見出し画像

現代経済学の直感的方法を読んで

 経済学にま〜ったく興味の無かった私でも、わかりやすく、楽しく読めた一冊。下手なビジネス本を100冊読むより、コレ1冊を熟読したほうが良い。(笑)

 この本を読むきっかけは、ゆる言語の堀元さんの、noteを見た家族が、図書館で借りて来たのを私が見つけ、これは、買ってじっくり読もう。となった。

 とにかく、わかりやすい。貿易の話とか、貯金が不景気する理由とか。

 今まで、この俯瞰的なのに具体的な経済学を知っている、理解しているのは、一部の知識人と富裕層だったと思うけれど、たった2400円(税別)で経済学のツボがわかるのは、お得だと思う。

 お盆なので、戦争のドキュメンタリーがひんぱんに流れるが、命は大事、悲惨な戦争。と言った切り口で、なぜ、日本は戦争をしなければならなかったのか?という経済学的な切り口の報道は無いに等しい。
 (戦争を伝えることは、大事だけど、マンネリ化しているよね。)

 また、映画や、ドラマで貧乏な侍が出てくるのも、この本で理由がわかった。経済面から徳川体制の最大の特徴が、米穀経済だったから。米は月日が経つと、古米になって価値が下がる。どんどん価値が下がるお金。そして食べることのできるお金。ちょっとした恐怖でもある。

詳しくは、本文90ページ。

  ただ、一つだけ残念な所は、この表紙の色
歯車は古典的な経済の象徴なので、良いのだけれど、黒いので、恐怖、難しい、暗いなどのイメージがわくので、青、濃い緑、などの他の色にでも良かったのでは?

ジャケ買い出来るように、表紙をリニューアルしたら、若い人や女性に手にとってもらえるとおもう。

(おまけ)
「武士の家計簿」 磯田道史 著
                新潮新書


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?