見出し画像

社長は、自分のダメダメな点を積極的に社内周知すべき? 事業成長のために?

お客様の社長が、まだ社長になる前に、一緒に飲んだ。で、なぜか皆で「絵しりとり」になった。で、この社長、絵がとても下手くそ。何を描いているのか不明。下手過ぎて参加者皆で大爆笑。この方のキャラとも一貫性なく、そのギャップも笑いを誘う。お腹が痛くて痛くて。

さて、昨日、その社長とその部下数名と会議。ある雑談の流れから、社長が「小さい頃、自分は図工・美術が苦手だった」という話をする。「成績は悪かった。今も好きではない」と。

なるほど、小さい頃からだったのか、とボクは納得。その社長がたまに作るPPTからも理解できる。ボクはよくPPTの美しくなさを指摘しているのだ。そして、この「絵しりとり」も思い出し、独りニヤニヤ。

その後、ボクと1人の部下で会議を続ける。で、その部下は「社長は図工や美術”だけ”が苦手で、残りは成績抜群だった」と自慢をしていたと受け取った、と言うのだ。「図工や美術だって実は下手ではないと想像した。社長の嫌味な自慢と認識した」と続ける。

普通に聞けばこの誤解はありえない。まったく自慢には聞こえなかったはず。でも、この部下の誤解も納得できる。全くそういう解釈ができる会話ではなかったのけど、「部下」ならばありえると思った。

だから、社長の「絵しりとり」での超絶下手クソな絵の話を説明した。「自慢でも何でもなくて本当にクソ下手クソ」だと。

すると、その部下は、「え、そうなんですか。社長にはじめて親近感がわきました! 社長もひとですね。何でもできる鼻につく感じでしたが、なんか近づいた気がします」と喜びと安心を吐露する。

ですね、部下という立場ではこうなりますね。

1.TOPは望む/望まないにかかわらず「雲の上の偉そうなヤツ」にイメージが固定化されがち。そして、ちょっとした自虐も自慢に受け取られる。

2.一方で、TOPの抜けている面やら苦手な面、愛嬌が上手く伝われば、その「偉そうなヤツ」感がくずされ、愛したくなる理由になる。小さな理由かもしれないが、とても大切なひとつ。

そもそも絶対的な「権力・権威」を持つ。それらをちらつかせながら、更にプラスして「できる・賢い・優秀」なんて形容詞を求めるのは危険なのだ。求めすぎ症候群。結果は逆転し「怖い・近寄りがたい・冷たい・非情・人間味がない」なんてイメージに悪化。「雲の上の偉そうなヤツ」になる。そして、気づいたら誰もついて来ない、失敗を隠そうとする社内、が生まれる。会社として最悪の状況。裸の王様。。。

自分のダメダメをたまにはオープンが良いですね。愛嬌、必要です。愛されないとですもの、リーダーならば。この人のビジョンに共感する、この人の会社で成長したい、努力したい、業績を上げたい、なんて部下に思ってもらうことが大前提なのですから。

読んで頂きありがとうございます。
(最近出会った素敵な気づきフレーズv7_57)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?