見出し画像

君臨すれど統治せず。これを目指す社長って有り/無し?

仕事始め。出社していると、おっ!昔の職場仲間に出会う。5年ぶりぐらいのごぶさた。今日は仕事がスローだからちょっとお茶。彼は自分で会社をつくり、社長でがんばっていたが、コロナもあり、上手く行かず。昨年退き、今は小休止。でもまだ40代。働かないとだから就職活動し出す、とのこと。

で、彼曰く、ボクが昔伝えた言葉を今でも覚えているよ。目指したけどダメだったな、とのこと。その言葉が:

”君臨すれど統治せず”


彼は当時、愚痴っていた。会社創り、社長をしてるけど、組織を率いるってなんと「面倒」なことか、と。

・企画や研究は楽しい。商品/サービスを造るのは比較的簡単
・でも、出来上がったモノを売るのはなんと大変か
・そして、赤の他人と社員として関係を築き、動いてもらうのも大変
・だいたい中小に来る社員なんてレベルが低い
・つまり、会社って、くそ面倒。早く誰かに任せ自分は会長になりたいよ

そんなに愚痴に対して:
「君臨すれど統治せず、を目指したいのでしょ。王様的な会長」
「あ、その言い回しいいですね。そうです、そうです」
「会長はラクだよ。ご褒美役職。孫を無責任に可愛がる祖父母的」
「ですね、おじいちゃんになりたい」
「でも、社長が社長の時からそんなだと上手く行かないんじゃない?」
「いやぁ、それを上手く行かせてくれる社長が欲しいです。あ、でも、部下にとっても良くないですか? 社長が統治しない。だから自由に動ける。」
「いやいや自走は統治無い世界での自由ではないよ。正しい姿は:

”統治すれど自由で満たす”

で、今日の彼は気づいている模様。笑いながら「その通りになったよ。君臨だけを目指し面倒を避けてたら、結局、上手く行きませんでした」と。

自己責任にしているだけいいですね。コロナや環境、他人のせいにせず。次が上手く行くといいですね。

良いアイデアが浮かぶ。出資してもらえる。会社をつくる、あるいは社員を集め、化けるのを目指す。それはとても良いこと。社会の活性化。でも、良いアイデアが浮かぶことと、組織を率いることは全くもって、当たり前だけど、違う。

組織を率いるリーダーになるなら、人が好き、人を信じられ、人を成長させてあげたい、自分と自分の未来をなぜか大いに信じられ、素敵な未来を一緒に創ろうと仲間を説得でき、同じバスに乗ってくれる仲間に感謝でいっぱい、でないと、ダメかな。。。

それに、商品/サービスを造るのも簡単なんてことはない。そこで気を抜くから下流の売る際に難易度があがる。自分の商品には神が細部に宿る精神で向き合う。そんな特性でなければ、組織は率いられない。自分がそういうキャラで無いなら他人に任せるべき。

君臨すれど統治せず、を「社長」が目指すならそれは無法地帯。正しい姿は、君臨し、統治もする。が、こんな権威があってが社員は恐れず、親しみを感じ、自由に物申し、議論し、反論し、提案できる。そして、有る時は社員に任せ、ある時は指示通りに動いてもらう。これが美しいかな。

読んで頂きありがとうございます。
(職場を/人生を良質にするコンセプトv6_85)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?