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無駄な読書について〜人生の時間の使い方〜

わたしの嫌いな人の話をしよう。
実の父親だ。

どこが嫌いなの?ときかれたら、全てと答えるくらい嫌いだ。

たくさんある嫌いなところの一つにテレビや映画好きというのがある。

いや、もちろん好きな人がいるのは承知しているし、わたしも映画は好きな方だ。


しかし、彼の場合(この他人のような表現からも嫌い度が滲み出てしまう)時間の浪費のために映画やテレビを使う。そこがわたしは気に入らないのだ。

何もすることがないし映画でもみるか、という感じ。

みんな何か見ているときは時間を使うものである。しかし、彼の場合はとびきり時間の使い方が下手なのである。
つまりコスパが悪い時間の使い方なのだ。


まず彼は一月数千円の録画視聴できるサービスを契約している。
そして、その中の見放題なものではなく、何十年も前の有料の映画をわざわざ課金して観る。
さらに、強くもないアルコールをのんで映画を最後まで見終わらずに寝てしまう。おそらく何回も同じ映画に課金して、見て、そして忘れているのだろうと思う。


わざわざお金をかけて、身体の健康を悪くするようなものを飲みながら、途中で寝てしまうようなつまらない映画をみる。


スリーストライクでアウトである。


時期的にはイエローカードで例えたかったが致し方ない。ismは日本代表を応援しています。


さて

彼の場合、捧げているものに対して、得られるものが少ない、というかむしろマイナスではないかと思う。
彼の平日の仕事のやる気が補充されているのだと言われたらそうかもしれないが……。ベッドで横になっていたほうがお金もかからないし、体力も回復できるのではないかと思ってしまう。



ふと

父親をバカにしているがわたしにも似たようなことがなかったか、と考えてみた。


時間を浪費するような行動…何かあっただろうか…。

その結果、思い浮かんだのが読書である。
そう、やっとタイトルの話だ。

勉強のため、人生をよりよくするため、わたしは読書を欠かさない。1000円や2000円で専門家のアドバイスを聞くことができるのだ。

これほどコスパのいいものはないだろう…


と、おもっていた。


しかし

それが本当に目的に合っているのか?ちゃんとためになっているのか?きちんとインプットできているのか?

などがわからない部分もある。

つまり、コスパ最高と思っていた読書が、大嫌いな父親と同じで、ただの時間の浪費じゃないかと言われても何も反論できない。

そのことに気づいてしまったのだ。


これはいい本だった!いいことが書いてあった!頭よくなったわ〜!おしまい!


それを読んであなたはどう人生が良くなったの?と言われても何も答えられないだろう。


結論から申し上げる。

そこで私はどうしているのかというと「本を読んだら書いてあったことのどれか一つは実行に移す」ということをしている。



これが出来ているようで、実際できている人は少ないのではないか。

(勿論、小説など読むこと自体が娯楽であるものはのぞく)



本を読む前と、後で何か変わらなかったら、それは自分が本に費やしたお金と時間を無駄にしたと言えないだろうか。

だからこそ、わたしは本を読みながら「読み終わったら何をするか」を考えている。

順序だてて、本の内容も整理出来て、一石二鳥だ。



他にも同じようなことを挙げてみる。

学校や研修など受動的な「勉強の場」でも同じである。


この講師の話の中で、自分の生活に活かせるものがないか、それを考えながら常に聞いているだろうか。


自分には関係ないから。

テストには出ないから。

評価されないから。

そんなことを考えながら「あ〜あ、つまらない講義だった」とまわりに愚痴って笑い合うのはあまりにダサい。

どんな時間でも空間でも、自分のために役に立てることができなければ、つまらないのはあなたのほうだとわたしは思う。

同じ時間と場所を共有していたくせに、それを他人のせいだけにするのは他責思考が強い証だ。


お分かりかもしれないが、これは読書や講義だけでなく、人生のあらゆることに応用できる考え方である。

心構えと言ったほうが正しいだろうか。


かつてのわたしのような時間の浪費者は他責思考だと先ほど表現した。書いていて思いついたことだが、もっと抽象的に言えば「自分の人生を生きていない」とも言えるかもしれない。

自分の人生なのに、どこか他人事で、自分のために、自分のために、というような欲望や好奇心がない。それ故、時間を垂れ流してしまうのだろうと思う。


すこしでも自覚がある人には選択肢が2つある。


「〇〇のせいで人生つまらなかったな〜」と言ったとき「おれもだわ〜」と一緒に笑ってくれる人と墓場まで付き合う、か。

もしくは

今日から自分の行動を改める、かだ。


そうしなければ幸せにはならないだろう。

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