ボクはリーダーはやさしくなければならない、と思っている。少なくともボクはそうありたい、と思っている。ただ、やさしさを貫くのは難しい。

今日、ゴルフをした。で、キャディーさんがまだ研修中で、不慣れ。でも、一生懸命、一生懸命、動かれている。ボクは、「ボクのことは何も気にしなくていいです」。同組になった年配の方を指摘し、「彼をケアしてあげてください」と伝えた。そしたら、もう一人の同組の若い方も、「あ、私も大丈夫ですよ。あのお年の方をケアしてあげてください」とのこと。

で、終った後に、その若い方が、「全くあのキャディーはダメだったね。アレもやってくれないし、あの時はこうだったし・・・ダメダメでしたね。」とボクに文句をアレコレ告げ、かなりイライラ感が伝わりました。で、お疲れ様ー、と去っていった。

変なの。自分のことは気にしなくてイイって言っていたのに。。。ボクはキャディーさんにありがとうございますを伝えて、慣れますよ、ひとつひとつ今日は何を気を付けるを決めて、それだけはがんばれたりするのもいいかもですね。応援してます。一歩一歩。あせらず。また、お願いします、と。

ボクの思うやさしさには心の強さが必要だ。やさしさから連想される、何でも許すとか、規律がないとか、無関心とか、八方美人とか、放任とか、言いなりとか、そういうことではない。心が強くないとやさしくなれない。やさしさは弱さではない。やさしさは心の強さ。

・自分の言動にまずは責任を持つ強さがある。時に撤回することもあるし、言動が間違っているときもある。でも、自分を、仲間（キャディーさん）を裏切らず、ハシゴをはずさないやさしさがある
・まずは自責思考の強さがある。仲間（キャディーさん）が、上手く出来ないのは自分が原因ではないかと考え、内省するやさしさがある
・自分を信じ、仲間を信じ、未来を信じ、成長を信じる。常に信じる強さがあるから、今が出来ない仲間（キャディーさん）がいても、今できない自分がいても受入れられるやさしさがある
・自分が完全でなく、曖昧で、未熟で、ミス・失敗をおかし、判断ミスすると素直に認められる強さがあるから、仲間（キャディーさん）がそうであっても受け止められるやさしさがある
・過去は取り戻せないとうだうだせず、割り切れる強さがあるから、未来志向、解決志向でいられ、次の挑戦に自分を鼓舞し、仲間（キャディーさん）を鼓舞するやさしさがある
・仲間は（キャディーさんは）仲間だけど他人だから、自分の思う通りになんてなるわけがないことを理解しているから、どんなときも離別感を維持できる強さがあるから、文句なんていちいち言わないやさしさがある。
・成長・改善への自己の考え方・方法に強い確信があるなら、無関心でおらず、無視せず、仲間（キャディーさん）に語るやさしさがある。
・規律や努力がなく、逃げるならば、厳しく正す強い精神力を持ち、一生懸命な仲間（キャディーさん）は暖かく見守り、手助けするやさしさがある。
・今、目の前で対峙する仲間（キャディーさん）と自分は一人の人間として対等であり、一期一会ながら、短い時間ながら、ともに2人が成長する時間であれるという人間関係・人間社会を信じる前向きな強さがあるから、心穏やかにやさしくあれる。

でも、先の若い方がそう思いたくなるのもわかりますし、ボクにはあえて何気なくそう言って去って行ったのでしょう。もし本当に怒り心頭でしたら他のアプローチをしていますものね。他人であるボクと別れ際に、なんか、ボクもそう思っているかもと思って、なんらかの同調性を示したのかもですし。「今日はいい天気でしたね」的な意味なのでしょう。

やさしさを貫くの難しいですね。やさしいリーダーになりたいなら、今日のようなプチ試練から、本当に苦しい試練まで、いろいろに出会います。それを乗り越えて、やさしさを維持できるか。それが試されているのです。本当に自分がそうなりたいなら、乗り越えられます。こういうイライラしてしまいそうなときに、どうあれるか。それを楽しめるか。

私のやさしい先輩からのアドバイス、であり、素敵な人生観を教えてもらいました。このおかげで、やさしくあれているのかもしれません。

あ、でも、このキャディーさん研修中だから、キャディーフィーなるものは加算されずに無料でした。もし、数千円取られていたら、イライラ、怒っていたりして。。。まだまだ弱いですね。。。心を強くしようーっと。

「素敵なリーダー」：　リーダーはやさしくなければリーダーではない。リーダーは強くなければ生き抜けない。やさしさは強さが生み出す。そんな感じですかね。他人（部下）に期待し、自分の思い通りに動くと思って、アレコレ指示し、結果を評価するだけの他責なリーダーとは一緒にいたくないですね。「真のリーダーシップとは、従わない自由があるにもかかわらず、人々が付いてくることだ」とは「ビジョナリー・カンパニー」（ジェームズ・C・コリンズ）での言葉です。強くやさしくなければ付いていきたくないですものね。

こんな素敵なリーダーになりたいですね。