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『都市の問診』饗庭伸

積ん読の中から、『都市の問診』を読み始めています。何となく面白そうだな〜と思って図書館で予約したんだったかな…。だれかの文章の引用で見たのかもしれません。
問診という言葉は普通人に使うけれど、都市の問診ってどういう意味だろうと感じました。

冒頭で、フムッと思った箇所。

江戸時代の都市計画は、武士、農民、町人などの身分に連動させて土地の使い方を定めたものであった。近代になって身分制がなくなったため、都市計画も身分と結びつけられず、土地の用途だけでコントロールされるようになった。
(中略)たとえ農民であっても駅前の商業地域に住むことはできるし、工場勤めであってもタワーマンションに住むことができる。これは民主化ということである。

『都市の問診』15ページ

駅前に住む農民ってちょっとユーモラスな書き方ですよね。鍬を持った江戸時代の農民が駅ビルにいる姿を想像してしまいました。

改めて、好きな場所に住むことができるのは民主化のおかげだったのか、としみじみ。ふつう過ぎて見逃してしまうけれど、過去の歴史と照らしてみれば、人が住む場所を選べるようになったのって最近のことなんですね。国によってはいまでも制限が厳しそうな気がするし…。

こんな具合に、都市計画についてやわらかく書いている本のようです。通勤電車で読み進めています。

今日はこの辺で。それではまた。

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