ボクはぼく、もぐらさんは会社の同僚さん。ふたりは「ぼくモグラキツネ馬」（絵本・寓話）が大好きで、そこから学びながら、やさしいリーダーシップ・やさしい経営を目指している。そもそも、やさしいひとになり、なりつづけることが夢の２人。一歩一歩の学びの物語。

もぐらさんがやってきた。「のっくのっく、改め、今日はこんこん、です。もぐらだけど、今日はきつねです。「ぼくモグラキツネ馬」のキツネです。キツネはこんこんなんて鳴かないけどキツネです。」

ボクの部屋にはドアはない。というか部屋もない。のっくのっく、も、こんこん、もいらない。「あー、もぐらさん。おはよー。そうだね、のっくのっく、こんこんできるように、早くふたりとも部屋がもてるような偉いひとになれたらいいね」とうっかりボク。

「あーーーー、今の発言かなりダメですよ。本音だったら悲しいですよー。偉いってなんですかぁー。役職とか関係ないです。やさしい素敵なリーダーは、自分の部屋を欲したり、そこに籠もって、何やっているかわからないような、そんなじゃないですよー。昨日の昨日にnoteにリーダーシップは地位や階級、役職のことではない、って言ってたでしょー。撤回くださいよ。」ともぐらさん

「ごめんなさい。ちょっとジョーダンでした」。。。「もー、またジョーダン・スピースって言うのかと思いましたよ。リーダーは行動と気遣いのひとなんだから、部屋なんていらないです。みんなと一緒にいるんですから。」「今日はもう帰りまーす。ばたん。」って、もぐらさん、もういなくなってしまった。。。

もぐらさんに、ボクの思うリーダーシップとは、マネージャーとは、というのをOffJTしたことがあった。色んな本もあるし、色んなリーダーと呼ばれるひとが寄稿したり講演したり。で、ボクの整理は勝手ながら以下のような簡単なもの。でも、それをもぐらさんは好きになってくれて、信じる、と言ってくれていた。

ボクともぐらさんの思うリーダー（＝やさしいリーダー）とは：
１．自分の想い描くより良い未来を強く信じている
２．独りでの実現は不可能と知っている。だから、仲間を必要としている
３．素直な自分の言葉で、未来の希望を熱く・静かに語り、共感する仲間を集める
４．より良い未来に向けて自ら汗をかき、諦めず、一歩一歩前進する
５．一緒に歩む仲間への感謝を忘れず、支え・助け合う
まとめ：未来・自分・仲間を信じる、気遣いと行動のひと（やさしく強い）

ボクともぐらさんの思うマネージャー（＝やさしいマネージャー）とは：
１．リーダーの描くより良い未来を強く信じている
２．都度課題の意義をより良い未来と整合させて心ゆさぶるテーマに定義し、チームに希望を伝える
３．チームメンバを信じ尊重し、課題の中で個々が目指す成長を定義する
４．仲間同士が助け合う機会を巧みにつくりチームワークを高める
５．自らも動き、汗をかき、諦めず、課題の解決と個々のメンバーの成長を実現する
まとめ：リーダー・自分・仲間を信じる、気遣いと行動のひと（やさしく強い）

で、山登りが似てるイメージ。リーダーとマネージャーのサンドウィッチな以下みたいなイメージ。

なのに、ごめんなさいね、もぐらさん、「役職が偉い人＝リーダー」みたいな発言しちゃって。撤回します。

自分ひとりじゃ夢を実現できないから、課題を解決できないから、一緒に歩んでくれる決意をして努力してくれる仲間に感謝しやさしくある。夢と仲間を信じているから、壁があっても耐えて、乗り越える強さがある。

夢が大きく大胆。だから、不安になるし恐れ・悩む弱さもある。だから仲間の悩みに寄り添うやさしさがある。でも、それを乗り越えるられる自信が根本にはあるから、どんな仲間にも自尊心をもたらす強さがある。

この夢が本当に目指したいことか？立ち止まる時がある。仲間が前に進めない・気分が乗らない気持ちを理解できるやさしさがある。でも、見失っても、仲間がそばにいてくれるから、自分だけの夢が仲間との夢になっているから、仲間の存在に感謝でき、よし、がんばろうと思える強さがある。

自分はリーダーと思われているけど、普通のひと。”あのひとは違うよな”なんて思われたらいけない、とも思う。でも普通を認める怖さもある。けど、普通に失敗することもある。だから仲間が普通でもやさしいし、失敗してもやさしい。でも、自分をさらけ出す強さはあるし、次はうまく行くと信じているから、諦めないで行動し続ける強さ、仲間を鼓舞し努力させ成長させ、あやまちを繰り返させないことにこだわる強さがある。

「”だれもが、前にすすむ理由をひつようとしている”　馬がいった。”きみたちの理由は？”　”おまえら さんにんだ”とキツネ。」（「ぼくモグラキツネ馬」より）

「”ときどきふあんになるんだ。ぼくがふつうだってことをみんなにきづかれたらどうしようって” ぼくがつぶやくとモグラはいった。”とくべつだからすきになるわけじゃない”。」（「ぼくモグラキツネ馬」より）

「”ふりおとされても、わたしがたすけるからだいじょうぶ”」（「ぼくモグラキツネ馬」より）

「”きみはぼくのことを、ぼくよりもしんじているみたいだ” ぼくがつぶやくと、馬がいった。”いつかきっと、きみもそうなる”」（「ぼくモグラキツネ馬」より）

「”くらい雲がきても・・・前にすすむんだ”」（「ぼくモグラキツネ馬」より）

やさしさは強さ。ぼくともぐらさんはやさしいリーダー・やさしいマネージャーが目指している。一歩一歩、日々、学びながら。

もぐらさんにはあの後、出会えなかった。怒っちゃったかな。。。そしたら、メールが：

「もぐらです。夜分にすいませんです。さっきはスネてごめんなさい。”のっくのっく、こんこん、ばたん”、の意味わかりますか？　ボクさんがやさしいリーダーだから、それを知っているから、信じているから、一緒に夢を追いかけたいから、仮に偉そうな部屋を持つ役職や地位になっても、やさしいリーダーには変わらないと知っているから、のっくのっくって言うのですよ。スネても”ばたん”ってドアを閉めていなくなるんですよ。もー。わかりますか。引き続きその道で強くなってください！」

もぐらさん、こそ、やさしいリーダーだ。ありがとう。