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水平線に僕が立ったら

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読み返したい、個人的に好きな記事を集めています。
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記事一覧

終わるな、夏よ終わるな

高校生活で最初で最後の合宿だった。軽音部の合宿。合宿があると聞いたとき、嬉しいとも嬉しく…

渡嘉敷
9か月前
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この世で、たったふたりぼっちの世界だった。

生まれる時も、死んでゆくときも ひとりだけれど。 生まれる時に、ひとりなんだけど ひとり…

2022_1007_明くる愛

00:00 | 00:00

もう会うことさえなければ これ以上の想いを 生まずにすむのでしょう 【photo】 amano yas…

松永ねる
1年前
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金木犀未遂

誰も彼もが金木犀を歌っている、夜が冷えてくれば好きな人が恋しくなる、戻れない過去ばかり想…

さくらんぼ

道端に落ちている人間たちの愛が、あまりにも寂しげにこちらを誘惑してくるもので、つい拾い上…

なる
1年前
8

Forget me not blue

ぼくらは愛に試されてばかりいて、きみとの間を埋め尽くすものをまだ、ちゃんと捉えられないで…

目眩
1年前
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mysterious.

わたしはなぜだか、mysteriousなものに惹かれることが多いみたい。 好きな小説。好きなイラスト。好きな音楽。好きなアーティスト。 ずっと好きで、片思いしていた人。 mysteriousといっても、 まったくその存在の全体像が見えないわけではない。 ある部分で自分自身と強く共鳴して惹かれあっている、そんな感覚は確かにあるのだけれど、 その"ある部分"を除いてしまった途端、まるで 蛍みたいに、その存在は、光って、消えて。 その繰り返し。 光って、消える。

『名前のない痛み』

この世には「名前のある痛み」と「名前のない痛み」が存在する。 「名前のある痛み」というの…

Yuuki
2年前
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無口な彼女。

自分と合わないものを排除する。安心を築く。それをできるだけ壊さないように排除し傷つけあう…

Yuuki
2年前
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透き通る月|短編小説

 死のうと思った。今どき心中だなんて笑ってしまいそうだけれど、私はこの人と──伊月さんと…

抱きしめて

きみは私が触れた途端ポロポロと崩れてしまいそうなくらいに、そうきっと、脆いんじゃないかな…

Yuuki
2年前
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腹の奥の不幸へ

記事を書き溜めないようにしている。 読み直す、っていうのが疲れるから。 怒りや憎しみが滲…

松永ねる
1年前
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2022_0417_僕だけのものになってよ

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揺れ動く感情に 傷ついた心臓に 追い立てられる時間に なにか名前をつけようと、思ったのだけ…

松永ねる
2年前
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最果タヒ展で私が読んだもの

仙台パルコで開催された最果タヒ展に行った。 自分が立ち止まる場所によって、その瞬間によって、ことばが揺れ、繋ぎ目が変わる。 一枚ことばが裏返れば、見える風景や聞こえる音が真逆になる。 日本語の文法としては正しく繋がらないこともある。 背景に見えることばたちも、そのときそのときで変わる。 同じ会場で同じことばを見た人が累計500人いるとすれば、500通りの詩がある。この展示のコンセプトは、そういうことなのだろうと解釈した。 私が読んだ詩。 その中でも残したかった、私が出