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「ごちそうさま、ありがとう、また来ます!」をちゃんと届けたい。

昨日は2、3ヶ月ぶりに夫と二人で飲みに行った。令和の禁酒法が少し緩くなり、大阪で「2名まで。お酒の提供19時まで」となってから初めてだ。

訪れたのは、私たち夫婦のお気に入りのお店。美味しいイタリア料理をつまみに、ビール、ワイン、日本酒が飲める。日本酒のラインアップは3~4種類ほどで、ワインがメインだ。赤・白それぞれがグラスで3種類ずつ飲めるほか、値段と好みを言えばボトルでも提供してくれる。

久しぶりの外飲みで、改めて思ったことが3つある。

1つ目は、やっぱり外飲みは楽しいということ。プロの料理がおいしいことはもちろんだが、毎日顔を合わせている相手(夫)との会話も、どこか新鮮に感じる。家で飲んでいると、ついテレビをつけたり、たわいもない会話で終わってしまうことが多い。それはそれで楽しい時間だが、外で飲みながら話していると、普段はしないような、もう少し奥深い話ができるのだ。非日常の空間がそうさせるのだろうか。

2つ目は、リピートする店には理由があるということ。美味しいだけではダメだ。その店を好きになって、ファンにならないとリピートしない。世の中にはこんなにもたくさんの飲食店があるのだから。

昨日行った店は、去年知ったばかりなのに、もう5~6回はリピートしている。といっても、お店の人は私たちの名前も知らない(予約もせずに行くから)。特別何か会話したわけでもない。ただ、ちゃんと私たちのことを覚えてくれている。昨日も数ヶ月ぶりに行ったにも関わらず、前回注文したワインボトルの銘柄を覚えてくれていた!

これはびっくりした。「何かワインボトルを」と注文したら、おすすめを持って来てくれて、「前回、○○を飲まれたので、それのもう少しグレードが高いもので……」と説明してくれたのだ。こういう小さな”感動”があるかどうか。それが次もまた行こうと思えるかどうかの決め手だと思う。

3つ目は、帰りに一声かけたいということ。大阪人はだいたい店を出る時に「ごちそうさま~。ありがとう~」と言う。私も言うし、周りの人も言うので当たり前だと思ってきた。私はそれに加えてだいたい「また来ます~!」と言うことにしている。(本当に来たい場合)

今、飲食店は本当に大変な思いをしている。できれば帰りに「ごちそうさま」以外にも何か声をかけるのはどうだろう。昨日、私は「お酒飲めるようになったから、一番にこちらに来ましたよ」と言うと(事実だ)、店主と奥さんは「わー、ありがとうございます。嬉しいです……!」と、本当に嬉しそうだった。「また来ますねー」とドアのところで頭を下げて夫と帰っていくと、二人でずっと見送ってくれていた。

本心だし、喜ばせようと思って言ったわけではないが、「思っていることを口にするか、しないか」では、大きな違いがある。思っているなら言ったほうがいい。だって、絶対に相手は嬉しいから。きっと「こんなにうちの店を好きでいてくれるお客さんがいるんだから、がんばろう」と思われたのではないかな。好きなお店には「好きです」って伝えたほうがいいと私は思う。(人にもね♪)

帰り道、夫に「Kaoriの最後の言葉、よかったで」と褒められた(笑)。いや、それはともかく、こんな大変な時代だからこそ、ほんのちょっとの思いやりや言葉を大切にして、ちゃんと届けたいなと思ったのだ。

飲食店さん、がんばれ!!

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