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イノベーションの迷路をかけぬけろ

文責:三宅泰世

書籍『イノベーションの迷路』の出版一周年記念をきっかけに始めたイベント「イノベーションの迷路をかけぬけろ」。
毎月月末に、オンラインで、山本伸理事、三宅、そして、新たに理事になった西村理事を中心にFORTHのファシリテーターをお迎えしてお送りしています。

監修者の山本理事と私の「イノベーションの迷路」を中心とした近況。
FORTHのファシリテーターをお迎えして、FORTHのファシリテーターになったあと、どんなことを探検してきたのか?
そして、視聴者からの質問にお答えしていく会になっています。

イノベーションの機会は、いつでもどこでもというわけではないですよね?
会社の経営幹部からの命令やチームの存続をかけて、なにか新しいことをやらねばならない。というきっかけとそのときにリーダの周りに仲間がいる。
その他にもいくつかの条件が求められます。

そんな機会と機会の合間。イノベーターのみなさんの熱量が冷めすぎず、温めすぎずという思いで毎月お贈りしています。

お話している側としてもいろいろな気づきがあります。
たとえば、山本理事や西村理事は自社と他社とのオープンイノベーションで同時に何本ものFORTHを回しています。

一方、私は「イノベーションの迷路」に詰め込まれたエッセンスをバラバラに砕き、日々のマーケティングの業務や全社の経営改革のためのSalesforceの導入から「THE MODEL」という技術至上主義の会社の組織文化とは真逆のマーケティング・インサイドセールス・セールスの組織間連系を推進しています。その間、2つ3つと新ビジネス開発、商品企画を進めています。

書籍『イノベーションの迷路』を出版したことで、大学院や大学からの講師の依頼が続いています。
たとえば、相模女子大学大学院社会企業研究科MBAの講座でも受講生は皆、書籍を購入していろいろなビジネスケースを書いています。

長崎大学FFGアントレプレナーシップセンターの書棚には6冊の『イノベーションの迷路』が置かれています。

その長崎大学では一年生の授業で乱暴だなと思いつつ、わずか180分の授業でFORTH Innovation Methodなら15週間、THE INNOVATION MAZEなら10週間のプロセスを回しました。

それでも学生は長崎の地域課題にむけて80名の学生が40のコンセプト、ビジネスモデルをデザインしたのです。


私の周りでは新社長就任と同時に経営幹部の大半が新しく就任されました。
「NTTグループ依存の収益体質をNTTグループ外からの増収増益体質に変革せよ。」これが持ち株NTTからの厳しい司令です。
研究所系の会社で、経営幹部も元研究所の所長達です。プロパからも役員や幹部が抜擢されましたが、実際にはプロパに向けたガス抜きの人事、「お飾り」的な意味合いが否めない。具体的な増収増益にむけた戦略立案。そもそもそういった事業開発の経験はあっても社外からも評価されるような具体的な実績は乏しいのが実態です。

出世とイノベーターとしての能力や実績は相関が無いのです。(だから日本の大企業は縮退しているのです。)

そんな状況の中、経営幹部と議論をしていくと

「『技術起点のイノベーション』の方法が分からない。ないからこれで仕方ないじゃないか!この会社は40年以上受託業務中心にやってきたンダ!」

という逆ギレの反応が吹き出します。

幹部に「いや……私、二〇年以上それを探しまして。見つけたのです。出版もいたしました。献本いたしますのでちょっとまってね!」

とお伝えし、これから、ガイドラインの策定、社内研修、新商品・新ビジネス開発の伴走の仕組みを作り展開していきます。

このように、講座ではお伝え出来ない理事達の日々のFORTH & MAZEの探検の様子をお伝えしています。

ぜひ月末、ご参加下さい。

次回は8/30(火)20:00〜開催します!https://gathering7.peatix.com/ 


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