【No6 心の水 エリックバーン】

 福祉の学校に行ってる時や若い時は、誰かの喜びは自身も嬉しくて、そういう物から幸せを得ていた。今は、辛いことが多すぎる。

 誰かに頼ってどうにかなれば良いが、誰かに話してもどうにもならない問題が多すぎる。

幸せというものがどんどんわからなくなった。

そうなると、幸せは贅沢品で、つつまじく生きる必要があると思うようになった。

ただこれは間違いだ。人を幸せにするのは、自身の感じる幸せであるからだ。これは隠された幸せを気付くとかそういうものではない。ダイレクトに自身が幸せにならないと難しい。

他者との交友や旅行、生きがいがあるからこそ、心に水は溜まる。結局、福祉的な支援でも、その幸せを分けることでしか他者の心の水も溜まらない。

そういう意味では、僕達は普通の人より、貪欲に幸せにならないといけない。現実的な幸せと幸せに気付く心を持たないといけない。