見出し画像

【就職か独立か悩む方へ】大企業就職のメリットデメリット

最近はコロナで大企業も安泰ではないし、独立して自分で稼ぐ世の中だという意見も多く、副業も流行っています。しかし残念ながら、中小企業庁によるとフリーランスで10年稼げる人は1割というデータもありますので、簡単ではありません。
私は数万人規模の大企業に25年勤める管理職で、FP資格なども持ち投資や仕事のことを考えてきた私なりの考えを記載します。最後までご覧頂いてあなたの進む道の参考にしてください。

1.大企業のメリット

大企業な主なメリットは以下の3つにあると思います。
①高い給与が長期間貰える
②福利厚生が手厚い
③社内教育の充実
具体的に私の会社での内容を記載します。

画像1

①高い給与が長期間貰える
・基本給が高い
私はIT系という事もあり、2021/3時点でもボーナスも上がり新入社員時代から基本給もきちんと上がってます。業種に依存しているところもありますが、まず基本給だけでも毎月50万程度ありますので、一般的には多いのではないかと思います。

・残業代がきちんと出る
最近は残業自体の制限がありますが、20代の頃は基本給25万、残業代25万という月もありました。現在管理職ですが休日出勤すればきちんと残業代と同じように「追加給与」もでますので、「サービス残業」ということはありません。これは大企業という「組織がしっかりしている」から成り立っている部分が大きいと思っています。

・倒産する可能性が低い
今やどんな時代でも倒産する可能性がない会社などありません。ただ、残念なことに、私一人が始めた会社と今の会社でどちらがどちらが倒産する可能性が低いかと言われたら、今の会社の方が低いです。全世界にネームバリューもあり、数兆円の売り上げと数百億の利益をあげてますので。
そのため、長期間今の給与がもらえる可能性は高いと思っています。

②福利厚生が手厚い
・有給休暇が多い
毎年27日もらえて、最大62日までたまります。それに加えて30歳、40歳、50歳にはそれぞれ5,7,10日の特別休暇もあります。残念ながら全て消化しきるのはなかなか難しいですが、それでも「有給が潤沢にある」というのは精神的にはとても大きいです。

・各種手当が充実
小学生以下の子供に毎年5万円分の支援金、財形貯蓄(550万まで利子が非課税)、提携先の施設や保険などの割引補助等、様々な特典があります。一つ一つは小さいですが、長期間働くとかなりの金額になります。

③社内教育の充実
・仕事関連教育が自己負担0
嬉しいことに、仕事に直接関連する教育(例えばWINDOWSの教育等)は「自己負担0」で研修から資格試験のチケットまで全て賄ってくれます。私も数々のIT系資格を取らせてもらいました。

・今の時代に合った情報を選別して送ってくれる
最新IT情報、メンタル、法律まで、「今の最先端」の情報やWeb教育を会社が選んで送ってきてくれます。仕事に関わる情報ではありますが、探す手間も省けますので、成長したい人にはまさに一石二鳥の仕組みです

2.大企業のデメリット

大企業のデメリットは私の経験からは以下の2点になります
①個人の実力が評価されにくい
②一定の拘束をうける

画像2

①個人の実力が評価されにくい
・決められた仕事しかできない
あなたがいくら能力があっても、新入社員に億単位の案件交渉は任せてくれないし、アイデアを商品化してもらうのも難しい。最初は上司から依頼された「決められた仕事」を積み重ねていくしかありません。管理職になっても役職により限定的な範囲しか影響することはできませんので歯がゆい思いをすることもあります。

・「個人の成果」にならない努力が多い
あなたがどれだけ仕事を頑張ったとしても、1つの商品やPJに関わる人が多いので、あなた「個人の成果」にならないことが多いです。私は30代の頃数年がかりで何億という規模のPJをサブリーダーとして成功に導いて表彰されました。しかし、貰った手当は6000円でしたしそれによる昇進も特にありませんでした。

②一定の拘束をうける
・時間的な拘束
最近はリモートワークもあり拘束も少なくなってはいますが、客先常駐者である私などは朝8:30には出社したり、システムを止める土日に出勤するなどの対応が必要なケースもあります。PJの繁忙期には毎日朝帰りみたいな時期もありました。

・役割としての拘束
一定の昇進(担当→係長→課長・・・)と役割があがるとその職責に応じた拘束が発生します。私は課長としてシステムの責任者だったので、子供の授業参観中に障害で客先に呼ばれることがありました。後輩の若手課長で新婚旅行中に呼ばれて期間を短くして帰ってきた人もいます。「そこまで会社に忠義を示さなくても」と思うかもしれませんが、これを簡単に無視することはできません。

3.総括

メリットとデメリットをそれぞれ書いてきましたが、私は独立した経験はないのでメリットに偏りがあるかもしれません。ただし、実際に25年勤めてきた経験から一定の信憑性はあると思っています。
私はこのメリットを最大限に活かして、48歳で3000万マンションと5000万の資産を築くことができました。
(※妻の資産は除いた私のみの資産です。親からの相続もありません)
ただ、残念なことに自分が若いころの家族との時間は犠牲になった面もあると思います。今はかなり有給も取れるようになりましたが、子供の小さいころの時間は貴重ですので、お金では測れない面もあります。

4.最後に

画像3

皆さんに理解してほしいのは、あなたがどの道を選んでも「全ては得られない」という事です。私も経験してわかったことであり、20代の頃に「子供との時間が何より大事」と思っていたら最初からフリーランスの道を歩んでいたかもしれません。その結果、お金に困って子供たちに一定の贅沢や好きな進路へ進ませてあげられなかったもしれませんし、そもそも結婚することもなかったかもしれません。
ただ、上記のことを知っていれば、もう少しうまくできたのではないかなと思う事もありますので、ぜひ皆様にはこの記事を参考に「最高の人生」を歩んでいただければと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?