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「読書会」が与えてくれるもの

読書とは、ひとりでするものだ、とずっと思っていました。
だから世にある「読書会」なるものを不思議に思っていました。読書会って、みんな集まっても、結局おのおのが本読むんでしょ? そのあと感想言い合うとか、そんな感じ? 人によって読むスピードも違うし、せっかく集まるなら、本に向かうより、目の前の人に向かうほうが、意味がある気がするよ。
と、正直、まぁ、あまり前向きな印象を持っていませんでした。

BMIAの理事には「Read for Action」のファシリテーターが多く、ビジネス書を読む、読みたい、読まねばならない会員さんも多く、読書会はこれまでにも何度か開催しています。

私が事務局ではなく、いち参加者として参加した最初の読書会は、ビジネスモデルオリンピア2023プレ読書会でした。
ビジネスモデルオリンピアにお呼びする登壇者の多くは著作をお持ちで、せっかく講演を聴けるのだから、その前に著作を読んで予習しておこうよ、という意図で開催したもので、オリンピア開催のひと月前から毎週土曜の夜、オンラインで開催される読書会にフル参加したのでした。

みんなで読む意味

読書会に参加するには、当然ですが、書籍を持っていなければなりません。紙の書籍でも電子書籍でもOK! (個人的には夜なら紙のほうが目が疲れない、ということが判明。)
事前に読んできた人も、買ったばかりでまだ開いてもない人もおそらくいるなか、"みんな"で、どう "読む" のか?
読まないんです。
いや、読みはするんですが、どちらかというと眺める感じに近いです。
表紙を見る。著者を見る。目次を見る。
自分の「無意識」を使っている感覚です。

著者が目の前にいたら、何を聞きたい?

表紙や著者プロフィールや目次を眺めながら、著者に何が聞きたくて、自分は何を知りたくて、この本と対峙することになったのかを思い出します。
「本のなかから、その答えを抽出することが読書のゴールでしょ」
言われてみれば、そうです。

まずは、自分の頭のなかで問いを立てて、それを書き留めます。この、書き留めるという行為が重要なのだとか。たしかに、頭のなかで考えているときは、はっきりしていたはずなのに、いざ、メモしてみると、なんだ?この質問は? ということも大いにあります。たとえ自分しか見ないメモでも、主語と述語が対応してないと気持ち悪いし、結局何が聞きたいんだ? と自分で自分にツッコミを入れつつ、質問を決めます。

その問いに基づいて、いくつかの短いワークを続けます。まずは黙々と個人作業です。ふせんに書く、チャットに書く、本に目をやる。パラパラと眺める。ちょっと読む。じっと読んでしまう。またふせんに書く……。
あまり考え込まずに直感的に作業するイメージです。

言われたとおりに作業した結果、気がついたら手に入れているものがあります。同じ本を読んだはずなのに、それぞれ異なる大切な「気づき」という宝物。
せっかくなので、シェアしましょう、とひとり数分のプレゼン時間で仲間に共有します。
すると、とくに自己紹介したわけでもない初対面の人との距離がぐぐんと縮まっていることに気づき、さらに、人の気づきによって遠い記憶が呼び起こされたりして、直感が刺激され、手にした宝物がますます磨かれていくという体験をすることになります。

もっと読みたくなる

人の気づきを聞いているうちに、「え、そんなこと書いてあるん?」とますます書籍への興味が膨らみ、読書会が終わってから、今度はひとりでじっくりと本と向き合うことになります。(これが、自然とそうなるところも不思議)

これからBMIAは、小さなイベントを数多く開催していくフェーズに入りそうです。理事が登壇するものもあれば、会員さんが登壇したり、外部からゲストをお呼びしたり、きっといろいろやっていきます。そのテーマに関連していたり、登壇者の著作だったりを取り上げてこれからも読書会を開催していこうと思います。
各イベントがつながりを持って、物語を紡いでいこうとするときに、この読書会が結節点となるような気がしています。

一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会(BMIA)事務局長 片岡峰子



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