過去作 vol.42
両親に学費を出して貰ってた学友曰く普通の家庭
生活を続けてるのね電話越しの君のくしゃみで救われました
人間は四季に翻弄されるのにタイムカードは変わらないまま
寝りもせん笑いもせんし食べもせん吾子はどうすりゃ生き返るんや
あの時と同じワインを香らせて悲しみだけが微笑んでいる
意識して酸素を吸った明らかにあくびの癖があの子と同じ
先生に告げたる人の待遇は賛成多数で可決されたり
夏を越せないと言われた老犬と迎えた夏至の輪郭は海
吾の夢を花に例えた先生は散り際に出る声を知らない
全開のチャックを見ないふりをしてイヤな大人になったと思う
地震慣れしていない子の失言とわかっていての自粛発表
わかってる「でも」も「だって」も甘いよないけないことはいけないことだ
引退が容易い世界だからこそファンとの絆試しなんだね
もう二度と会えないなんて心配を“I’m back”で散らしてくれた
反省と成長を経た声音だね帰ってきてくれてありがとう
楽しげな推しを浴びたらわたくしは肉体を得たマツケンサンバ
恋愛に命をかける女子からは男ができたと思われていた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?