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#158 【ガンバ大阪考察】ポヤトスは宇佐美貴史をどう考えるのか?

いやはや、ほんと、今年のガンバは何かと書き応えがあるというかなんというか……。多分、普段のマッチレビューも今年のガンバ戦は例年よりも文字数が多くなっている気がする。
結局は「勝てていない」「リーグ9戦1勝」という現状が全てと言えば全てなのだろうが、毎試合毎に議論が渦巻くテーマが現れている。その中でも先日の横浜FC戦、或いは前々節の京都戦、更に言えば開幕前の時点から懸念していた人がいたのが「果たしてポヤトスサッカーに宇佐美が合うのかどうか」というポイントである。そしてそれはいざシーズンが始まり、宇佐美が1ヶ月ほど離脱し、その間に石毛秀樹がハイパフォーマンスを見せたことでより議論が増えたように感じる。
「やっぱり宇佐美のクオリティの凄みを感じた」「ガンバがボールを持っていない時の守備の軽さは不安」…横浜FC戦はその両面が出た試合だったというか両極端な試合だったが、基本的にはトータル的な宇佐美への評価は高評価的だったように思う。
ただし、ある意味ではその煌めきこそがかえって論争を加速させた部分はあるのかもしれない。今のサッカーで宇佐美の適性ポジションはどこなのか、そもそも宇佐美貴史はポヤトスのスタイルに合ってないんじゃないかと……。



ただ、宇佐美とポヤトスが合う・合わないの話を色々眺めると、そもそもそれ以前に「ポヤトスのサッカーとはなんぞや」という点も、実は"スペイン人監督のスペイン式サッカー"のイメージとは異なるものなのではないか…という気もしてきた。
今から書くことはあくまでいち個人の考察であり、推測であり、なんなら感想である(なので何かのソースにするのは危険)。ただ、もしその感覚が実情に近いものを書けていたのだとしたら、元々抱いていた期待以上に期待したい代物なのかもしれない。

という訳で、今日はそもそもポヤトスはガンバでどういうサッカーをしようとしているのか、ポヤトスに抱くイメージ…いわゆるイメージしやすいスペイン人監督のサッカーともまた少し違うというか、或いはその応用形とも言えるような形なのではないかみたいなところを考えつつ、そしてその上で宇佐美をどう考えているのか、について考察してみたい。


①そもそもポヤトスがガンバでやろうとしているサッカーはどこまで厳密なスペイン式なのか?

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