過去作 vol.36
付き纏う幸福だった記憶さえ人を愛した実績なのだ
また強くなってしまった嗚咽にも顔を顰める親と暮らして
納税を果たしてこれを本日の偉業とみなし就寝します
あの客が来店したと店内に知らせるための業務連絡
抜け殻になれないとさえ思っていた歌の蛹は死んでなかった
道化師を演じてくれる貴方にも涙の雨がありますように
中庭は最も僕をわかってた尻尾の生えた友達の墓
安全な場所から火矢を放ったら当然やけど燃やされるんよ
「推し入れ」の地層を眺む人生を終えたる推しの輝き今も
推しキャラの訃報によって海苔弁も昨日までとは違うまぶしさ
深夜まで働く君を救えない生きてほしくて夜食を作る
めでたいな何を食べよう今日の日は推しが生まれた文化的な日
俺たちはチームだろって叫んでた部長が呼ばれない同窓会
どんな人だろうか前の住人はトイレの壁に虎を描き去る
庭に来るカラスを睨みスズメには微笑むことも差別だろうな
赤点の英語は全く分からんがぶいちゅーばーを推すことにした
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