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デンマーク備忘録:世界史の教科書が狭すぎて泣いた

ども、青いヤギです。

最近フランス人に感化され、ようやく「ONE PIECE film RED」を見ました。
シャンクスの器の広さに惚れると同時に、決着後のウタの一言に少し涙してしまいました…(´;ω;`)
にしても、黄猿はほんとにモノマネしやすい…
うぅ〜〜〜ん、さぁすがにつよいねぇ〜〜〜(´∀`)

今回はスウェーデンデンマーク備忘録!
首都コペンハーゲンについて書いていこうと思います!!

…ぶっちゃけ言うと、マジで楽しかったです!!
何が楽しかったか、それは記事を読んでみてのお楽しみです(っ ॑꒳ ॑c)


夜に賑わう街、コペンハーゲン

5日ほど前、スウェーデンの小さな街ヘルシングボリからバスでデンマークへ移動🚌
格安のバスだったためか、集合場所はものすごくローカルだし、30分ほど遅れてやってくるしと散々でした…

旅行慣れしてない日本人泣かせんなや(゚□゚)!!!!
内なるヤギは叫んでいました。
ただ他のバスよりはるかに安く、ヨーロッパのどこでも移動できるので、
旅する際にはぜひ使ってみてください!
(Flixbusというバス会社です)

そんなこんなあり、無事に夜のコペンハーゲンに到着🚌

夜のクリスチャンスボー城。雲と車のライトが綺麗です。

その日は早めにホステルに向かったのですが…

街の人が陽気( 'ω' و(و!!
みんなレストランでお酒を飲んでワイワイ( 'ω' و(و
ビールやワインを飲みながら談笑しています🍺

夜は静かなスウェーデンではほとんどみない光景…
高校生が初めて歌舞伎町の繁華街に迷い込むような感覚に陥ります。

この雰囲気、ついていけるかな…((((;゚Д゚))))
と不安になりながら、その日は寝床につきました。

夜はウェイなのに、昼はインテリと、隙がないコペンハーゲン

翌朝は宮殿周辺を散歩。
ホステルを出てすぐ横には17世紀初頭に建てられたローゼンボー城が見え、庭園を自由に散歩できます。
なんて理想の散歩コースなんだ…

朝のローゼンボー城。観光客で賑わいつつもとても静か、ヨーロッパ式の庭園が出迎えてくれます。

そしてその後は国立美術館を訪問!

ルターやデカルトなど、教科書で見たことのある肖像画や、デンマークの数多くの作家が描いたものまで、たくさん展示されています。

教科書で95回は眺めたルター。リアルで見ると結構プレーンなタッチです…
作:クラーナハ
デカルトの肖像画。ルーブルに展示されているものは、これを参考に描いたらしい。
作:フランス・ハルス

自然が好きなためか、特に面白かったのが「nature」「landscape」をテーマにしたブース。
この二つのテーマでは、描かれている内容が全く違っていました。
違いに着目して、次の二つの作品を見てみてください。
(全ての作品は展示できないため、一部の作品のみを掲載)

「Nature」をテーマにした作品

「Landscape」をテーマにした作品

「Natureの方が、額縁が綺麗!☆(ゝω・)vキャピ」

……

(`ω´* )o―< o―д-)oズリズリ……

上の絵画は天使は穏やかな自然、下のものは火災に見舞われる街が描かれていますね。
解説によると「Nature」は理想(イデア)や本来の自然「Landscape」災害をはじめ、目先の現象を通した自然への畏怖を描くことが多いらしいです。

そして辞書を調べてみると、2つの単語はこう説明されています。

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Nature
①the phenomena of the physical world collectively, including plants, animals, the landscape, and other features and products of the earth, as opposed to humans or human creations.

②the basic or inherent features, character, or qualities of something.

Landscape
①all the visible features of an area of land, often considered in terms of their aesthetic appeal.

②a format of printed matter or screen display that is wider than it is high.

(参考:Oxford language)

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ざっくりまとめると、Natureは「①人または人工物以外のものが起こす現象 ②物事の内面的な特徴」、Landscapeは「①眼にみえる土地の様子 ②横幅のある印刷物、スクリーン」といった感じ。

語義からも「本質」と「眼前に見える現象」と対比されているのが面白いΣ( ˙꒳​˙ ;)ハッ!

日本という狭い国土と教養

そして何より、この美術館に行って思ったのが…
日本で習える西洋絵画ってあまりにも狭いんだなということ。

日本で絵画に触れる機会といえば、上野の東京都美術館や国立西洋美術館など。
そしてそこに展示されている作品数で、ある程度満足していた自分がいました…

しかしこっちにくるとどうでしょう…

15世紀の宗教画。遠近法が少しずつ描かれていきます。


17世紀のバロック様式の作品。より大胆に明暗を表現するように。
新古典主義要素がふんだんに描かれた、18世紀後半の作品。
格調高く、肉体美を強調した作品が増えていきます。
19世紀の写実的な作品。バロック様式よりも明るく、日常の様子を描くようになります。
こういった部屋が30近くあります…本当に知らない作品ばかりでした。

自分の知らない作品、デンマークでは有名と思われる作家がこれでもかというほど出てきます。

思えば世界史の絵画史は、数多くのヨーロッパの国から名だたる作家が載せられています。
しかしそれはあくまで「ヨーロッパ全土」でみたもので、各国の美術史を細かく見るものではありませんでした。

日本史に例えるなら、葛飾北斎は知っているけど、伊藤若冲や東洲斎写楽を知らない、みたいな感じでしょうか。

高校の時の自分が聞いたらびっくりでしょうね…
え、あの分量で少ないん?!( ´ཫ` )…と。

これがデンマークで起こるのだから、ドイツやフランスではもっとすごいことが起こるのか…

そしてヨーロッパの人たちは、これらの作品をバスや電車で1~2時間揺られたらみられるのか…
日本は片道12時間とか、下手したら丸1日かかるというのに…(´・ω・`)
芸術大国と言われるわけです…


そう思うと、ちょっと気恥ずかしさと悔しさが込み上げてきますが…


自然と笑顔が溢れてしまいます。


まだまだ自分の知らない絵や歴史が、他の国で広がっている…
嬉しい限りです。

美術館、行ってみて本当によかったです。
良ければぜひ行ってみてください✨

今日はこの辺で失礼します!

次回もデンマークについて書いていこうと思います!

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