水を脅かし、何万ヘクタールもの草木を危機にさらしている。
山火事は一週間になろうとしており、ケニア森管理局によると10万ヘクタールもの野生の竹林を焼いた。
何百人ものボランティアやケニア軍が現地に派遣され対応している。
しかし強い風と乾燥した天候、機器の不足、厳しい地形と視界の悪さで消火は難航している。

この山はケニアの5つの貯水場所の一つで、国内の大きなタナ川とエワソ ニィロ川の水源だ。
ケニア人の50%はこの山からの水を利用しており、水力発電の70%を担っている。

首都ナイロビから136キロ北に位置するケニア山はアフリカで2番目に高く、麓の森は1997年にユネスコの世界遺産となった。
比較的平坦に広がり、乾燥したライキピアの森は野生動物の住処で、貴重な北シロサイの管理地でもある。

メディアによると違法なマリファナ農園が出火原因としており、政府は生物多様性消滅につながる火事を止めなければならない。
今年初めから、国内で120の森火事があり、580ヘクタールもの森が燃えた。
同様のケニア山での火事は過去にもあり、数百ヘクタールの森を焼いた。
今のところ、自然が鎮火を助けているようだ。
3月3日日曜には激しい雨が山の南側に降り、消火に役立った。
しかし火はシャマタ森とサチマ森で燃え続け、アベデールの森へ向かっている。

Wildfires are threatening the ecosystem surrounding Africa’s second-highest peak
https://qz.com/africa/1564322/mount-kenya-park-fire-still-raging-moves-towards-aberdare/
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クラウドファンディングに関する別の記事
Fund raiser to quell blaze on Africa's second highest peak - Mount Kenya
http://www.africanews.com/2019/02/28/fund-raiser-to-quell-blaze-on-africa-s-second-highest-peak-mount-kenya/

◆ニュースソースは基本的にこの2つをチェックしてます。

https://qz.com/africa/
http://www.africanews.com


Blue Baobab Africa ブルー バオバブ アフリカ。 東京タワーの麓でアフリカとメンタルヘルスと色々のごちゃ混ぜをやっているカフェですがゴーイングコンサーンに疑念しかないので サポート頂けると嬉しいです。